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医師「お父さん、お話があります」娘がタバコ誤飲の疑いで救急搬送→反省の色がない夫が医師に呼び出されて!?

ある日、いつもの夕食後のひとときが、家族全員青ざめ事件に発展してしまいました。さらに、夫の無神経すぎる発言に私の怒りが大爆発して……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
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リビングに広がっていたのは?

ある日の夕食後、夫が7歳の長男と5歳の次男とテレビゲームをしていました。私は夫に生後10カ月の娘のお世話をお願いし、夕食の片付けをしにキッチンへ。

 

片付けを終えてリビングへ戻ると、床に白い紙くずと茶色い乾燥した葉っぱのようなものが散乱していました。「なんだろう?」と手に取った瞬間、私は凍りつきました。

 

「これ……タバコじゃない!?」

 

私が夫に問いかけると、「え!? 俺のタバコだ! なんでこんなことに!?」と夫は大慌て。リビングの床に落ちていたタバコを慌ててかき集め始めました。

 

嫌な予感がして娘に目をやると、なんとタバコの箱を口に入れて遊んでいたのです!

 

私はすぐに箱を取り上げ、口の中を確認。幸い中には何も入っていませんでしたが、口のまわりには紙くずや葉っぱがついていて、どうやらかじっていた様子。

 

私は「娘、タバコを食べちゃったかも!」と夫に伝え、ネットで「赤ちゃん タバコ 食べた」と対処法を検索してもらいました。

 

 

タバコ誤飲の疑いで救急搬送

検索結果には「タバコの誤飲は少量でも危険」との記載があり、すぐに夫になくなっているタバコの本数を確認してもらいました。すると夫は「タバコ、2本分ない……」と青ざめた顔で言いました。

 

急いで「#8000(こども医療電話相談)」に電話をかけ、相談員の方に「娘がタバコ2本分食べてしまったかもしれない」と説明する夫。

 

すると、「すぐ救急車を呼んでください」との指示があり、夫が119番通報し救急車を呼びました。

 

夫と上の子どもたちを自宅に残し、私は娘と救急車に乗り込み、一緒に病院へ。娘はそのまま緊急入院することになりました。

 

 

娘の無事に安堵するも、夫が最低発言!

1日が経過し、医師から「血液検査の結果も異常はなく、レントゲンでも体内にタバコのような物は入っていなかったので、退院しても大丈夫でしょう」と説明があり、退院することができました。

 

その後、迎えに来た夫は、開口一番にこう言いました。

 

「それがさ、娘ちゃん、タバコ1本も食べてなかったんだよ! リビングをちゃんと確認したら、なくなったと思った2本のタバコがきれいな状態でソファの隙間から出てきたんだ!」

 

あのとき娘の口のまわりについていた紙くずや葉っぱは、かじったタバコを「ぺっ」と吐き出したもので、飲み込んではいなかったようでした。

 

ところが、夫は続けてこんなことを言い出したのです。

 

 

「いや〜、俺、一生禁煙させられると思ってたけど、禁煙しなくて済んでよかった!」
 

その言葉を聞いた私は激怒。

 

「娘の命が危なかったかもしれないのに、タバコを吸えなくなる自分の心配!? ありえない! 二度とタバコを吸うな!」

 

夫は腑に落ちないような顔をしていましたが、その様子を見ていた病院の先生がやってきて、「お父さんですね。少しお話があります」と夫を別室へ連れて行きました。

 

そして夫は、医師から以下のような指導を受けたそうです。

・タバコは本人や家族にとって有害でしかないこと
・タバコの取り扱い方や置き場所など管理の重要性
・禁煙外来を含め禁煙するための方法

 

 

子どもが生まれたからといって、すぐに禁煙するのは簡単ではないかもしれません。それでも私は、夫に「タバコは大切なわが子の命を奪う危険がある」ということを、しっかりと心に刻んでほしいと思っています。

 

◇ ◇ ◇

 

日常の中に潜む危険のひとつが、「大人が普段使っている物の誤飲」です。子どもの誤飲事故の中ではタバコ誤飲が最多と言われており、誤って少量を摂取しただけでも命に関わることがあります。

 

今回の体験談では、幸い大事には至りませんでしたが、「いつも吸っているからこそ、うっかりそのへんに置いてしまう」という落とし穴がありました。子どもがいる家庭では、タバコの管理や置き場所を見直すことはもちろん、家族間で危機意識を共有することも大切です。

 

また、子どもがタバコを誤って口にしてしまったかもしれないときは、まず様子をよく観察し、医療機関や「#8000(こども医療でんわ相談)」「中毒110番」などの専門機関にすぐに相談してください。
タバコの誤飲に気づいたら、受診するまでは何も飲ませず、可能であれば吐かせます。摂取量や症状によっては、救急車の要請が必要なケースもありますが、落ち着いて状況を伝え、医療機関の指示に従いましょう。

 

摂取量や症状によっては、救急車の要請が必要なケースもありますが、落ち着いて状況を伝え、適切な指示を受けることが大切です。自己判断で吐かせたりせず、医療機関の指示に従いましょう。

 

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:柴花 メイ/30代女性。2017年生まれの長男、2019年生まれの次男、2023年生まれの長女を育てる3児のママ。自宅エステサロン、パート、副業を掛け持ち。楽しく美しくポジティブに!をモットーに生きる。好きな食べ物は、激辛ラーメンとチョコ。

イラスト:ななぎ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)

 

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