値上げのニュースは2022年に何度も耳にしていると思いますが、資源のほとんどを輸入に頼る日本では、エネルギー価格の高騰が継続しています。これに対応するため、政府は2023年1月から電気と都市ガス料金の負担軽減を実施することを決定しました。そこで今回は、この負担軽減の概要と光熱費の節約のポイントについてお伝えしてまいります。なお、2022年11月8日時点の内容ですので、今後変更となる可能性がありますので、ご了承ください。
1.2023年1月~9月分の電気代・都市ガス代に補助が入ります
2022年11月8日に2022年度第2次補正予算案で政府は、2023年1月~9月分の電気と都市ガスの料金の負担軽減をすることを決定しました。また、ガソリン・灯油の補助も延長されます。なお、プロパンガス料金は対象外です。
補助の内容は、家庭への直接支援ではなく、ガソリン・灯油と同様に電気・都市ガスの小売業者に支援金を支払い、電気料金・都市ガス料金を請求する際に支援金を考慮して値下げした料金を提示する形になるようです。家庭向けの電気料金は1kwhあたり7円(9月分は3.5円)、都市ガスの料金1㎥あたり30円(9月分は15円)相当の補助額になります。
2人以上の標準世帯の使用量を前提とした電気料金は月額使用量400kwhとした場合、2800円(9月分は1400円)、ガス料金は月額使用量30㎥とした場合、900円(9月分は450円)の負担軽減となります。
2.支援があってもエネルギーの節約を心がけましょう
上記の支援があったとしても、すでに電気料金やガス料金は前年比で2割程度上がっているため、家計に対する負担が軽減される感覚というよりは、あまり変わらない程度の印象になると思います。食料品等の値上げが継続し、また寒さが厳しい日などは電力がひっ迫することも考えられることから、できることからエネルギーの節約も始めることをお勧めします。一例ですが、以下の節約方法が実践できないか確認してみましょう。
できることから始めよう!おすすめの節約方法とは?
①エアコン・ファンヒーターのフィルター掃除をこまめにしましょう。
②扇風機やサーキュレーターを上に向けて、暖かい空気が循環するようにしましょう。
③冷蔵庫がある部屋の温度が夏季より低い場合は、冷蔵庫の設定温度を上げましょう。
④1枚着るものを増やす、防寒のインナーや靴下などを使うなど、衣類の工夫をしましょう。
⑤ドアや窓をしっかり閉める、断熱シート・隙間防止シートなどを利用するなど、熱を逃げにくい工夫をしましょう。
⑥暖房の設定温度を1度下げて、寒くなりすぎないか確認しましょう。
⑦お風呂は家族の入る時間の間をあまり空けずに入りましょう。
⑧人のいない場所の照明やテレビなどは消しましょう。
多くのものの値段が上がっている中で電気料金・都市ガス料金が下がるのは家計にとって助かりますが、2023年9月までの措置でかつ、そもそものエネルギー価格が上がればその効果も薄れていきます。支援だけでなく、ご家庭で節約できることも実践して、値上げラッシュを乗り切りましょう。
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