【看護師監修】赤ちゃんと一緒にお風呂に入れるのはいつから?入り方や注意点について

この記事の監修者
監修者プロファイル

看護師しらいし ゆみか

2008年より看護師として総合病院勤務。診療科としては主に小児科、整形外科、泌尿器科を経験。その後、派遣でクリニックや健診、ツアーナース、保健室業務、保育園、看護学校臨時教員などさまざまな働き方をし、現在はフリーランス看護師として働きながら医療系ライターとしても活動中。

赤ちゃんお風呂イメージ

 

赤ちゃんは抵抗力が低いため、はじめのうちは沐浴で済ませますが、早く赤ちゃんと一緒にお風呂に入りたいという方も多いのではないでしょうか。赤ちゃんのお風呂は、適切な開始時期があり、入浴後は赤ちゃんに合ったケアをすることが必要です。ここでは、いつから赤ちゃんと一緒にお風呂に入れるのか、入り方や注意点などについてご紹介します。

 

 

赤ちゃんと一緒にお風呂に入れる時期はいつ?

赤ちゃんと一緒にお風呂に入れるようになるのは、生後1カ月健診後からです。健診で一緒に入浴しない方がよいと判断された場合は、医師の許可が降りるまで指定の方法でお風呂に入れてあげましょう。生後1カ月までの赤ちゃんは、肌が弱く免疫力も低いため、湯船に浸かることで肌トラブルが起きたり、細菌感染を起こしたりする可能性があります。
そのため、生後1カ月までは沐浴で身体や頭を洗う程度にしておく必要があるのです。つまり、生後1カ月の段階で皮膚の状態が悪かったり、免疫力が低くなる何らかの病気が見つかったりしている場合には、入浴が許可されない可能性があります。

また、1カ月の赤ちゃんはまだ首が座っていない状態なので、お風呂場で抱っこする場合には、十分に注意してください。

 

 

赤ちゃんとの入浴時に準備するもの

赤ちゃんの入浴に特別必要なものはありません。赤ちゃんの肌はとても敏感なので、タオルでゴシゴシと擦るのではなく、手で優しく洗ってあげましょう。入浴前に、次のようなものを用意してください。

 

・座布団
・バスタオル
・オムツ
・肌着
・マット
・ベビー用ボディーソープ
・保湿ケア用品


座布団の上にバスタオルを敷きましょう。床に直接バスタオルを敷くと、床の冷たさや硬さに驚いてしまいます。そして、すぐに体を拭いて服を着させられるように、オムツや肌着を事前に用意しておきましょう。

 

 

赤ちゃんとのお風呂の入り方の手順と注意点

赤ちゃんの生活リズムを崩さないように、毎日同じ時間帯に入浴させましょう。また、冬は浴室の気温が下がるので、あらかじめ暖房器具などで温めておくことが大切です。お風呂の温度は少しぬるく感じる40℃以下にしましょう。体温調節機能がまだまだ未熟であるため、40℃以上だとすぐにのぼせてしまう可能性があります。

 

いきなり浴槽に浸かるのではなく、まずは優しく湯をかけてあげましょう。このとき、片腕で赤ちゃんを抱っこすることになるので落としてしまわないか心配という方もいるのではないでしょうか。浴室の床にマットを敷いて、その上で赤ちゃんを抱っこして座ると安心できるでしょう。

特に浸かり方に指定はありませんが、肩まで浸からせてあげましょう。半身浴のような浸かり方だと、胸のあたりから上が寒くなります。のぼせていないか、湯は熱すぎないか赤ちゃんの顔色を見て変化を捉えましょう。

 

湯船から上がったら、マットの上で赤ちゃんの体を洗ってください。泡立てなくてもよいフォームタイプのボディソープがおすすめです。顔と頭から順に体の前面を洗っていき、赤ちゃんと向かい合う姿勢になりましょう。赤ちゃんの首の後ろを手でしっかり支え、背中側を洗っていきます。

そして、わきの下から手を入れて、ママの体に対して赤ちゃんの体を横向きに抱え、おしりやふくらはぎ、太ももの裏などを洗っていきましょう。洗い流すときは、洗面器に入れた湯を頭の後ろからかけてあげてください。もう一度湯船に浸かって温めてあげましょう。このときに赤ちゃんとスキンシップをとるとよいかもしれません。

 

浴室から出たら、バスタオルですぐに体を拭いて、赤ちゃんを包んであげましょう。水分が肌に残っていると湿疹などの肌トラブルの原因になるので、赤ちゃんの肌を傷つけないように優しく拭いてあげることが大切です。ママも自分の体を拭かなければならないので、羽織るだけでよいバスローブなどを準備することをおすすめします。

 

 

お風呂上がりの赤ちゃんの肌ケアについて

入浴後10分で肌の水分量が急激に減少するといわれているので、できるだけ早く保湿ケアをしましょう。ワセリンなどシンプルな成分の保湿剤を塗ることをおすすめします。すり込むのではなく、手のひらを滑らせるようにして塗ってください。

保湿ケア用品には、次のようなタイプがあります。

 

〇化粧水
サラサラとしているため、汗をかきやすい梅雨から夏にかけて使うのにおすすめです。

 

〇乳液
化粧水よりも保湿力が高く、しっとりとした使い心地です。

 

〇クリーム
乳液よりも油分が高いため、保湿力が高い傾向があります。このような保湿力が高いものは空気が乾燥する冬におすすめです。

 

スキンケアをした後は、授乳をしたり、ミルクを与えたりして水分補給をさせましょう。

 

 

まとめ

赤ちゃんと一緒にお風呂に入れるのは生後1カ月からです。少しぬるめの湯に浸からせて、優しく体を洗ってあげましょう。入浴後は肌の水分が急速に失われるので、早めに保湿をしてください。そして、入浴で失われた水分を補給するために、授乳するかミルクを与えましょう。

 

 

 

 

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