母乳育児をしているママの最大の悩みのひとつが、乳首の劣化ではないでしょうか。私は母乳があまり出る体質ではなく、子どもが生後半年を過ぎるまで1日20回の頻回授乳をしていました。すると当然の如く乳首に亀裂が入り、激痛に耐えながらの授乳が恐怖になっていたのです。そこで今回、私が試した乳首ケア法をご紹介します。
定番!ランシノー
ランシノーとは羊毛から摂れる油のことで、産院やベビー用品店でも販売されている母乳育児の定番アイテムです。また、石油系成分の入っているケア剤とは違い、100%天然成分でできているので赤ちゃんの口に入っても安心。拭き取りも不要なため、授乳のたびに使用していました。
しかし薬品ではないので、傷を治す効果はなく、あくまで保護をするといった感覚で乳首の回復には至りませんでした。
万能!ベビー馬油
赤ちゃんのお肌のトラブルや、ママの乳首トラブルまで万能に使用できるベビー馬油も試しました。こちらも産院・ベビー用品店の定番商品ですが、薬ではないので傷を治す効果はありませんでした。
また、私が使用していた商品は馬油のほかに植物抽出オイルも含まれていたため、少々においが気になりました。でも、おむつかぶれや湿疹がある際に赤ちゃんに塗ると、翌日には症状が改善していたので、乳首の保護以外では大活躍でした。
飲ませるだけではもったいない!母乳
ランシノーでも馬油でも満足な効果を得られなかったときに、助産師さんに母乳のさまざまな使い方を教わりました。そのひとつが授乳のあとに、残った母乳を乳首になるというもの。
母乳は赤ちゃんにとっての完全栄養食なだけではなく、抗菌・抗炎症作用があるため、さまざまな炎症を和らげてくれるそうです。実際に、私が試した乳首のケア法ではいちばん効果がありました。
かわいいわが子のためとはいえ、授乳の痛みは憂鬱になりますよね。コレ!という自分に合った症状が和らぐ方法を見つけたいですね。トラブルとうまく付き合いつつ、今しかない授乳期間を楽しんでくださいね。(TEXT:ママライター上原りな)