朝起きたら歯に違和感が!
40代前半のときに子育てと家事と仕事でバタバタと忙しかった時期がありました。そんなある日、朝起きると今まで体験したことのない感覚を覚えました。歯が浮いているようで、力が思うように入らない感覚でした。朝起きた時点ではあまり深く考えず、そのうち治まるだろうと軽く見ていました。
ところが、朝ごはんを食べようとパンを口に入れるとうまくかめないのです。「あれ? かみ切れない。何だろう?」と思い、ようやく口の中の状態に異変があることに気付いたのです。
慌てて歯医者に電話をし、予約を入れました。そのころは定期的に歯科検診に通ってはおらず、歯のことは少しおろそかになっていました。何が起こったのかわからずとても不安でした。
歯の食いしばりの怖さを知る
歯医者に行き、歯科衛生士や医師に「朝起きたら歯が浮いているようで、ごはんも食べられなかった」と説明しました。早速口内を診ててもらうと、先生が「食いしばりですね!」とひと言。食いしばりを自分がしていることは知りませんでしたし、さらに食いしばりでごはんも食べられなくなるとは思っておらず、とてもびっくりしました。
その後、医師が食いしばりのサインを教えてくれました。口の中の頬のところに横に白い線があるときは、食いしばりをしているそうです。食いしばりはよくあるものですが、実はとても怖く歯を失う原因にもつながるので、しっかりと対処しないといけないとも言われました。
続いて歯科衛生士も、「強く食いしばりをすると、神経のない歯や何らかのトラブルがある歯はもろいので、強い力がかかることで砕けてしまうんですよ」と教えてくれました。
食いしばりで歯を失うとは考えてもみなかったことなので、とても怖くなりしっかりと対策しようと心に決めたことを覚えています。
マッサージやストレス発散で食いしばり対策
食いしばりについて説明を受けた後、歯科衛生士から食いしばりで凝り固まった筋肉をほぐすマッサージと、食いしばりを防ぐ方法を教わりました。
筋肉をほぐすマッサージは、咬筋(かみ締めたときに硬くなる部分)を親指以外の指3〜4本で円を描くようにマッサージする方法を教わりました。
さらに、口に人差し指を入れて唇に沿わせて内側をマッサージする方法と、人差し指で上下左右の奥歯の根元に入れて歯茎の根元の筋肉を数分間押してストレッチする方法の2つも教わったのです。どちらも簡単にできるものでしたので、しばらくは自宅で毎日マッサージをするよう言われたのです。
次に、食いしばりを防ぐ方法としては、日常的に上下の歯が付かないように意識すること、ストレスをためないことを目標にすることになりました。あまりにも治らない場合はマウスピースを検討することも伝えられていたこともあり、食いしばりを初期段階でなるべく抑えておきたいと思いました。
マッサージは簡単にできるのですが、上下の歯が付かないように意識することと、ストレスをためないことは少し難しく感じました。ストレス発散方法はその当時、私にはこれといったものがなかったので何をすればいいのか迷った挙句、趣味のパン作りを楽しんで気分転換することにしました。
その後は定期的に受診するたびに、食いしばりの状態をチェックしてもらい、マッサージを受けて帰宅する流れでした。そのおかげで3カ月ほどすると、歯の食いしばりによる違和感もなくなりました。
まとめ
朝起きて歯の違和感の原因が食いしばりによるものだと知って驚くとともに、食いしばりで歯を失う怖さも知った体験でした。歯の健康は全身の健康にもつながると考えているので、歯をおろそかにしていたことはとても反省しています。
歯医者で教わったとおりにマッサージをして、凝りをほぐすことや、食いしばり対策をしっかりしてこれからも歯を大切にしていきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:熊川 るな/40代。子どもが成人して子育ても一段落。現在は会社員とWebライターをしている。在宅で仕事をするようになってから自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
イラスト/エェコ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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