【助産師監修】妊婦帯をするのは何のため?帯祝い・戌の日の由来は?

5

 

マタニティインナーとして定番になりつつある妊婦帯。日本では、古くから安産祈願として「腹帯」を巻く習慣がありますが、実際にはどんなメリットがあるのでしょう?

いつから使う?妊婦帯のタイプは?選び方は?知っているようで、以外と知られていない妊婦帯のギモンについて解説します。

 

 

大きく重いお腹を支え、冷えから守る効果も

妊娠出産で大きく変化する妊婦さんの体。なかでもおなかのサイズアップは目覚しく、妊娠前、妊娠末期で妊婦さんを比べると、大きさは約5倍、重さは15倍 近くも!容量に至っては、10mlから5l近くまで増加するのです。これをおなかで支えるとなると、背中や腰に負担が生じるのは当然のこと。妊婦さんが腰痛に悩む理由がわかります。

 

●子宮の大きさ・重さなどの変化

  妊娠初期 妊娠末期
 大きさ(子宮腔長) 約7cm 約36cm
 重さ(胎児を除く) 約50g~60g 約1000g
 容量 約10ml 約5l

 

 

また、おなかの赤ちゃんは子宮内の羊水で一定の温度に保たれていますが、母体の温度が冷えると血流が滞り、子宮に熱を伝える血液が届きにくくなります。赤ちゃんの栄養となる大事な血液が行き渡らなくなると、逆子や切迫流産・早産、難産などのトラブルを引き起こす場合も。妊婦さんの冷えは大敵です。

 

妊婦帯は、大きく重い妊婦さんのおなかを下からサポートする作りなので、着用することで安定感が増すメリットがあります。おなか全体をすっぽり保護するデザインで、冷えや外部からの衝撃を守る効果も期待できます。

 

 

さらしからベルトタイプまで、妊婦帯のいろいろ

●種類
・さらしタイプ
岩田帯と呼ばれる、さらし木綿の帯。体に巻きつけて使います。安産祈願の儀式用として人気があります。

出典:Amazon


・ボトムタイプ
おなかを下からしっかり支えるパワーネットを使ったタイプ。ホールド力があり、着用中もズレにくいのが特徴。下着のラインが目立たないので、デスクワークが多い妊婦さんにオススメです。

出典:Amazon


・はらまきタイプ
伸縮性があり、しめつけがないのでつけ心地がゆったりソフト。お尻のしたまでしっかりカバーする股のないデザインです。お腹が目立たない妊娠初期から使えます。

出典:Amazon


・ベルトタイプ
おなかの大きさに合わせて自在に調節できるのが特徴。横で留める仕様で着脱が簡単なので、トイレのときもラクチンです。おなかが大きくなってからの使用がオススメ。骨盤矯正機能があるタイプもあります。

出典:Amazon

 

 

帯祝いは日本だけの行事?戌の日に行う理由は?

帯祝いとは多産で安産だと言われる犬(戌)にあやかって、妊娠5ヵ月頃の戌の日(十二支の11番目の日にあたり、カレンダーで12日毎に訪れる日)に腹帯を巻いて安産をお祈りする、古くからのならわしです。

岩田帯と呼ばれる腹帯をおなかに巻き、家族で安産を祝うもので、「着帯祝い」と呼ばれることも。江戸時代に広く行われていた行事で、他の国には存在しない日本固有の風習だそうです。

 

帯祝いでは、妊婦さんの実家で用意した腹帯をおなかに巻き、神社やお寺で、おなかの赤ちゃんの成長の無事と安産を祈ります。

休日の戌の日に、人気がある神社やお寺に行くと、朝から妊婦さんが行列を作っている光景を目にすることもありますが、混雑はできるだけ避けて。戌の日にこだわらず妊婦さんの体調を優先して、無理のない範囲で予定を立てるようにしましょう。服装は普段着で問題ありません。

 

当日は、夫婦、または親や友人と行き、安産祈願の後に食事をするのが一般的ですが、地域によっては、紅白の餅やアワビを食べたり、実際に帯を巻く儀式を行うところも。安産祈願の時期や内容は地域によって異なることが多いので、事前に確認しておくとよいでしょう。

 

 

まとめ

妊婦帯は必ず着けないといけないものではありません。安産祈願の腹帯は、あくまで儀式的なもので医学的な理由はないといわれています。大きくなるおなかを支えてくれるため、腰痛に悩む妊婦さん、デスクワークが多い妊婦さんなどは、妊婦帯を着けて快適に感じる人も多いでしょう。逆に、体型に合わないものをつけて、ストレスに感じるという人もいます。

妊婦帯を使うかどうか、判断に迷ったときは、マタニティ専門店で一度試着してみるのがオススメです。

 

参考:日本文芸社 「家族で楽しむ 子どものお祝いごとと季節の行事」

MEDIC MEDIA 「​病気が見える vol.10 産科」

 


監修者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

 

 

 

【関連記事】

戌の日の安産祈願って?いつ、どこに行ったらいい?

働く妊婦の必需品! オフィスで活躍する妊婦帯の選び方

妊娠帯ってなに? 知らないと損する妊娠帯の基礎知識

妊婦帯について (トーク)

腹帯の選び方と時期は? (トーク)

腹巻タイプの妊婦帯のオススメを教えてください!! (トーク)

戌の日に安産祈願に出かけよう!腹帯や参拝マナーは大丈夫?

腹帯は必要?腹帯の巻き方や効果について

マタニティショーツのメリットについて

腹帯って必要?やってはいけないNGな巻き方をチェック

冷え対策にも!「腹帯」ってしたほうがいい?どんなものがいいいの?

 

 

2017/06/07


この記事にいいね!しよう

いいね!
5

現在ログインしていません。

助産師に相談しよう!(無料)

ベビーカレンダーでは助産師に相談ができます。
知りたいことは助産師に質問してみましょう。
会員登録は不要です。

はじめての方へ

赤ちゃんの笑顔でいっぱいの毎日を。『ベビーカレンダー』は、赤ちゃんが毎日を笑顔で過ごせるような情報をお届けする、妊娠・出産・育児の情報サイトです。日めくりカレンダーを毎日めくるように、『ベビーカレンダー』を、ぜひ毎日ご活用ください。

ベビーカレンダー監修者はこちら

  • 天神先生
  • 三石先生
  • 池谷先生
  • 小枝先生
  • 松井先生
  • 太田先生

あなたも質問してみませんか?

ご投稿いただいた質問に、頼れる専門家が回答いたします。気になる悩みや疑問をお寄せください。