データでみる乳幼児の事故と原因
データでみる乳幼児の事故と原因
乳幼児死亡原因
年々の統計を見ると、昭和生まれのママたちの親の時代に比べれば、乳幼児の死亡人数はどんどん減っており、海外と比べても死亡率は低いようです。しかし乳幼児が命をおとす原因を見てみると、さまざまな病気で亡くなる子どもたちよりも、「不慮の事故」、つまり、もしかしたら防ぐことのできたことが原因でなくなっている割合が最も高くなっています。
かけがえのないわが子の命と健康を守るために、この死亡原因第1位の「不慮の事故」を防ぐために役立つデータやママたちの声、専門家のアドバイスなど、さまざまな「子どもを守る知識」を集めてみました。
乳幼児事故:発生原因
死亡事故は非常に減少しているものの、ケガなどで後遺症が残ったり、痛い思いをさせるのは親御さんにとっても子どもにとってもつらいことです。実際には、どこでどのような事故が起こっているのでしょうか? 救急事故の原因から考えます。
どこで事故は起きているのでしょうか?
⚫︎居室
4歳までの乳幼児の事故のほとんどが、居室で起きています。家の中でも特に居室の整理整頓をこころがけるだけでもかなりの事故が防げるかもしれません。
⚫︎階段
1歳になると、急激に増える事故発生ポイントです。1歳から増加する転倒・転落が起きやすい場所でもあります。
⚫︎その他
5歳になると行動範囲も広がり、一定の場所ではなく、さまざまな場所で事故に遭遇します。アンケートの先輩ママたちの意見でも「日ごろから」「ママと一緒に行動する小さいうちから」言い聞かせておく、ことがもっとも有効な予防策のようです。
事故原因はどのようなもの?
⚫︎誤飲
0歳代で圧倒的に多い誤飲。大きくなれば大丈夫というわけではなく、5歳になっても10%以上と、各年代で乳幼児事故の代表的な原因となっているようです。
⚫︎転倒・転落
4歳代を筆頭に、0歳以外で最も頻度の高い事故です。やはり歩き回ったり、走り回るなどし始めると、起こりやすいもののようです。