にこにこ笑顔で参観スタート
わが子の成長した姿を見るのを楽しみに、小学校に入学して初めての授業参観に足を運びました。どの子も一生懸命に手を挙げて発表したり、先生の話を聞いてうなずいたり。そんな姿に、自然と保護者たちも笑顔になっていました。
私は教室の端に立って、わが子を目で追いながら、「あぁ、大きくなったなあ」なんてしみじみ。他の保護者の目も、ちょっぴりウルウル。でも、それは最初の10分間だけのことでした。
教室の空気が一変…?
授業が進むにつれて、保護者たちの表情に微妙な変化が。誰も口には出さないけれど、なんだかソワソワ、足を動かす人が増えてきました。
そう椅子がないんです。子ども用の小さな椅子はあれど、大人が座る用の椅子はなし。板張りの床にスリッパ姿で立ち続けるのは、意外としんどいことを実感しました。足の裏がジンジンしてきて、ふくらはぎはカチコチに。
保護者の皆さんの表情は真顔でも、心の中では「椅子が欲しい」と念じていたに違いありません。
沈黙の参観、声なきSOS
授業参観の後半にはもう、教室全体が“無言の耐久レース”状態に。誰かがしゃがんだら、自分もしゃがみたい。でも、最初にしゃがんだら負けな気がする。そんな妙な緊張感の中で、親たちは闘いを続けました。
授業が終わって「ありがとうございましたー!」と子どもたちがあいさつしたとき、心の底から拍手したのは、子どもへのねぎらいの気持ちだけではなかったと思います。保護者の心の中には、きっと同じ願いがあったはずです。「お願い、次は椅子を用意して!」
まとめ
授業参観は、子どもの成長を感じられる行事です。しかし立ちっぱなしなのは、結構つらいものがありました。感動と同時に「腰に来る」というリアルな体験を経て、次は中敷き入りのスリッパで挑もうと決意しました。わが子のために立ち尽くした時間も、笑える思い出となりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:松井 はるか/30代主婦。2児の母。週2のパートと、最近始めた家庭菜園が息抜き。
イラスト/まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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