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「僕のなら入るかも」娘が積み木を口の中に!⇒間に合わなかった母に代わり、ピンチを救ったのは…!?

いつものように4歳の息子と2歳の娘が積み木で遊んでいたときのこと。息子がいつになく大きな声で「お母さん!」と言いました。振り返ったその先には……!?

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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口には入らないと思い込んでいた積み木

息子も娘もお気に入りの木製の積み木。この日も2人は積み木でおうちを作り、おままごとのような遊びをしていました。仲良く遊んでいるなとほほ笑ましく思いながら、キッチンで夕飯の準備をしていた私。そのとき、息子がいつになく大きな声で「お母さん!」と呼んだのです。
 

びっくりしてにんじんを切っていた手を止めて子どもたちを見ると、娘がドーム型の積み木を口に入れようとしているのが見えました。慌てて子どもたちのところに走って行きましたが間に合わず、娘は口にドーム型(直径は45mm)の積み木を入れてしまい、口にちょうどはまってしまったのです。私の指を突っ込んで取ろうとしましたが指が入る隙間がなく、とにかく下を向かせて飲み込まないようにしました。
 

すると息子が、「お母さん、僕の指なら入るかも!」と言うのです。私もハッとして、すぐに息子の指を借りて娘の口の隙間から入れて積み木をかき出すと、スポッと積み木が出てきました。ものの1分ほどの出来事でしたが、焦りと積み木が取れた安心感で私は涙が出ました。まさか、入るはずのないと思っていた積み木が口に入るとは……。

 

 

後日、小児科で聞いたのですが、子どもの口(喉も)は思いのほか大きく開き、向きや形によっては39mm以上の物も入ることがあるそうです。私は甘く考えていたことをとても反省しました。以降、積み木をするときも、遊ぶ前に「お口には絶対に入れてはいけないよ」と約束をし、必ず近くで見守るようにしています。

 

◇ ◇ ◇

 

慌てて指を口の奥まで入れて物をかき出そうとすると、口の中の物を押し込んでしまいかえって危険です。もしお子さんが喉に物を詰まらせてしまったら、すぐに119番通報をし、以下の応急処置をおこなってください。

 

<意識がない、呼吸がない場合>

心肺蘇生(気道確保・胸骨圧迫)をおこないます。

※母子健康手帳に方法が記載されています。もしものときのために、日ごろから手順を把握しておくと安心です。

 

<1歳以上の子どもの場合>

腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)をおこないます。

①子どもの背中側から救護者の両手を回す

②みぞおちの前で両手を組み、勢い良く両手を絞ってぎゅっと押す

 

<1歳未満の乳児の場合>

①救護者が膝を曲げ(もしくは椅子に座り)、太ももの上に子どもをうつ伏せに抱きあげる

②子どもの背中の、肩甲骨の間のあたりを手のひらで5~6回強く叩き、詰まった食品を吐き出させる(背部叩打法)。

 

それでも窒息が解除できない場合や意識がない場合には……

 

③子どもをあお向けに寝かせ、心肺蘇生と同じように、左右の乳頭を結んだ線の中央で、少し足側を指2本で押す。

 

※直径39mm以下の物(トイレットペーパーの芯を通る物)は誤飲するおそれがあるため、赤ちゃんや小さな子どもに渡さない、手の届くところに置かないようにしましょう。子どもの口に入る可能性があるおもちゃで遊ぶ際には、必ず大人がそばで見守るようにしてください。

 

イラスト/ななぎ


著者:なかまる あゆみ

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