子どもを車に乗せる際に装着義務があるチャイルドシートは、わが子を危険から守るための大切なアイテムです。
今回は、チャイルドシートの選び方や注意点を解説するとともに、「ベビーカレンダーアワード2021」上位3商品のランキングと、その他の人気商品をご紹介します。
チャイルドシートの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
失敗しないチャイルドシートの選び方・注意点
チャイルドシートは、6歳未満の幼児が車に乗る時に着用が義務付けられています。まずは、お子さんを危険から守るチャイルドシートの選び方と注意点を、3つご紹介します。
目安年齢で選ぶ
一口にチャイルドシートと言っても、商品ごとに対象年齢は異なります。目安年齢ごとのチャイルドシートの特徴を確認しておきましょう。
目安年齢 | 特徴 |
---|---|
新生児~1歳頃まで | ・車の進行方向に対して、後ろ向きまたは横向きに固定するタイプが多い ・クッション性が高く安定感がある反面、基準となる体重(~10kg)を超えると買い替えが必要 |
新生児~4歳頃まで | ・新生児から体重が約18kg(4歳頃)まで使用できるタイプで、チャイルドシートの中で最も主流 ・1歳未満までは後ろ向き固定、1歳以降は進行方向へ向くよう変更する ・構造はやや複雑なものの、長く使える点がメリット |
新生児~7歳頃まで | ・新生児からチャイルドシートの義務化が終わる7歳頃まで使えるタイプ ・1歳頃までは後ろ向き固定、1歳以降は進行方向へ向くよう変更 ・長期間使用できるので経済的なメリットは大きいものの、経年の汚れや部品の破損などのリスクあり |
1歳頃から7歳頃まで | ・進行方向に向かって固定するタイプで、ジュニアシートに乗るにはまだ体が小さい場合に使用 ・新生児~1歳頃まで使えるタイプを使った後にこちらを選ぶ方が多い ・商品によっては、座面だけに変更して11歳頃まで使えるものもある |
3歳頃~12歳頃まで | ・一般的にジュニアシートと呼ばれるタイプ ・車のシートベルトを直接子どもに使用 |
チャイルドシートを選ぶポイントは、適正年齢・体重・身長に適したものを使うということ。
経済面を考えると長く使えるものが良いですが、汚れや部品破損のリスクがある点も考慮する必要があります。
固定方法で選ぶ
チャイルドシートの固定方法は、「シートベルト固定」と「ISOFIX固定」の2種類。両者の特徴は、以下の通りです。
- シートベルト固定
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3点式のシートベルトを使って、チャイルドシートの本体に通し固定するタイプです。年式の古い車種でも使えるのが特徴。設置の際は、正しく固定できているか十分に確認しましょう。
- ISOFIX固定
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2012年7月以降に発売された車種の座面シートには、ISOFIX用の固定具がついています。チャイルドシートのコネクターを固定具に差し込めば、設置は完了。誰でも、簡単に正しく固定できるのがメリットです。
安全性を確認する
安全性の観点から、「Eマーク」が添付されているチャイルドシートを選びましょう。Eマークは、一定の安全基準に適合しているチャイルドシートに添付されています。
なお、2012年6月30日以前に製作されたチャイルドシートには、「自マーク」という古い基準に適合した証が添付されている場合があります。
また、国土交通省と自動車事故対策機構では、市販されているチャイルドシートの「前面衝突試験」と「使用性評価試験」の結果を安全性能の評価として公表していますので、こちらも参考にすると良いでしょう。
チャイルドシートおすすめ3選|ベビーカレンダーアワード上位ランキング商品はこちら
ここからは、ベビーカレンダーアワードの上位にランクインしたおすすめのチャイルドシートを3商品ご紹介していきます。
※ランキングおよび掲載している口コミは、2021年10月にベビーカレンダーが実施したアンケート結果を元にしています。
第1位|アップリカ フラディア グロウ シリーズ
固定方式 | ISOFIX固定 |
対象年齢 | 新生児~4歳頃まで |
カラー | シェードブラック、オンブレネイビー |
新生児から使える、ISOFIX固定の回転式ベッド型のチャイルドシートです。
年齢に合わせ、「平らなベッド」「後ろ向きシート」「前向きシート」に切り替えが可能。
新生児から使える「平らなベッド」は150°以上のフラットで横向きとなっており、赤ちゃんの頭が車の中心に来ます。衝撃から頭を守れるうえ、運転席から赤ちゃんの様子を確認でき、安心です。
子供の成長に合わせて、使い方を変えられるのは特に新生児期に出来るだけ楽に車に乗せてあげたかったので助かった。安全性も乗り心地も良く、子供がご機嫌で乗ってくれます。
両親が購入してくれ、退院の際に新生児の娘を乗せました。そこから4ヶ月になり大きくなりましたが、ちょうど良いフィット感とクッション性で乗り心地良さそうにしています。
退院後1ヶ月内に何度も実家と100キロ以上離れた病院を行き来したため安全性が高そうなものを選んだが、乗せて運転したら3時間近くぐっすり寝てくれるためとても助かった。
寝かせて乗せる事が出来るチャイルドシートなので、産院からの退院時から使用していますが、使いづらさを感じた事がないです。
しっかり寝せて乗せられて、体が固定されていて、首が座る前から心配せずに乗せられました。 悪い点は特に感じません。
第2位|カーメイト エールベベ・クルットシリーズ
固定方式 | ISOFIX固定 |
対象年齢 | 新生児~4歳頃まで |
カラー | 除菌機能付きグレー、グランネイビー、グランブラウン、グランブラック、除菌機能付きブルー |
新生児から使える、ISOFIX固定の回転型のチャイルドシートです。
赤ちゃんが舐める・触ることの多い9か所に、エールベベ独自開発の約99%除菌機能生地「Agピュア」を使用。
カバーを簡単に取り外して洗濯機を使って洗えるなど、衛生面に対して安心できる商品です。
くるっと回転できるので、乗せやすいしおろしやすいです。付属の日除けもつけると日差しが強い時に重宝しました。
価格は高いが、ジャンピングハーネスを採用していて乗せやすさが群を抜いてやりやすい。乗り心地もよさそう。
肩ベルトがはね上がってるのはホントに楽!だっこしながらベルトの位置を直したりしなくてすむのでスムーズ。
シェード付きと360度回転するのは、外せなかったのですが、やはり使い易くて大活躍しています。
回転するノブが回しやすい。ジャンピングハーネスも便利で、これなしでは乗せづらかったと思う。
第3位|コンビ クルムーヴシリーズ エッグショック
固定方式 | ISOFIX固定 |
対象年齢 | 新生児~4歳頃まで |
カラー | グレーJL、ネイビーJN、ダークグレー、ベージュ、グレーJM、ネイビー |
こちらも、新生児から使えるISOFIX固定の回転式チャイルドシートです。
シートには通気性を高める通気孔「エアスルーシステム」を採用。車内の雑音や走行音、差し込む日差しを抑える「スリープシェル」機能により、赤ちゃんが眠りやすく居心地の良い空間を作れます。
回転式シートの操作も指1本でスムーズに行えるため、赤ちゃんを抱っこしながらの乗せ降ろしも負担になりません。
取り付けがしやすく簡単で、シート部分が360度回るので、かなり乗せやすい。 ソファーに乗せてるみたいに赤ちゃんにフィットしていて、快適で気持ち良さそうに座っていた。
ISOFIX対応、回転機能つき、高価だが国内メーカーの主力商品という安心感と安全性を信用して買いました。
設置も簡単、乗せるのも簡単、デザインも可愛いしでいうことなしです。シートが回るのが本当に便利で、価格としても妥当ではないかと思います。
設置は少し大変だったけど、安定感が良いのか、包まれてる感じがするのか、産院からの帰りの車内も落ち着いて乗ってくれていた。
軽自動車でも幅を取らないコンパクト感、無駄のない丸を帯びたデザインが可愛い!回転もしやすくて満足です。
先輩ママの口コミあり!その他の人気商品7選
続いて、先輩ママに人気のチャイルドシート7商品を、口コミとともにご紹介します。
アップリカ エアグルーヴシリーズ
固定方式 | シートベルト固定 |
対象年齢 | 1歳~11歳頃まで |
カラー | グレースプリーム、ネイビースプリーム |
1歳頃から使える、シートベルト固定のチャイルドシートです。
メッシュシートで、通気性に優れています。頭部周辺には衝撃を吸収する「マシュマロGキャッチ」を搭載しているため、万が一の時でもしっかりと頭をガード。
シートのステップを変更することで、チャイルドシートからジュニアシート、ブースターシートと切り替えも可能。長く使いたい方におすすめの一台です。
ガッチリしていて安定感もあるので安心感がある。
乗り心地が良さそうだった。
着脱しやすく丸洗いできるのが良かった。
アップリカ ディアターンシリーズ
固定方式 | シートベルト固定 |
対象年齢 | 新生児~4歳頃まで |
カラー | レッドグレー、グレー、ネイビー |
新生児から使える、シートベルト固定の回転式ベッド型チャイルドシートです。
成長に合わせて「平らなベッド」「後ろ向き」「前向き」と3ステップに切り替えが可能。
後部座席の左右どちらの席でも固定でき、シートベルトが台座の前部分を通るなど、取り付けやすい工夫が施されています。
360度回転するので乗せ降ろしがしやすい!ベッド型になるので、新生児~首座りまで安心して乗せられました!デザインも、付け外しのしやすさもとても気に入っていて全力でおすすめできます!!
生後2ヶ月だが、赤ちゃんはチャイルドシートを嫌がる素振りは全くなく、むしろ安心して寝ていることが多い。包まれて安心できる様子。
新生児を横向きで寝かせて乗せられるのが良かった。
アップリカ クルリラシリーズ
固定方式 | ISOFIX・シートベルト固定両対応 |
対象年齢 | 新生児~4歳頃まで |
カラー | ライトネイビー、ライトグレー |
ISOFIX・シートベルト固定の両方に対応した、回転式のチャイルドシートです。新生児から使えます。
シートは肉厚クッションで、赤ちゃんの自然な姿勢を安定して保持。
汗をかきやすい背中とおしり部分には通気性・クッション性・体圧分散性に優れた「シルキーエアー」が搭載されているため、長時間ドライブでも快適に過ごせます。
車から車への付け替えが簡単。乗せたり降ろしたりもしやすい。
退院時から使いましたが、全身マモールクッションがあるのでほやほやの新生児でもしっかり守られている気がして安心感がありました。
慣れないと設置は手間取るけど、子供がぐずらずよく寝てたので乗り心地はよかったと思う。
カトージ Joie Tilt(チルト)
固定方式 | シートベルト固定 |
対象年齢 | 新生児~4歳頃まで |
カラー | ブラック、ブラウン |
新生児から使える、シートベルト固定のチャイルドシートです。
4段階のリクライニングが可能なシートは、後ろ向きと前向きに対応。大きなキャノピーは取り外しが可能で、必要に応じて使えます。
低コストでお子さんの安全を守りたい方におすすめの、リーズナブルな一台です。
新生児だと寝てる事のほうが多く、チャイルドシートに乗せたままベビーカーに乗せられて、またそのまま車に乗せてができて楽だった。
チャイルドシート自体も軽いので女性でも持てるし、乗せにくいと思ったことはない。
チェック柄がかわいくて気に入ってます。設置するのは少し大変でした。
コンビ ウィゴーシリーズ エッグショック
固定方式 | シートベルト固定 |
対象年齢 | 新生児~4歳頃まで |
カラー | LHブラック、LGブラウン、LGレッド、LHダークブラウン、LHダークグレー、DKブラウン |
新生児から使える、シートベルト固定のチャイルドシートです。
汗をかきやすい頭部・背面・座面には、通気性を高める3Dメッシュ素材「エアスルーシート」を採用しています。
卵を落としても割れないほどの超衝撃吸収素材「エッグショック」、側面衝突による衝撃をサイドから守る「サイドプロテクション」を搭載。万が一の時にも頭部周辺をしっかりとガードします。
簡単な取り付け方法と回転式なので新生児のときは顔が見れて安心した。
両親の車に乗せているので、付け外ししやすいシートベルトタイプで良かった。
取外しが少してこずりましたが、固定は簡単にできて頑丈なので安心して使用しています。
日本育児 バンビーノシリーズ
固定方式 | ISOFIX固定 |
対象年齢 | 新生児~4歳頃まで |
カラー | スカンジナビアンドット・レッド、スカンジナビアンドット・グリーン |
新生児から使える、ISOFIX固定の回転式チャイルドシートです。
シートの中に赤ちゃんの全身がすっぽりと収まる低重心設計で、頭と首への負担を軽減。
すべてのカバーを取り外して洗濯機で丸洗いできるため、衛生面も保ちやすい一台です。
他と比べていないため分からないが、乗り降りやベルトの調整がしやすいと思う。
価格が安く、その割にしっかりした作りだった。設置する際にベルトがひっくり返ったりする点は面倒だった。
乗せ降ろししやすかった。
カトージ Joie Arc360°(アーク)
固定方式 | ISOFIX固定 |
対象年齢 | 新生児~4歳頃まで |
カラー | ブラック、グレー、ネイビー |
新生児から使える、ISOFIX固定の回転式チャイルドシートです。
チャイルドシートの安全性新基準である、「i-Size(ECE R129/02)」に適合。
万が一の時も、ドア側からの衝撃に備えた本体シェル・ヘッドレスト・ガードサラウンドセーフティパネルが頭部への衝撃を最小限にします。
ベルト部分の接続がワンタッチのものと比べると、急いでいるときには手間取ることがあるが、それ以外は、乗り心地が良さそうで嫌がらず毎回乗ってくれます。
回転式はとても便利で使いやすい!
新生児から使えて手頃な価格で良かった。全然倒れず赤ちゃんは座ったような状態になるので、もっと倒れたら良いと思う。
チャイルドシートはいつから使う?
チャイルドシートの着用義務対象年齢は、6歳未満の幼児です。つまり、生まれてすぐの新生児から必要となるアイテムということです。
出産後、産院や病院から自宅に帰る時に車を使う方は、その時点でチャイルドシートが必要となります。チャイルドシートの準備は、出産前にしておきましょう。
チャイルドシートを嫌がる子どもを乗せるコツ
自己主張が盛んになる1歳半を過ぎた頃から、チャイルドシートを嫌がるお子さんはとても多いです。
行動を極端に制限されてしまうためお子さんが嫌がるのも無理はありませんが、だからといって「チャイルドシートに乗せない」という選択はできません。
そんな時は、こんな風に乗せてみてはいかがでしょう?
自分だけの特別な席と思わせる
自己主張が盛んになってくると、「自分だけ」という特別感に喜ぶお子さんは多いですね。
「いいなぁ!この席は誰の?」「可愛い席だね」「この席、かっこいいね」など、自分だけが座れる特別な席と思ってもらえるよう誘導すると、きっと気持ちよく乗ってくれますよ。
おもちゃやDVDを用意する
「チャイルドシートに乗る時にだけ使える」おもちゃやDVDを用意するのも、おすすめの方法です。
普段からお気に入りのおもちゃでも良いですが、「この席に乗ったら遊べる・見れる」ものがあると、喜んで座ってくれることが多いかもしれません。
まとめ
子どもの安全を守るためになくてはならないチャイルドシートは、子どもの成長に合わせて最適なものを使うことが大切です。
製品によって、長期間使えるもの、通気性に優れたもの、衛生面を保ちやすいものなど、その特徴はさまざま。
ぜひ、お子さんが快適に使えるチャイルドシートを見つけてください。