【医師監修】陣痛のタイプと症状

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監修者プロファイル

医師天神尚子 先生
産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長

日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。

【医師監修】陣痛のタイプと症状

 

前駆陣痛と本番の陣痛

陣痛とは自分の意思ではコントロールできずに繰り返し起こる子宮筋の収縮を言います。子宮筋が収縮すると痛みを伴い、収縮がおさまると痛みもおさまります。

 

前駆陣痛とは

不規則な子宮収縮と痛みがしばらく続き、やがておさまってしまうもので、出産の予行演習のようなもの。前駆陣痛から出産までの期間は個人差があり、前駆陣痛から2日後に出産したという方やそれ以上間の空いた方もいるようです。

 

本番の陣痛(分娩陣痛)の場合

痛みが規則的に30分間隔から15分間隔へ……と徐々に間隔が短くなっていき、間隔が10分になるといよいよ陣痛開始です! もし自分で前駆陣痛か陣痛かがわからなくて不安な場合は、あまり我慢せずに産院に電話して相談してみましょう。

 

微弱陣痛とは

陣痛自体の強さ、陣痛の間隔、陣痛の持続時間のうち、1つ以上が弱くなっている状態を言います。原因には多胎妊娠・羊水過多・子宮筋腫の合併、母体疲労などさまざまありますが、これらの原因がなくとも起こる可能性もあります。

 

 

陣痛に関する質問とアドバイス

 

Q. 陣痛なのかおなかの中の赤ちゃんに何かが起こって痛くなっているのか見分ける方法はありますか?

 

A. 前兆として「おなかの張りが続く」「胎動が少なく」なったら要注意! 激しい痛みが持続して起こり、おなかがカチカチに張って、胎動がない状態なら緊急事態です。原因は常位胎盤剥離や子宮破裂などが考えられます。ただし、このような事態はめったには起こりませんし、陣痛とはまったく違う痛みなので、通常は「これはおかしい!」と本人が気づくことがほとんどです。

 

Q. 陣痛促進剤はどういうときに使用するのですか?

 

A. 前段階として産婦さんによく歩いてもらう、水分・栄養補給(点滴など)で疲労回復などをおこない、なるべく自然に陣痛を促進させますが、以下のような理由がある場合には陣痛促進剤を使用することがあります。


●陣痛が始まってから長時間が経過し、赤ちゃんが下がってきているにもかかわらず微弱陣痛で生まれないとき。
破水して長時間(24時間以上)経っても、陣痛が来ない場合(感染のリスクが高まるため)。
●過産期(妊娠42週以降)になると、胎盤機能が低下しておなかの中の赤ちゃんに影響が出る可能性が高まります。妊娠41週を過ぎたら入院し、様子をみて陣痛促進剤を使用し、分娩誘発をおこないます。

 

 

 

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