入浴中に突然泣き出した末っ子
わが家の子どもたちはお風呂が大好きです。その日は3きょうだいの5歳の長男が実家へ泊まりに行っており、3歳の次男と2歳の長女とのお風呂でした。
いつものように子どもたちを先に浴槽へ入れたあと、洗い場で自分の顔を洗い始めた瞬間、突然、「ゴンッ」という音と共に長女の泣き叫び声が! すぐに子どもたちのほうを確認すると、転んで浴槽の縁にぶつかった長女が、顎の下から血を流しながら泣いていました。
応急処置と病院の手配
すぐに子どもたちをお風呂から上げてタオルを巻き、流血している長女の顎をガーゼで止血。「#8000(子ども医療電話相談事業)」は受付時間外だったため、「#7119(救急安心センター事業)」へ電話をつなげながら、自宅から近い義実家と仕事終わりの夫へ連絡。
私自身も着替えて長女の止血をしていると、わずか5分で義両親が来てくれました。病院へ行かなければならないため、義両親には次男を自宅で見ていてもらうようお願いしました。
夫が帰宅してから病院へ
夫へ連絡してから20分、帰宅した夫と共に病院へ行きました。長女の顎の下は2cmほどぱっくりと切れており、3針縫合することに。
長女は泣きながらも暴れたりはせず、おとなしくしていたため、きれいに縫合してもらえました。しかし結果として、私のせいで傷痕が残ることになり反省しています。
私は入浴時の顔を洗う一瞬で、娘の顔に一生消えない傷を残してしまいました。しかし今回は#7119で指示をもらえたことや頼れる家族が近くにいたことで、慌てずに正しい判断ができたと思っています。一瞬の隙で、子どもは取り返しのつかないケガをしてしまうこともあるので、事故を起こさないことはもちろん、対応方法を頭に入れておくことが重要だと学びました。
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家庭の浴槽で子どもがケガをしたり、わずかな水深でも溺れてしまったりする危険性があります。お風呂ではちょっとした油断が大きな事故につながるため、子どもがから目を離さないように注意しましょう。
国民生活センターでは、「親が洗髪しているときは子どもを浴槽に入れない」「別の子どもの世話のために浴室を離れる際は、浴室に子どもを残さず一緒に移動する」「子どもたちだけで入浴させない」などの対策が大切だと呼びかけています。
親がひとりで子どもと入浴する際は、自分の体や髪を洗っている間、子どもは浴槽ではなく洗い場のバスマットの上で、おもちゃで遊ばせるなどして待機させると良いでしょう。赤ちゃんの場合は、脱衣所もしくは浴室にベビーラックやベビーバスチェアなどを置き待たせるのも一案です。その際、浴室のドアは少し開けて様子が見えるようにしましょう。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:鶴川 こだま/2017年・2019年生まれの息子と2020年・2023年生まれの娘を育てる4児の母。やんちゃな息子と甘えん坊な娘たちに翻弄されながら、にぎやかな毎日を送っている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)