先輩ママの体験と対策 - 迷子・事件

Mama's Report 迷子・事件

ママにとって「子どもがいなくなった!」と気づいた瞬間ほど恐ろしいものはありません。でも、少し大きくなってくると子ども自身の行動範囲も広がり、状況によってはママが防ぎきれない理由で迷子になってしまうことも。実際に、どのようなシーンで迷子になっているのでしょう? 犯罪にあわないため、迷子になってしまったときのためにどのような対策をしているのでしょう? ママたちの知恵をお聞きしました。

 

 

3歳 ひとりで自動改札をすり抜けて駅のホームに

下の子を妊娠して身重だっだころ、息子は3歳でした。まだ言葉も出ないのに本当に身軽で、電車が大好きな息子は、駅の近くまできたときに私の手を振り払って走って無人駅の自動改札をすり抜けてしまいました。身重だけに追いかけて走るわけにもいかず、早足で歩いて息子を名前を叫びながら追いかけましたが、子どもと違って大人は自動改札をすり抜けられないので切符を買うために券売機へ。ここでも時間のロスです。結局事態を察した駅のホームにいた方が息子を捕まえてくださって、助かりました。あんな経験はもうこりごりです。

 

 

3歳 おもちゃ売り場に子どもを置いてお買い物。戻ってみたら子どもの姿がない!

大きなショッピングセンターのおもちゃ売場にブロックで遊べるコーナーがありました。遊びたがり、なかなか離れないので、別の売場を見たかった私は、子どもに「ちょっとだけ行ってくるから、ここで遊んでてね」と言って離れました。でも、戻ってみると子どもの姿がなく、慌てて探し店員さんに店内放送を頼もうと思ったとき、アナウンスが……。無事見つかってよかった。物騒な世の中だし、自分の行動が軽率だったと反省しました。

 

 

「ここで待ってて!」約束しても子どもが迷子になる理由とは?

最近、とても気になることが、スーパーでの迷子。子どもが言うからか、その場を離れないからか、お菓子売り場やアイス売り場に置いて、買い物しちゃうんでしょうね。子どもは最初は夢中ですが、ふっと母の不在に気付くのか、我に返るのか、お母さんを探し始めると、最初の「ここで待ってて」と言う約束も忘れて、とんでもないところまで探しに行って迷子というのに遭遇することが度々。お母さんも大変でしょうが、子どもの手を引いて買い物してあげてほしいと思いました。

 

 

4歳と1歳 お留守番~お昼寝中黙って外出。子どもはママを探しに

わが家には子どもが2人います。上の子が4歳くらいのとき、2人ともお昼寝をしていたので、ちょっと買い物に出て戻ってくると、2人ともいなくなっていました。それまでは鍵に手が届かず外へは出られなかったのですが、ママがいなくなっていたので2人で近くのおばあちゃんの家まで探しに出たようです。慌てて近くを探し回っていると、向こうから近所のおばさんに連れられて帰ってきたのでホッとしました。

 

 

3歳 買い物の支払いの隙にいなくなった息子は

買い物をしてお金を払っていたらいなくなりました。必死に探しましましたが、子どもの行きそうなところにはおらず、放送してもらっているときに、別フロアの食品売り場で押し車に自分の好きなラムネをひとつ入れてレジに並んでいるところを保護されました。事故というわけではありませんが、やることが少し理解してきたところなので、なんでも自分でできると思っているところが危険に感じました。誘拐でもされたのかとひやりとしました。

 

先輩ママの体験と対策 - 迷子・事件

 

 

先輩ママの実践する「迷子・犯罪」対策とは?

遊び感覚で名前や住所・電話番号を記憶させる

ひとり息子は現在3歳半ですが、2歳過ぎたころにはフルネームと両親のフルネームを覚えさせていました。それができるようになると、○○県△△市と覚えさせました。そして3歳のころには電話番号の市外局番以降を覚えさせました。今年の3月に引越しをしましたが、新しい住所も電話番号もすんなり覚え直しました。わが家では「迷子」や「誘拐」という言葉を、名前や住所などが言えるようになってから説明しようと決めていました。早く言えるようにならないと……などと子どもが焦らないようにするためです。だから覚えさせるときにも、ひざに抱いて体を揺らしながら言ってみたり、早口言葉のようにゲーム感覚でおこないました。迷子にならない工夫は手を離さないくらいしか思いつきませんが、もしなった場合でもいち早く再会できると確信しています。

 

 

名前は表には書かず、危ない場面をシミュレーション

わが家では、自転車や靴など、子どもの名前は見えるところに書かないことにしています。靴は中に、自転車は名前を書いて、その上にシ-ルを貼っています。こうしておけば盗られた場合でも証拠になりますから。以前、ランドセルや靴の名前を見て、親しげに近づいて誘拐する、という手口を聞いたことがあります。子どもは今幼稚園ですが、もし、お父さんやお母さんの知り合いと言って道を聞かれてもその場で教えること、一緒に探さない(ついていかないこと)と教えています。怖いと思えば、誰でもいいから大人に助けを求めるようになど、月に一度お風呂の中でシミュレーションしています。

 

 

問題解決には地域住民の努力も必要

わが家は5歳6カ月と1歳10カ月の男の子がいます。家のすぐ近所に小学校があるので、「いつかは自分の子どもたちが行く小学校」と考えています。毎日、学校の前を通るので、嫌でも子どもたちの様子、学校の周囲の様子が目に入りますが、気になるのはその安全管理のずさんさ、子どもたちの態度の悪さ。例えば、実名で「XX死ね」という大きな落書きが放置されていたり、学校周囲の植え込みに車の一部と見られる廃品が捨ててあり、子どもたちがいたずらしていたり。こういうことは自分に子どもがいなかったときはあまり気にしていませんでしたが、今は「うるさい近所のオバサン」と思われようが、直接「子どもたちに危険だと思います」と学校に電話したり、役所に連絡したりしています。最初はあまりにもひどい!と思われた学校周りの環境も、ここ数年で改善され、今では学校周囲に不審者侵入防止壁までできました。監獄のようにしてほしいとは思いませんが、万が一のときのために、安全に対する高い意識を持ってほしいと思っています。そして近隣の住人の努力によって、少しでも安全に対する意識を高めることができるのではないかとも思っています。

 

 

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