松たか子さん絶賛「伝説の塩むすび」
2024年9月17日のテレビ朝日系列『家事ヤロウ!!!』では、料理研究家・土井善晴さんの「人生ベストレシピ10選」が放送されました。
そのなかの1つとして紹介された「塩むすび」。
土井さんが出演したNHK『きょうの料理』の塩むすびの回は、15分の放送尺を塩むすびだけでもたせ、神回として話題になりました。
一部では「伝説の塩むすび」とも呼ばれ、俳優の奈緒さんなど芸能人や料理研究家にもファンが多いそう。
『家事ヤロウ!!!』に出ていた、松たか子さんも「本当に美味しかった」と感動していました。
実は、土井さんの「美味しいものをマズくしない」という考えが、この塩むすびのなかに詰まっています。
「形をキレイにしようと思ったとたん、どんどんマイナスになっていく」「姿、形よりも、もっと本質的なことを伝えられる」と話していらっしゃいましたよ。
土井善晴さん「塩むすび」の作り方
材料(米以外に用意するもの)
- 塩
- 茶碗
- 杉板
- さらしの布巾
- 水を張ったボウル
番組の公式Instagramでは杉板と紹介されていましたが、私は木製のまな板を準備しました。
さらしの布巾は水洗いして、かたく絞っておきます。今回はさらしの布巾がなかったため、タオル地のもので代用しました。
米は炊く前に吸水させるのがポイント。
ただし、水に漬けっぱなしだと雑菌が増えたり、水を吸い過ぎたりする場合があるため、水気をきってザルにあげる「洗い米」にしましょう。
私は洗ったあと、約30分間ザルにおきました。
このレシピは炊きたてのご飯で握るのが肝心なので、あらかじめ準備しておいてくださいね。
もちろん、念入りな手洗いも忘れずに。
作り方①茶碗を濡らす
茶碗をボウルの水の中に入れ、濡らしておきます。
作り方②茶碗にご飯をよそう
かたく絞った布巾を手に広げ、その手の上に水にくぐらせた茶碗を持ち、おむすび1個分のご飯をよそってください。
ちなみに炊飯器のご飯で一番美味しいのは、ドーナツ状になっているところなのだとか。中心を避けて、周りからよそいましょう。
作り方③布巾で握る
茶碗から布巾にご飯を移動させ、軽く握って杉板にのせましょう。再度握るので、軽い力でまとめる程度で大丈夫です。
杉板にのせることで余分な水分を取り、蒸れにくくするのだとか。水分が中に留まると、ご飯が美味しくなくなるそうです。
作り方④塩をつけた手で握る
手を水で濡らしたあと、余分な水分を拭き取ります。ご飯を握ってもくっ付かない程度の水を残しましょう。
濡れた手に塩を適量すり込み、杉板にのせたご飯を握ります。塩の壁ができることで、ご飯が手につきにくくなるそうですよ。
この時も力は入れず、軽く握って、整えるだけ。ギュッとかためなくてもOKです。
食べる分だけ握って、盛りつけたら完成!
【実食】米の旨み際立つ塩むすびに大満足
軽く握っただけなのに崩れず、つやつやとした輝きを持っています。
熱々のうちに頬張るとふわっとしていて、口のなかで崩れました。まるで、専門店のおむすびのよう。
塩気もちょうど良く、いつものおむすびよりも確実にワンランクアップしています。
ちょっぴり無骨な形も愛おしく思えてきました。大切なのは形でなく味です、と土井さんが心の中に語りかけてくれるよう。
何も知らずに食べた夫も「うま!作り方変えた?」と違いに気が付くほど。
米本来の甘さが際立ち、炊き方と握り方でこんなに変わるんだと驚きました。
おむすびは土井さん流で
少しのコツで、とびっきりの塩むすびが出来上がりました。
ちなみにおむすびを持ち運ぶときは、通気性の良い竹かごがおすすめだそうですよ。ぜひ、作ってみてくださいね。