絵本選びに迷ったら、まずはベストセラーの絵本を選んでみてはいかがでしょうか。
この記事では、おすすめのベストセラー絵本を、0歳から5歳まで年齢別にご紹介します。大人が楽しめる絵本もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
絵本のベストセラーは何部から?
ベストセラーと聞くと、「そんなに売れている本ならば自分も読みたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。
では、そもそも何部売れたらベストセラーになるのでしょう。実は、「何万部売れたらベストセラー」という明確な基準はありません。
一般的には、 発行部数10万部以上の本がベストセラーと呼ばれます。これはあくまでも目安なので、部数に関係なく多くの人が買っている本や、話題になっている本をベストセラーと言う場合もあります。
ちなみに100万部以上でミリオンセラーとなります。この記事では、発行部数が100万部以上の有名な絵本を厳選してご紹介します。
0歳におすすめのベストセラー絵本5選
多くの赤ちゃんは絵本が大好きです。
まだ言葉は理解できず、反応も少ないかもしれませんが、心と体の感覚を使って楽しんでいます。
特に10カ月ごろまでは、まだ1人では絵本を楽しめないので、ママやパパが読み聞かせしてくれる声に喜びの反応を見せたり、絵を見ながらお話したりする時間を楽しんでいます。
読み聞かせは、親子のかけがえのない時間ですね。
そんな0歳には、 テンポやリズムが良い「音を楽しむ絵本」や、はっきりした色彩で色や形が変わっていく「目で楽しむ絵本」を選ぶと良いでしょう。
ママやパパとのコミュニケーションを楽しむ絵本も良いですね。
【こぐま社】くっついた
発行部数:118万部
きんぎょさんが2匹向かい合っています。
そのページをめくると……
きんぎょさんときんぎょさんが……
くっついた!
さらにページをめくっていくと……
あひるさんやぞうさん、おさるさんも……
みんなくっついた!
そんな、繰り返される「くっついた!」 の場面が幸せな気持ちにしてくれます。
最後は、おかあさんと私が……
優しい言葉の繰り返しが、読み手も聞き手も温かい気持ちにしてくれますね。
【童心社】いないいないばあ
発行部数:701万部
1967年の刊行以降、日本で一番売れている本として、多くの赤ちゃんの誕生を祝ってきた絵本です。
赤ちゃんが大好き「いないいな〜い、ばあ!」の繰り返し。
ページをめくるたびに、ネコさん、くまさん、ネズミさん、キツネさんが「いないいな〜い」「ばあ!」と笑顔で出てきます。
赤ちゃんを笑顔にしたいときにぴったりの絵本です。
【学研教育出版】しましまぐるぐる
発行部数:100万部
カラフルな表紙が目を引く絵本です。
ページをめくると、一面に「しま模様」が出てきます。黒と白や、赤と白。お魚やヘビ、スイカ、キャンディなど赤ちゃんを飽きさせません。
大人はじっと見ると目が回りそうですが、 コントラストの強い配色が赤ちゃんの心をぎゅっと掴んで離しません。
サイズは小さめでボードブック仕様なので、お出かけにも重宝しますね。
【福音館書店】がたん ごとん がたん ごとん
発行部数:251万部
表紙には、真面目な顔の小さな黒い汽車。車両は空っぽです。
「がたんごとん がたんごとん」と音を立てながら走ってくる小さな汽車に「のせてくださーい」と乗り込んでくるのは……
ミルクの哺乳瓶や赤いカップとスプーンたち。最後はどうなるのでしょう。
お客さんが増えるたびに、汽車の顔がますますがんばっている表情になっていくのも、この本の見どころです。
「がたんごとん」という電車の音と、「のせてくださーい」という簡単な言葉の繰り返しが赤ちゃんの興味をひきつけますね。
【文研出版】もこ もこもこ
発行部数:143万部
「しーん」と静かなはじまり。
そこへ、「もこ」と地面が少しだけ盛り上がり、やがて「もこもこ」と何かが出てきます。
すると「にょき」と新たな小さな盛り上がりが登場。ページをめくるたびに何かが出てきて大きくなって、最後には……。
出てくる言葉は、「もこ」「にょき」「ぽろり」という音ばかり。
いつの間にか楽しい気分になっている不思議な絵本です。
1歳におすすめのベストセラー絵本5選
歩くようになったり、大人と同じ食事をしたり、できることが増える1歳頃。その月齢の子どもは、世界が広がり好奇心のかたまりです。
その分、目が離せない時期でもありますよね。
そんな1歳には、 好奇心をくすぐる絵本や、真似っこを楽しめるような絵本がおすすめです。
【福音館書店】くだもの
発行部数:207万部
さくらんぼの表紙をめくると、丸ごとのスイカがどーんと出てきます。さらにめくるとカットされた赤いスイカが。続いて、もも、ぶどう、りんご、なしなどいろんな果物が現れます。
その本物そっくりの絵は、どれもとてもおいしそう。 食べ物に興味津々の1歳頃にぴったりの絵本です。
「いただきます」「ごちそうさま」と言いながら読むと、会話も弾みますね。
【偕成社】じゃあじゃあびりびり
発行部数:294万部
真っ赤な表紙に可愛い蛇口のイラストが目を引く絵本。
「じどうしゃ ぶーぶー」
「いぬ わんわん」
「みず じゃあじゃあ」
「かみ びりびりびり」
小さな本の中にたくさんの音が詰まっていて、カラフルな絵はもちろん、文字の配置にも工夫がされています。
例えば犬のページは、「わんわんわん」と犬から斜め上に向かって書かれているので、本当に吠えているかのよう。
大人の手のひらサイズの持ち運びしやすい大きさなので、お出かけのおともにもおすすめです。
1983年刊行のロングセラー絵本です。
【福音館書店】おつきさまこんばんは
発行部数:213万部
表紙の、紺色の空に優しいお顔の黄色いお月さまが印象的な絵本です。
1ページ目は、夕闇の中に灯りがついた三角屋根のおうち。ページをめくっていくと、だんだんお月さまが顔を出します。
途中雲が現れてお月さまが見えなくなりますが、雲が行ってしまうとまた笑顔のお月さまが「こんばんは」の文字とともに現れます。
「こんばんは」とご挨拶の習慣も身につきそうですね。
【ブロンズ新社】だるまさんが
発行部数:307万部
なんとも愛らしい姿の赤いだるまさんに、ほっこりするだるまさんシリーズです。
「だ る ま さ ん が」
ページをめくるとだるまさんがゆらゆら揺れだして……
「どて」
転びます。
今度は「ぷしゅー」
ぺちゃんこになります。
「びろーん」と伸びたり、「にこ」と笑ったり……。
かわいらしくておかしくて、 大人も子どもも思わず笑ってしまう、そんな優しいスキンシップが自然と取れる絵本です。
【こぐま社】しろくまちゃんのほっとけーき
発行部数:331万部
ホットケーキが大好きな子どもは多いでしょう。
しろくまちゃんが作るホットケーキが完成していく様子が、 楽しい音とともに細かく描かれています。
「ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぷつぷつ……」
聞いているだけでも、今すぐホットケーキが食べたくなりますね。
鮮やかなオレンジ色を基調とした配色は子どもたちの心に強く印象的に残り、大人になっても色褪せることはないでしょう。
2歳におすすめのベストセラー絵本5選
心も体も大きく成長する2歳。
話せる言葉も増え、会話ができたり意思表示をしたりと、感情も豊かに。
その反面、まだまだ難しいことも多く、「したいのにできない」というジレンマを抱えていることも。
笑っていたかと思えば怒り出したり泣き出したり、とにかく忙しい時期で「いやいや期」ともいわれますね。
そんな2歳には、 簡単な物語になっているものや、遊べる絵本、夢中になるような仕掛けがある絵本がおすすめです。
【福音館書店】きんぎょがにげた
発行部数:294万部
きんぎょ鉢にきんぎょが1ぴきいます。
「きんぎょが逃げた!」お部屋のカーテンの模様に隠れたり、植木鉢やキャンディの瓶に隠れたり……。見つけてもすぐに逃げ出してしまいます。
最後には……。
「きんぎょはどこ?」と 子どもたちを飽きさせない工夫がたくさん詰まった、遊べる絵本です。
【福音館書店】うずらちゃんのかくれんぼ
発行部数:135万部
輝くような明るい色彩とかわいいイラストが魅力のうずらちゃんシリーズです。
うずらちゃんとひよこちゃんがかくれんぼをしています。
「もういいかい」「まあだだよ」「もういいかい」「もういいよ」
と繰り返されるかくれんぼ。2人ともとても上手です。
そのうち雲行きが怪しくなってきて、不安になった2人の前に現れた大きな影は何でしょうか。
親子でかくれんぼが楽しめる絵本です。
【ポプラ社】ねずみくんのチョッキ
発行部数:114万部
小さいねずみくんが、お母さんが編んでくれた赤いチョッキを着ています。「似合うでしょう」とねずみくんは嬉しそう。
そこへあひるさんがやってきて、「ちょっと着せてよ」と言います。さらにさるくん、アシカくん、ライオンくん……次々にいろんな動物がやってきます。
繰り返される「ちょっと着せてよ」。小さいねずみくんのチョッキは大丈夫でしょうか?
最後は……。
いろんな動物が登場するので 子どもたちは飽きることがありません。
表紙の小さいねずみくんにも注目です。
【童心社】14ひきのあさごはん
発行部数:133万部
14ひきの野ネズミの大家族。
冷たい水で顔を洗い、みんなで朝ごはんの支度をします。
お父さんたちは火を起こし、特製スープを作り、子どもたちは野いちごを見つけに出かけます。食卓に並ぶおいしそうなパンや果物。
今日も、14ひきの一日のはじまりです!
豊かで美しい自然の風景が、絵本いっぱいに優しく広がります。
【冨山房】かいじゅうたちのいるところ
発行部数:130万部
いたずらっこの男の子マックスは、毎晩おおかみの着ぐるみを着て大暴れ。
お母さんに怒られても、「食べちゃうぞ!」と言い返し、とうとう夕飯抜きで寝室に閉じ込められます。
不思議なことに、そのお部屋に木が生えすっかり森の中になってしまいます。そこへ波が打ち寄せ、マックスは船に乗り込みます。
長い航海の末に辿り着いたのは、「かいじゅうたちのいるところ」でした。
この先どうなるのやら……。
ちょっぴり恐ろしくもある絵本ですが、 読めばすっかりその世界に夢中になるでしょう。
3歳におすすめのベストセラー絵本5選
言葉も豊かになり、食事やトイレなど少しずつひとりでできることが増える3歳頃。
体力もついてきて、さらに好奇心も知識欲も強くなります。
お友達との関わりも増えてきて、「なんで?」と質問攻めをする子どももいますね。
そんな3歳には、 読んで楽しめる絵本や、お友達との関わり方が分かるような絵本がおすすめです。
【偕成社】ノンタンおよぐのだいすき
発行部数:205万部
大人気ノンタンシリーズ。
ノンタンとうさぎさんたちは、浜辺で迷子の赤ちゃんカメさんと出会います。一緒にママを探しますが、大きなお魚さんに追いかけられてママ探しは難航……。
無事にカメさんママは見つかるのでしょうか。
いろいろな海の生き物たちが登場し、 軽快でユニークなノンタンの世界が楽しめる一冊です。
【福音館書店】だるまちゃんとてんぐちゃん
発行部数:198万部
真っ赤な丸い体が可愛らしいだるまちゃんは、お友達のてんぐちゃんが持っているうちわが気になっています。
だるまちゃんのために、優しいお父さんは大奮闘しますが、だるまちゃんが思っているうちわとは違います。
すると今度はてんぐちゃんの帽子や、履き物、さらには長いお鼻まで欲しくなるだるまちゃん。
結局、だるまちゃんのアイデアで素敵な姿に大変身してだるまちゃんは大満足!それはどんな姿でしょう。
1967年刊行から長く愛されているだるまちゃんシリーズ第1作目のお話です。
【こぐま社】11ぴきのねこ
発行部数:158万部
とらねこの大将と、10ぴきのノラ猫たちは、いつもお腹がペコペコです。
しかし見つけた魚はいつも11等分。これではお腹はいっぱいになりません。
そこで大きな魚がいると聞き、遠い湖までやってきますが、まるで敵わない相手に彼らが思いついた作戦とは……。
あっと驚く展開にワクワクが止まりません!
1967年刊行からロングセラーを記録している親「11ぴきのねこ」シリーズの第1作目の物語です。
【福音館書店】おおきなかぶ
発行部数:316万部
誰もが一度は聞いたことがある有名なロシアの昔話。
「あまいあまいかぶになれ」とおじいさんが大切に育てたかぶはとても大きく成長しました。
おじいさんが抜こうとしてもなかなか抜けません。そこでおばあさん、子どもたち、さらには犬や猫までみんなで一丸となって抜くと……。
「うんとこしょ どっこいしょ」の繰り返しの掛け声が楽しい名作です。
【ひさかたチャイルド】どうぞのいす
発行部数:144万部
うさぎさんは小さな椅子を作り、「どうぞのいす」と書いた立札と一緒に野原の木の下に置きます。
やがて、いろいろな動物たちがその椅子に座ります。
あるとき、くまさんがやってきました。椅子の上いっぱいのどんぐりを見て、どうぞならばと食べてしまいます。
しかし、くまさんは思いました。 「次の人のために少し残しておこう」
それからきつねさん、りすさんなど次々に動物たちがやってきて……。最後はどうなるでしょう。
お友達との関わりが増えてくる3歳頃にぜひ読んであげたいお話です。
4歳におすすめのベストセラー絵本5選
お友達を気遣ったり、我慢もできるようになったりと、急成長を見せるのが4歳頃。
私たち大人は、つい「成長したな。」「分別がつくようになったな。」と思ってしまいますが、まだまだ成長の途中です。
急にぐずったりかんしゃくを起こしたり、イヤイヤ期に戻ったと思うこともあります。成長に追いつけなくて、子どもも戸惑っているのかもしれませんね。
そんな4歳には、自分の中に芽生えるさまざな変化や気持ちに対応するため、 いろんなジャンルや内容の絵本を読むことをおすすめします。
【福音館書店】ぐりとぐらのえんそく
発行部数:171万部
根強い人気を誇る、ぐりとぐらシリーズです。
のねずみのぐりとぐらは、お弁当を入れたリュックと水筒を持って野原へ出かけます。野原に着いて「そろそろお昼かな?」と持って来た時計を見ると、まだ10時!
体操をしたりマラソンをしたりしますが、まだお昼前。そこで2人はひょんなことから毛糸を見つけます。
「どこまで続いているのかなあ?」
「何につながっているのかなあ?」
どんどん大きくなる毛糸玉を転がしながら着いたのは……。
最後は、みんなでおいしいお弁当を一緒に食べるというほっこりするお話です。
毛糸の先にあるものを、親子で一緒に想像してワクワクしながら読んでみてくださいね。
【福音館書店】三びきのやぎのがらがらどん
発行部数:277万部
有名なノルウェーの昔話です。
「がらがらどん」という名前の三びきのやぎがいました。草を食べに山へ行く途中、川を渡らなければなりません。
小さなやぎから順番に橋を渡ることにしましたが、橋の下には「トロル」という恐ろしい化け物がいます。
橋を渡ろうとしたとき、「ひとのみにしてやろう」と「トロル」がやぎに襲いかかります。やぎたちは無事に渡ることができるのでしょうか。
1965年に出版された、古典の翻訳絵本ならではの表現も楽しんでみてくださいね。
【福音館書店】みんなうんち
発行部数:116万部
いろいろな動物のうんちが登場します。
大きいぞうは、大きいうんち。小さいねずみは、小さいうんち。鳥も、虫もうんちをする。形や色やにおいも違うけど、生き物はみんなうんちをします。
「歩きながらうんちをする生き物もいるけど、人間は決められたところでする。」ということを教えてくれます。
うんちへの興味が強くなる4歳頃におすすめ。 子どもたちがトイレと仲良くなれる一冊です。
【福音館書店】しろいうさぎとくろいうさぎ
発行部数:251万部
白いうさぎと黒いうさぎが広い森の中に暮らしていました。
あるとき、座り込んで悲しい顔をしている黒いうさぎに、白いうさぎは心配してたずねました。
黒いうさぎは、いつまでも白いうさぎと一緒にいられますように願い事をしていると答えます。
すると、森に住む動物たちがやってきて、月の光の中で結婚式のダンスを踊りました、
2匹の愛の物語が墨絵のようなやわらかい濃淡で語られる美しい絵本です。
【福音館書店】ピーターラビットのおはなし
発行部数:159万部
いたずらっこのピーターは、お母さんの言うことを聞かずにマグレガーさんの畑に忍び込みます。
野菜を探していると、マグレガーさんに見つかってしまいます。
怒ったマグレガーさんに追いかけられるピーター。何度かマグレガーさんに捕まりそうになりながら逃げますが……。
映画にもなった 大人気ピーターラビットシリーズのお話です。
5歳におすすめのベストセラー絵本5選
物事の理解が進み、お友だちや大人のことなど、周りを見ることができるようになる5歳頃。
何が嬉しかった、これが悲しかった、など感情を伝えることもできるようになります。
絵本も同じです。
ストーリーや絵に込められたメッセージを、大人が思うよりも深く受け取っていることもあるでしょう。
5歳の子どもの絵本は親が選んであげるのではなく、 その子の「読みたい」という気持ちを尊重することが大切です。
【評論社】ずーっとずっとだいすきだよ
発行部数:105万部
一緒に大きくなった男の子と犬のエルフィー。2人は毎日一緒に遊び、一緒に夢を見ました。
次第に男の子は大人になっていき、エルフィーは老いていきます。
老いていくエルフィーに男の子は言います。
「エルフィー、ずーっとだいすきだよ」
その言葉に見守られながら、エルフィーは息を引き取りました。
男の子は悲しくてたまらない気持ちと同時に、少し気持ちが楽になっていることにも気付きます。
その理由とは……。
少しずつ物事が分かってきて、 命の重さや温かさなども感じるようになる5歳頃におすすめのお話です。
【岩埼書店】はじめてのおるすばん
発行部数:107万部
少し暗い色味と、くまさんのぬいぐるみを抱えて不安そうな女の子が印象的です。
3歳の女の子、みほちゃんがはじめてひとりでお留守番をすることになりました。
もう3歳、まだ3歳、大丈夫でしょうか。
幼い少女の心の不安と成長が、母親の目線で描かれています。
【フレーベル社】ウォーリーをさがせ!
発行部数:244万部
世界中で愛されるウォーリーシリーズ。
大人も子どももウォーリー探しに夢中になります。
何かに集中させたいときにおすすめの絵本です。
【福音館書店】おおかみと七ひきのこやぎ
発行部数:109万部
出かけていくお母さんヤギにお留守番を頼まれた7匹の子ヤギたち。
「誰が来ても決してドアを開けてはいけないよ」という母やぎの言いつけを守っていた子ヤギたちですが、狼の変装にだまされて家のドアを開けてしまいます。
子ヤギたちは無事でしょうか。
物事を理解できているようで理解できていないことも多い5歳頃の子どもに、一度は読み聞かせたいグリム童話です。
【福音館書店】そらまめくんのベッド
発行部数:148万部
そらまめくんシリーズ第1作目のお話。
そらまめくんの宝物は、雲のようにふわふわで、綿のように柔らかいベッドです。
えだまめくんや、グリーンピース兄弟たちが「そのベッドで眠ってみたいなぁ」と言いますが、そらまめくんは誰にも使わせようとしません。
そんなある日、大事な宝物のベッドがなくなってしまいます。必死に探してやっとベッドを見つけました!
そのとき、そらまめくんが取った行動に注目です。
なんでも自分だけのものにしたい5歳頃にぴったりの絵本です。
大人におすすめのベストセラー絵本5選
絵本は子どもだけのものではありません。
大人が読んでも楽しめる絵本や、感動の絵本をご紹介します。
【マガジンハウス】世界がもし100人の村だったら
発行部数:140万部
アメリカの中学校の先生が、「世界を100人の村に縮小したらどうなるか」というモデルを作り、平和へのメッセージを添えて生徒たちに送ったメール。
そのメールに加筆をし、メッセージ絵本に仕立てて出版され、反響を呼んだ話題作です。
世界を100人の村に縮小すると、コンピューターを持っているのが何人で、雨風をしのげる家に住めているのが何人で‥などと分かりやすく解説されています。
子どもに読み聞かせる前に、大人が読んで理解したい絵本です。
【講談社】100万回生きたねこ
発行部数:234万部
100万回死んで、100万回生きたネコのお話です。
主人公のネコは、飼い主が嫌いだし死ぬのは平気。自分のことが大好きだから、誰のネコでもない、ノラ猫になる道を喜びました。
ところがあるとき、白く美しいネコとの出会いを機に、ネコの生き方、考え方は大きく変わっていきます。
絵本の中で何度も語られる「100万回生きた」ネコのそれぞれの人生。
ネコの生き方を大きく変える白ネコに出会った後の最後の物語に注目です。
【徳間書店】となりのトトロ
発行部数:200万部
有名なジブリ作品。
都会から郊外の古民家に引っ越してきた、サツキとメイの姉妹。
ある日、ひとりで遊んでいたメイは、不思議な生き物「トトロ」に出会い、メイと一緒にさまざまな冒険をします。
入院中のお母さんを想うサツキとメイ。2人の娘を優しく、強く育てるお父さん。面倒を見てくれる近所のおばあちゃんと、いつも2人を気にかけているサツキのクラスメイト。
たくさんの人、トトロたちに囲まれて成長していく2人の姿が絵本で楽しめます。
【童話屋】葉っぱのフレディーいのちの旅
発行部数:119万部
大きな木の太い枝に生まれた、葉っぱのフレディのお話です。
葉っぱはどれも同じ形をしていると思っていたフレディですが、同じ葉っぱは1枚もないことに気付きます。
フレディは、親友のダニエルからいろいろなことを教わるうちに、自分が生きてきた意味について考えるようになります。
そして最後の葉っぱとなったフレディは、「命は永遠に生きている」というダニエルの言葉を胸に地面に落ち、永遠の眠りにつきます。
文章が中心の大人向けの絵本です。
【学研プラス】いつでも会える
発行部数:107万部
大好きな飼い主を突然亡くした犬のシロのお話で、ストレートな言葉が胸を打ちます。
小さなシロが、大きな悲しみを懸命に乗り越えようとする姿が淡々と描かれている感動の絵本。
亡くなった人とは本当には会えないけれど、心の中ではいつでも会えることを、シロが教えてくれます。
悲しいけれど元気がもらえるお話です
たくさんの絵本を読んで親子で楽しい時間を過ごそう
絵本は、親子の大切なコミュニケーション、スキンシップの時間を作ってくれます。
どんな絵本が良いのか迷ったときは、ぜひベストセラー絵本を手に取ってみましょう。
長く愛される理由がそこにはあります。
たくさんの絵本を読んで、親子の幸せな時間を過ごしてくださいね。