【医師監修】赤ちゃんに起こる事故と対策

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。

乳幼児は発達が早いので、昨日できなかったことが今日できるようになります。思いがけない家庭でのトラブルも、急速にいろいろなことができるようになったり、いろいろな物に興味が出て何でも口に入れてしまうといったことが原因です。

 

睡眠環境を見直す

乳児にとって睡眠は脳の発達に大切です。心地よく安全に寝ることができる環境をつくりましょう。

 

ベッドとベッドの間に挟まれたりしないか? 柔らか過ぎる布団でうずまってしまわないか? 大人やきょうだいが寝相が悪くて赤ちゃんの上に覆い被さってしまわないか?などに注意します。

 

豆類は注意しましょう

ピーナッツや節分の日の豆などは注意が必要です。大人やきょうだいも食べるときは本人の手の届かないように工夫するか、3歳までは家庭で食べないようにするといった配慮が必要です。

 

窒息を起こしたときは背中をたたくことが必要です。母子健康手帳にも記載されているので読んでおきましょう。気道異物は全身麻酔をかけて取り出さなければならず、本人にも負担がかかります。手術後は肺炎になることもあります。

 

コイン電池は特に注意しましょう

誤飲の中で最も怖いのはコイン電池です。食道に引っかかると、放電して食道粘膜や周囲の気管支にも影響を与えます。手術が必要になったりしばらくごはんが食べられず、チューブで栄養を入れなければならなくなります。洗剤、たばこ、プラスチックの破片なども注意が必要です。

 

高い所に登らないよう注意しましょう

乳幼児は高い所に登るのが好きです。いつの間にといった感じで、高いところに登ったり、移動ができるようになったりします。階段や段差からの転落も時々あります。ベビーゲートなどで防ぎましょう。

 

赤ちゃんは頭が重いので頭から落ちやすいです。ベビーキャリアなどの抱っこひもは非常に便利ですが、親がかがんだときに転落する事故が起こっています。打ちどころが悪いと骨折や頭蓋内出血をきたすこともあります。パパとママで抱っこひもを共有する場合は、体にフィットしているかを確認するようにしましょう。また抱っこひもで前にかがむときには赤ちゃんを抱えるようにし、物を拾うときには膝を曲げて腰を落とし拾うようにしましょう。

 

お風呂はドアを空かないように注意しましょう

乳幼児はお風呂や水が好きです。お風呂の水が入った状態で子どもから離れるときは注意をしてください。赤ちゃんがひとりで浴室に行き、残り湯でおぼれてしまうケースもあります。歩くことができるようになったら、浴槽の水は抜いておきましょう。洗濯機やトイレなどにも注意し、水遊びのときにはバケツなどにも気をつけましょう。

 

(監修/松井 潔先生)

【医師監修】赤ちゃんに起こる事故と対策

 

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