乳首が切れる【授乳中のトラブル】

34

 

授乳にまだ慣れていない時期に多くのママが体験するトラブルの1つが、「乳首が切れてしまうこと」です。乳首が切れるまではいかなくとも、傷ができてしまうと痛いしこのまま授乳を続けていけるのか不安になってしまうかもしれません。

 

 

どうして切れてしまうの?

乳首が切れてしまう原因はいくつかあります。

 

●赤ちゃんが深く乳首を含めていない

赤ちゃんがママの乳首をお口深くまで含めていないと、傷ができてしまいます。正しい姿勢で赤ちゃんを抱っこし、赤ちゃんが大きなお口を開けたタイミングを逃さずに乳首を含ませるようにしましょう。赤ちゃんがおっぱいを吸い始めて痛みがあるようなときは、ママの姿勢や乳首を含ませるタイミングを見直してみましょう。また、授乳前に乳首と乳輪のマッサージをして、乳首をやわらかくしておくことも大切です。

 

●赤ちゃんのお口から乳首を外すときに負荷がかかっている

おっぱいの飲ませ終わりのタイミングは、赤ちゃんが自然に乳首を離したときがベターですが、そうもいかないときもあります。赤ちゃんのお口から乳首を外すときに、乳首が引っ張られていると余計な力が加わり、傷ができてしまいます。赤ちゃんの口角からママの小指を入れて、少し圧を抜いてから乳首を外すようにするとよいですよ。

 

●乳頭保護器の使用

扁平乳頭や陥没乳頭などの場合、乳頭保護器を使っておっぱいを飲ませるよう、助産師に指導されることがあるかもしれません。うまくフィットしていないものを使うと、乳首が切れてしまう原因になることがあるので注意が必要です。

 

●赤ちゃんにかまれる

おっぱいが思うように出なかったり、赤ちゃんが大きくなって歯が生える前後など、おっぱいをかまれて傷ができてしまうことがあります。その際、ママの反応が大きいと、赤ちゃんはママが喜んでいると思ってしまうので、冷静に赤ちゃんにかんではいけないということを伝えましょう。

 

 

乳首が切れてしまったら、授乳はどうすればいい?

乳首が切れてしまった場合、授乳はどうすればいいのでしょうか? これは、傷とママの痛みの状況によって変わってくると思います。傷はあるけれど、我慢できる程度の痛みであれば、授乳のときの姿勢や乳首を含ませるときのタイミングを見直して、授乳することが可能です。

 

おっぱいを吸わせるときは、赤ちゃんの唇が傷にあたらないような抱っこの仕方を工夫することがポイントです。普段よりもおっぱいを吸わせる時間を短くしてもよいと思います。

 

傷の痛みが強く、直接おっぱいを吸わせるのがつらい場合は、直接授乳はお休みして、搾乳で対応するという方法もあります。完全に授乳をしないというのは、またほかのおっぱいトラブルが生じる可能性もあります。入院中であれば、産院のスタッフに相談しながら授乳をすすめていきましょう。

 

 

傷のケアはどうすればいい?

乳首に傷ができてしまった場合、なるべくかさぶたができないよう、保湿しながら傷を治していくというのが主流になっています。保湿用のクリームや軟膏、ドレッシング剤を貼るなどの対処法があります。搾った母乳を直接傷に塗ってもよいですよ。

 

乳首に傷がある場合は、感染予防にも注意しましょう。放置していると、傷が悪化するばかりでなく、細菌性の乳腺炎に罹るおそれもあります。傷の周りが赤くなってきたり、痛みが強くなってきたり、黄色い浸出液(膿)が出ている場合は、早めに医師に相談しましょう。

 

乳首にできた傷の痛みを我慢しながらの授乳は、つらいですよね。まずは予防が大切ですが、傷ができてしまった場合は、傷とママの痛みの状況と相談しながら、無理なく、楽しく授乳を続けてもらえたらと思います。

 

 

 

【関連記事】

母乳のメリット・デメリット-母乳育児を始める前に【母乳育児特集】

おっぱいのかたちと授乳姿勢-母乳育児を始める前に【母乳育児特集】

母乳が出る仕組みを知ろう!【母乳育児特集】

陥没乳首・扁平乳首(授乳に困難な乳首の形をしている)【授乳中のトラブル】

おっぱいの大きさが左右で異なる【授乳中のトラブル】

おっぱいの痛み【授乳中のトラブル】

母乳が出すぎる【授乳中のトラブル】

初乳とは何? 初乳の成分と色、特徴まとめ

おもちは本当に母乳にいいの? なぜ母乳にいいと言われている?

職場復帰するママへ! 母乳もれ3大対策

これって母乳不足感? 生後2~3週間の赤ちゃんがおっぱい不足アピール

母乳が足りない…どうしたら増える? 現役ママが実践した対策3つ

完全母乳を目指した私の母乳育児でよかったこと・困ったこと

 

 

◆母乳育児に関するQ&A

 

◆授乳の体験談

最初の授乳は出産直後に助産師さんが吸わせてくれました。小さくて必死な姿が本当にかわいかったです! それからは母子同室で吸わせかたがわからず助産師さんに何度も手伝ってもらい授乳しましたが、体重を測ると2gしか増えておらず、育児用ミルクを足すよう指導され、夜中泣きました。それからは軌道に乗って完母でトラブルなく過ごせています! 助産師さんと頑張って吸ってくれたかわいい息子にに感謝です!

たいがママ さん

現在、2人目授乳中です。正直、上の子の初授乳は覚えていません。そして今回は生まれてまもなく、分娩台の上での初めて授乳しました。それまでずっと自分の指をチュパチュパ吸っていたので、助産師さんにお願いしておっぱいを吸わせてみました。誰からも教わってないはずなのに夢中でおっぱいを吸うわが子に妙に感心したのを覚えています。

きょん×2 さん

1人目の最初の授乳からだいぶ経つのですが、感激した感覚をまだ覚えています。私自身も可能であれば母乳で育てたいと思っていたので、病院選びの際に母乳育児に力を入れているということもポイントの1つとしていました。


私は産後入院中はずっとろくに母乳が出なくて、赤ちゃんも自分も授乳に慣れていないので体勢も定まらず、不自然な格好で授乳していました。産後の疲れた体でヘトヘトでしたが、乳首を吸わせる刺激で出るようになるということで、入院中にスパルタ教育をしてもらいました。


生まれる前の授乳への意気込みが強かったため、このままずっと出なかったらどうしようと不安にも思いましたが、幸い、大きさの割によく出るようになってよかったです。

ぽぽ さん

 

◆おっぱいの悩みについて助産師に相談しよう!(無料)

ベビーカレンダーでは助産師に相談ができます。知りたいことは助産師に質問してみましょう。会員登録は不要です。

 

監修者・著者

助産師 REIKO


医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。


2017/06/13

ベビーカレンダー記事制作の取り組み


この記事にいいね!しよう

いいね!
34

現在ログインしていません。

はじめての方へ

赤ちゃんの笑顔でいっぱいの毎日を。『ベビーカレンダー』は、赤ちゃんが毎日を笑顔で過ごせるような情報をお届けする、妊娠・出産・育児の情報サイトです。日めくりカレンダーを毎日めくるように、『ベビーカレンダー』を、ぜひ毎日ご活用ください。

ベビーカレンダー監修者はこちら

  • 天神先生
  • 三石先生
  • 池谷先生
  • 小枝先生
  • 松井先生
  • 太田先生

あなたも質問してみませんか?

ご投稿いただいた質問に、頼れる専門家が回答いたします。気になる悩みや疑問をお寄せください。