子どもが生後3カ月ごろ、突然に粉ミルクを拒否するようになり、母乳だけで育てることになってしまいました。人に預けることもあるため、どうにかして粉ミルクを飲んでもらえるよう、あらゆる手段を尽くしましたがすべて惨敗。でも、完全母乳で育てていてよかったこともありました。そのときの体験談をお伝えします。
突然の粉ミルク拒否
私の息子は生後3カ月までは混合栄養、母乳と粉ミルクを交互に与えていました。しかし、生後3カ月を過ぎるころに、ときどき哺乳瓶を舌で押し出してくるように……。遊んでいるだけと思い、気にせずに粉ミルクを与え続けていたのですが、少しずつ飲む量も減り、ついには嫌がって泣くこともあるほどでした。
でも、おなかは減っているようで、ミルクの時間になると機嫌が悪くなります。母乳をあげているときがいちばん平和な時間でした。
どうにか飲んでほしい粉ミルク
母乳の量に自信のなかった私は、すぐに完全母乳で育てることを決意できず、いろいろな方法を試しました。
たとえば
・市販されている粉ミルクをすべて試す
・哺乳瓶の乳首を替える
・哺乳瓶を替える
・離乳食用のスプーンでひとさじずつ与える
・粉ミルクは夫か、義母に与えてもらう
結果はすべて惨敗でした。結局、母乳しか飲まないので、じょじょに母乳の回数が増え、多いときで1日10回以上授乳をしていました。
完全母乳のメリットとデメリット
完全母乳で育ててみると、息子の成長には影響なく、幸いなことに丈夫に順調に育ってくれました。しかし、息子を人に預けにくい点は困りました。預けることができて2~3時間以内です。
それでも、母乳ならば自分さえいればいいので、哺乳瓶などの荷物が減り、ミルク代もかからず、家計の負担もだいぶ軽くなりました。また、授乳場所は選びますが、授乳ケープを使えば問題なく、子どもを待たせなくて済む点もよかったと感じました。
子どもの栄養方法は、親の思い通りにいかないこともあるのだと思い知りました。私は、粉ミルクのよさも母乳栄養のよさも体験することができて、よかったと思っています。(TEXT:ママライター富士ちあき)