たくさん持ちすぎない、シンプルな暮らしをしながら節約情報をInstagramで発信するママ、リリーさん(@lilys_022)。もともとはお金が貯まらない「汚部屋」出身だったものの、頑張りすぎない家計管理や片付けを実践し、現在では年間300万円の貯金ができるようになったそう!
今回は、家計簿を続けるコツやポイントカードの断捨離基準、ムダ買いしがちな「汚部屋体質」の改善策など、家計管理や節約のアイデアを教えてもらいました。
家計簿を続けるコツは…
家計簿をつづけるコツは、驚きの“市販の家計簿はあえて使わない”ということ。他人が作った家計簿の型に、無理やり自分の家計簿を当てはめるのは無理というもの。また、「家計簿をつけなきゃ!」というプレッシャーも良くないそう。
市販のものを買っては何度も途中で挫折してきたというリリーさんは、「まずは家にあるノートから始めてみよう!」とおすすめしています。市販のノートにその日使ったレシートを貼り、週1で集計するというシンプルな方法です。
家計簿はつけることが目的ではなく、“家計を把握することが目的”なので、週1の支出合計を足して1カ月の収支を確認するという作業を、家計全体が把握できるまで3カ月くらい続けてみると良いそう。続けるうちに、わが家にはどんな費目が必要なのか、何に多く出費する傾向があるのか、“家計の癖”がわかってくるとのこと!
まずは家計簿をつけて“家計の癖”を把握し、そこで見えてきた固定費の見直しをおこなう。そのおかげで、毎月の電気料金やスマホ代が安くなるだけでなく、モチベーションが上がって節約にも前向きになり、家計簿も続けられるのだとか。
リリーさんが効果的だと感じた固定費の見直しは下記の通り。
・スマホは格安SIMに変更
・保険の見直し
・電力会社/ガス会社の変更
・家賃の安いところへ住み替え
・プロバイダー契約の見直し
・お風呂のシャワーヘッドを節水タイプに変える
・アプリの月額利用をやめる
・ネット動画見放題の契約をやめる
・行っていないスポーツクラブを解約
家計簿が続かない……と悩んでいる方はハードルを下げて、家に余ってるノートで始めてみませんか?
ポイントカードの断捨離
新しいお店を利用するたびに増えるポイントカード、みなさんは定期的に断捨離していますか? リリーさんは自分で基準を作って、定期的に断捨離しているそうです。
<ポイントカードの断捨離基準>
・有効期限が切れている
・1年以上そのお店へ行っていない
・有効期限が短すぎておそらく期限内に行かない
・還元率が低い
・維持するのに手間がかかる
・アプリと連動させないといけない
・ポイントが利用できるほどそのお店に通わない
毎日使うようなもの以外は、どんなに「ポイントカードをつくるとお得ですよ」と言われても断っているそう。また、もう1つ注意したいのは、「あと700円でポイントが倍になるから買おう」となる、ついで買い。ポイントのためにいらないものまで買わないように気をつけて、本当に必要なもの・欲しいものだけを買うようにしているのだとか。
ちなみにリリーさんが使用しているポイントカードケースは文具屋さんで購入したもので、ゴムを外すとジャバラに開くので上からカードを探しやすく、お会計の時もサッと取り出せて便利だそう。
クレジットカードを使ったら…
現金がなくても支払いができるクレジットカードはとても便利な反面、お金をいつ・どれくらい使ったかわからなくなりがち。そこで、カードを使用したらすぐ、家計簿に金額・用途・引き落とし月を記入し、使った分のお金(1,000円以下は切り上げてお札だけ)を無印良品のパスポートケースへ入れて、引き落とし日までに銀行へ入金しているそう。
クレジットカードの便利さがなくなり手間が増えるように思えますが、支払いに追われないためにも、カードを使ったらその都度使った金額を別にとっておくことが大事なのだとか。
とっておくお金には、引き落とし銀行名と金額を書いた付箋を貼って管理しているそうです。
食器も服もむやみに増やさない!
家を片付け、整えたらお金を貯められるようになったというリリーさん。
汚部屋だった以前は自分の好みがよくわからず、毎年「陶器市」と名のつくものには必ず参戦して散財し、いつも食器棚の中はぐちゃぐちゃだったそう。
今では好みも固まり、「シンプルなもの」「白または白地に青い絵柄」「和食・洋食どちらにも使える」「少し高くてもお気に入りのもの」という点で選ぶようになり、結果的に厳選されて使い心地の良い器だけが残っているのだとか。
定期的に収納を見直すことも節約術の1つ。クローゼット整理と衣替えをし、夏によく使ったものはお手入れして来年すぐ使える状態で収納。帽子は専用のフックを購入し、壁にかけてすぐ取り出せるようにしているそうです。
「今使いたい物」がどこにあるかわからず、結局新しく買ってしまった……。そんなムダ買いは、物が多ければ多いほどやってしまいがち!
これは洋服だけではなく、キッチングッズや食材・日用品にも同じことが言えるのだとか。家に同じような物が溢れ、なぜかお金が貯まらない「汚部屋体質」に……。
家計管理と並行して家を片付けること、物を減らすことでムダ買いがなくなり、節約効果絶大なのだそう!
以上が、リリーさん流、節約の基本となる考え方とアイデアです。Instagramでは、ほかにもさまざまな節約術が紹介されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。
協力/リリーさん(@lilys_022)
取材・文/寺田 梓