【歯科医監修】初めてのデンタルケア(3/3)

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師川越じゅん奈 先生
原宿こども歯科院長

平成16年岩手医科大学卒業後、赤ちゃん子供歯科、こばやし歯科クリニック、あーす歯科勤務の後、平成27年に原宿こども歯科を開業。怖くない、また来たくなるような場所となることをモットーに、日々治療を行っている。院内は赤ちゃんの時からご家族で心の負担なく通えるよう幸せ感たっぷりな空間や仕掛け用意するなど、楽しめる歯医者を目指している。

歯が2〜4本はえ始めたら仕上げ磨きのスタート!

アンケートでもご質問の多かった「仕上げ磨き」について。ちゃんと磨けているか気になるといった悩みや、どうやったら嫌がらないかコツを教えてほしいなど、みなさん苦労されているようです。仕上げ磨きの目的は、見えにくい部分まで歯の汚れをきちんと落としてあげること。ポイントを押さえつつ、スピーディにしっかりと磨けるコツをマスターしましょう。

 

 

仕上げ磨きの姿勢

親御さんの足の間にあお向けに寝かせて、上からのぞき込むようにして磨きます。ポイントは子どもの頭を安定させること。頭がふらふらせず、のど突き防止になり安全です。お口の中もしっかり見ることができます。親御さんがペタンと座って足を軽く開き、子どもの頭を膝の間にはさんで固定します。子どもの手を横に開いて太ももで軽くおさえます。

 

イラスト

 

 

上の前歯の磨き方

人さし指で上唇をめくり、前歯全体が見えるようにします。痛みに敏感なひものような上唇小帯は指でガードしながら上から下へ。または、上唇小帯に当たらないように左右に分けて磨きます。

 

イラスト

 

 

下の前歯の磨き方

歯と歯ぐきの境目が見えるように、下唇を人差し指でやさしく押し下げます。歯ブラシを左右に振動させるように動かして磨きます。

 

イラスト

 

 

上下の奥歯の磨き方

人差し指の第1関節を歯ぐきと頬の粘膜の境目に入れて持ち上げるようにすると、前歯だけでなく上下の奥歯まで見えます。奥歯は、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを斜めに当ててやさしく小刻みに磨いていきます。噛み合わせを磨くときは歯ブラシを横から入れてあげると、のどを突く心配がなく1本ずつ磨くことができます。歯の裏側は少し歯ブラシを立てて磨きます。

 

 

歯と歯の間の歯き方

歯と歯の間は汚れがたまりやすく、落としづらい場所。歯ブラシを大きく動かしてゴシゴシ磨く方法では歯の表面しか磨けず、磨き残しができてしまいます。汚れを落とすには、歯と歯の間に歯ブラシの毛先を軽く差し込み、その状態で歯ブラシを左右に小刻みに動かします。ハブラシの弾力性を生かすことで弱い力でもきれいに磨くことができます。

 

 

歯ブラシ選びのポイント

歯を1本ずつ磨けるようにヘッドが小さな物を選びましょう。毛は軟らか過ぎず、毛の長さは短めの物がよいでしょう。ハンドルはまっすぐの物が歯ブラシを歯に当てる角度を手で覚えやすく、しっかり磨くことができます。

 

ほとんどの赤ちゃんは、おとなしく磨かせてくれないもの。手早く磨いて、お子さんの真っ白な歯をむし歯菌から守ってあげてくださいね。次回は幼児期のデンタルケアについてです。

 

 

 

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