はじめに 結婚内祝いにカタログギフトはアリ？
1-1．結婚内祝いとカタログギフトの関係
結婚内祝いとは、結婚のお祝いを頂いた方へのお返しのこと。最近は挙式をしない、あるいは少人数で結婚式を行うカップルも増えていますが、いずれにしても「結婚祝い（ご祝儀やプレゼント）をもらったらお礼を返す」という流れは変わりません。
そんな結婚内祝いの品として近年人気を集めているのが「カタログギフト」です。検索キーワードでも「結婚内祝い カタログギフト」「結婚内祝い カタログギフト おすすめ」などが多く検索されており、多くの方が興味を持っていることがわかります。
昔は「内祝いと言えばタオルやお菓子、食器類」という選択肢が主流でしたが、近年は「受け取った側が自由に好きな商品を選べる」というメリットから、カタログギフトの需要が急増中です。
1-2．なぜカタログギフトが注目されるのか
カタログギフトは、結婚内祝いだけでなく出産内祝いや快気祝い、法事などさまざまなシーンでも利用されるようになりました。中でも結婚内祝いにおいて人気が高い理由としては、以下のポイントが挙げられます。
- 相手の好みを問わない
お祝いや贈り物を選ぶ際、相手の好みや家族構成、年齢などを考慮する必要があり、選ぶ側にとっては悩ましいことがあります。しかしカタログギフトなら、受け取った相手が自分で欲しい物を選べるため、“ハズレ”のリスクが低くなるのです。 - 金額調整が簡単
カタログギフトは価格帯ごとにコースが分かれているため、結婚内祝いとして一般的な“半返し”の目安を守りながら、予算に合ったコースを選ぶだけで済むのが便利です。親族・上司・友人など贈り分けが必要な場合にも、比較的簡単にコントロールできます。 - 贈る側も手間が省ける
内祝いの品物を一つずつ選んで手配し、のしや包装、発送まで行うのは、新婚生活で忙しい時期にはなかなか骨が折れます。カタログギフトは一括で注文管理できる上、のし紙や包装もショップ側で対応してくれるケースが多く、贈る側にとって負担が少ないのです。
2．結婚内祝いにカタログギフトを贈るメリット
2-1．相手にとってのメリット
- 自由度が高い
受け取る側はカタログの中から好きな商品を選べるので、趣味や嗜好に合わせたアイテムを手に入れることができます。たとえば食器やキッチン用品を欲しがっている人、スイーツやグルメが好きな人、ブランド雑貨やインテリアが好きな人など、さまざまなニーズに応えられる点が大きなメリットです。 - 使うタイミングを選べる
カタログギフトには有効期限が設定されているものの、基本的に数ヶ月から1年程度の猶予が設けられています。そのため、忙しい時期を避け、ゆっくりと商品を選びたいときに申し込めるのも受け取る側には嬉しいポイントと言えます。
2-2．贈る側にとってのメリット
- 商品選定の悩みが減る
相手の年齢やライフスタイル、趣味嗜好がはっきりわからなくても、**「何を選ばれるかは相手次第」**という形で贈れるので、贈る側の“選ぶ悩み”が軽減されます。複数の相手に贈るときでも、価格帯の異なるカタログを選べば済むため、一人ずつ別のアイテムを手配する手間が省けます。 - マナー面も整えやすい
カタログギフトを取り扱うショップやデパートでは、のし紙や包装、メッセージカードなどをきちんと付けられるサービスが整っていることが多いです。結婚内祝いとして必要なマナーを一通り押さえた状態で発送を完了できるため、忙しいときでも安心です。 - 複数送り先の一括配送が可能
特にオンラインギフトショップや大手カタログギフトブランドでは、複数の住所へ同時に発送手配が可能なシステムを備えているところもあります。一軒一軒手書きで発送ラベルを作成して…という手間が大幅に削減されるので、結婚内祝いの大量発送時には大変便利です。
3．結婚内祝いにカタログギフトを贈るデメリット
3-1．味気なく感じられる可能性
便利な反面、カタログギフトは「結局お金を返されているようで味気ない」「品物を直接もらうほうが気持ちが伝わる」という意見もあります。特にご年配の方や伝統的な贈答文化を重んじる層には、「カタログが届いて、自分で選んで申し込む」のが面倒だと感じる人もいるかもしれません。
3-2．有効期限切れや申し込み忘れ
カタログギフトには多くの場合、有効期限があります（半年～1年程度が一般的）。しかし、忙しい方や年配の方だと申し込み自体をうっかり忘れてしまい、結局何も受け取らなかったというケースも。
とりわけ、遠方の親戚など直接やり取りが少ない相手の場合、後日「ちゃんと申し込んでくれたかな…」と気になってしまうかもしれません。贈る際には、有効期限や申し込み方法を分かりやすく伝えると安心です。
3-3．「選ぶ手間」を相手に負担させる
カタログギフトのメリットである「自由に選べる」は、裏を返すと**「相手に選ぶ手間をかけさせてしまう」**とも言えます。商品数が多いカタログだと、あれこれ検討するのに時間がかかるかもしれませんし、申し込みハガキを出す手間、ネット申し込みに慣れていない方への負担などが発生する可能性も。
とりわけ目上の方や、多忙な上司に贈る場合には、「逆に負担にならないか？」という点を一度考えてみる必要があります。
4．結婚内祝いのカタログギフトを選ぶ際のポイント
4-1．価格帯・コース選択
結婚内祝いは、「頂いた金額の半額程度を目安に返す（半返し）」というのが一般的な習慣です。カタログギフトは多くのブランドで数千円コースから数万円コースまで細かく設定されています。
- 1万円のお祝いなら5千円コース
- 3万円のお祝いなら1万5千円～2万円コース
- 5万円以上なら2万円～3万円コース（状況に応じて調整）
という形で、予算を決めやすいのが利点です。ただし、あまりに安すぎるコースを選ぶと「ケチったな」と思われる恐れもあるため注意が必要です。
4-2．ブランド・デザインを確認
カタログギフトを提供している会社は多数ありますが、有名どころでは「リンベル（RING BELL）」「ハーモニック」「シャディ（Shaddy）」などが定評あります。さらに百貨店系（高島屋・三越伊勢丹など）や専門店も含め、多彩なラインナップが存在します。
結婚内祝いのカタログギフトを選ぶ際は、表紙デザインや全体のイメージが洗練されているかもチェックしてみましょう。特に上司や年配の方へ贈るなら、落ち着いたデザイン、親しい友人にはポップなデザイン…といったように、相手のテイストに合うものを選べるとより好印象です。
4-3．掲載商品のジャンル
カタログギフトには以下のようなタイプがあります。結婚内祝いでは、贈る相手に合わせてカタログのジャンルを変えるのも一案です。
- 総合タイプ: 家電、雑貨、グルメ、ファッション、体験ギフトなど幅広く網羅。迷ったらまずは総合カタログを選ぶのが無難。
- グルメ特化タイプ: 全国の名産品やスイーツ、有名レストランの食事券、産直グルメなどが中心。食べ物や飲み物好きな人に好評。
- 体験ギフトタイプ: スパやエステ、レストラン、アウトドア体験など“コト”を贈るカタログ。若い人やアクティブな人に人気だが、地域によっては使いづらい場合も。
- 高級ブランド・雑貨特化タイプ: ハイブランドの小物やファッション雑貨などが中心。目上の方やおしゃれな友人へのお返しに喜ばれる。
4-4．有効期限・申し込み方法
カタログギフトには商品申込方法として、ハガキ・電話・インターネットのいずれか、または複数の方法が選べる場合があります。デジタルに慣れていない方にはハガキや電話があると親切ですし、若い方にはネットで簡単に申し込めるタイプが便利でしょう。
また、有効期限が極端に短いと相手に負担をかけることになるため、最低でも半年〜1年程度の猶予があるものを選ぶと安心です。
4-5．のし・包装・メッセージの有無
結婚内祝いですから、紅白の結び切りを使ったのし紙と、「内祝」または「寿」の表書きが原則です。ショップによってはのし紙の種類、包装紙のデザイン、挨拶状やメッセージカードの印刷サービスなどが充実しています。
- のし紙は「外のし」「内のし」を選べる場合が多い。宅配便で届けるなら「内のし」が無難。手渡しなら「外のし」もあり。
- メッセージカードは簡単で良いので手書きの一言を入れると、カタログギフトでも“気持ち”が伝わりやすくなります。
5．結婚内祝いで贈るカタログギフトのおすすめブランド
ここでは「結婚内祝い カタログギフト おすすめ」のキーワードに沿って、主なブランドや人気コースの特徴を紹介します。実際に購入する際は、価格やデザイン、掲載商品をよく比較して選ぶと良いでしょう。
5-1．リンベル（RING BELL）
結婚内祝いに限らず、さまざまなお祝いで定番のカタログギフトブランド。
- 特徴: とにかく商品ラインナップが豊富で、価格帯も幅広い。高級感のある表紙デザインが多く、目上の方にも安心して贈りやすい。
- おすすめコース: グルメ系の「グルメカタログ」や、総合の「プレゼンテージ」シリーズなど。2,000円台～5万円超まで細かく設定されているので、贈り分けにも便利。
5-2．ハーモニック
「えらんで」「フリージア」などシリーズごとにテーマが分かれているカタログギフト大手。
- 特徴: グルメ以外にも雑貨・インテリアなど多ジャンルをカバー。ナチュラル系やオーガニック志向の商品を集めたコースもあり、若い女性への贈り物にも人気。
- おすすめコース: 名入れなどのオプションサービスも充実しており、結婚内祝い向けのパッケージデザインを選択できるシリーズもある。2,000円台～3万円以上までラインナップ。
5-3．シャディ（Shaddy）
全国にギフトショップを展開する老舗ブランド。
- 特徴: デパートのように和洋折衷の品揃えが豊富。雑貨から食品、体験ギフトまで多彩なコースがある。オンライン注文だけでなく実店舗での対応力も高い。
- おすすめコース: 結婚内祝い専用コースの「ブライダルセレクション」をはじめ、グルメ専用や体験型など好みに合わせて選べる。のしや包装紙の種類が豊富で、贈る相手に合わせた演出が可能。
5-4．百貨店系カタログギフト（高島屋・三越伊勢丹など）
百貨店らしい高品質・高級感が特徴で、目上の方や親戚への結婚内祝いに選ぶケースが多い。
- 特徴: 一流ブランドの雑貨や高級食材、名店レストランの食事券など、ハイエンドな品を豊富に取り揃えている。包装紙やのしのサービスも百貨店クオリティで安心。
- おすすめコース: 高島屋の「ローズセレクション」や三越伊勢丹の「エムアイセレクション」など。5,000円～数万円クラスのコースが主力となりやすい。
5-5．ソウ・エクスペリエンス（体験型ギフト）
モノではなく“コト”を贈るカタログギフトとして人気。料理教室、陶芸体験、スパ・エステなど多彩なプランを用意。
- 特徴: 体験型ギフトは印象に残りやすく、特に若い友人へのお返しとしておすすめ。しかし地域差が大きく、都市部在住でないと利用しづらいというデメリットがある。
- おすすめコース: 「総合版カタログGREEN」「スパ＆エステチケット」「アクティビティチケット」など。結婚内祝いに使われることが増えているが、対象者が楽しめるか事前にイメージしておく必要がある。
6．カタログギフトをもっとハイセンスに贈る工夫
6-1．メッセージカードを添える
カタログギフトはどうしても味気ない印象を持たれがちです。そこで、一言メッセージや手書きのカードを同封するだけで、「きちんと心が込められているな」と感じてもらいやすくなります。挙式の写真を印刷したポストカードや、二人の連名が入ったオリジナルのカードなどを活用すると、カジュアルながらも温かい雰囲気を演出できます。
文例としては、
「この度は素敵なお祝いをありがとうございました。おかげさまで無事に入籍・挙式を済ませ、新生活をスタートしております。感謝の気持ちを込めて、カタログギフトをお送りします。ぜひお好きな品を選んでいただければ嬉しいです。」
などとシンプルにまとめると良いでしょう。
6-2．プチギフトを同封する
カタログギフトだけだと「本当にこれで終わり？」と思われるかもしれません。そこで、小さなお菓子や紅茶パックなど“消えもの”のプチギフトを添えると、受け取った側もその場でちょっとした幸せを感じられます。「カタログギフト+α」の一工夫で、よりハイセンスなお返しに仕上がるはずです。
おしゃれな焼き菓子やパッケージが可愛いチョコレートなど、直接お店でラッピングしてもらうのもおすすめです。ただし、あまり大きいものを同封すると包送料が増える場合もあるので、予算やサイズ感を考慮しましょう。
6-3．送り先の都合を把握する
カタログギフトは自宅で商品を受け取りやすいかどうかも重要。相手のライフスタイルによっては、転居予定があったり、長期で家を空ける時期があったりするかもしれません。発送する前に連絡を取れる相手なら、「◯月上旬にお礼をお送りしても大丈夫ですか？」と軽く確認しておくと、トラブル回避につながります。
また、住所録や旧姓・新姓、表札などの事情を混同しがちなのが結婚時期。自分たちが引っ越しした後で、相手からのお祝いを受け取る場合もありえますので、お互いが住所をきちんと把握できているか再確認しておきましょう。
7．結婚内祝いにカタログギフトを贈る際のQ&A
Q1．目上の方にもカタログギフトを贈って大丈夫？
A．問題ありません。 ただし、目上の方が「自分で品物を選ぶのが面倒」と感じる可能性もあるため、メッセージなどで「いつもお世話になっております。ぜひ◯◯様のお好きなものを選んでいただければと思い、カタログギフトにいたしました」と一言添えると丁寧です。百貨店系など高級感のあるカタログを選べば失礼にはなりません。
Q2．カタログギフトの有効期限が切れた場合はどうなる？
A．期限を過ぎると商品引換が無効となるのが一般的です。そのため、相手が申し込みを忘れないよう、有効期限や申し込み方法をカードやメッセージでわかりやすく伝えると安心です。もし相手がうっかり申し込みを逃してしまったとしても、贈る側では対応が難しいケースが多いので、トラブル防止のためにも事前周知が大切です。
Q3．全員同じカタログギフトでいいの？
A．一律に同じカタログでも問題ありません。 ただし、上司や親族など高額なお祝いを頂いた相手と、友人や同僚で頂いたお祝い額が大きく異なるなら、異なる価格帯のカタログギフトを使い分けるほうが無難です。一つのブランド内でもコースが分かれているので、複数の価格帯を準備しましょう。
Q4．海外在住の相手にカタログギフトは贈れる？
A．海外発送に対応したカタログギフトは一部存在しますが、数は多くありません。 さらに関税や送料の問題もあるため、実際には困難なケースも多いです。その場合はAmazonなど海外通販サイトのギフト券を活用したり、現地のネットショップで注文して直送する方法を検討してみるとよいでしょう。
Q5．実物の品物とカタログギフト、どちらを選ぶべき？
A．相手の好みや状況に応じて柔軟に考えると良いです。 相手がはっきり好みを伝えてくれているなら実物を贈るほうが喜ばれますし、好みが不明・複数の相手に一括で返す場合はカタログギフトが便利です。どちらを選んでも、感謝の気持ちを伝える手段としてメッセージや丁寧なラッピングを忘れないようにしましょう。
まとめ カタログギフトを活用してスマートにお返しを
結婚内祝いにカタログギフトを選ぶのは、贈る側・受け取る側の双方にメリットが多く、特に「予算管理がしやすい」「相手の好みが分からなくても安心」という点で魅力的です。一方で、「申し込みの手間や期限切れ」「味気ない印象になる恐れ」といったデメリットもあるため、以下のポイントを押さえておくと失敗が少なくなります。
- 価格帯の選択
頂いた額の半返しを基本に、贈る相手によってコースを変える。上司・親族には高級感のあるコース、友人・同僚には気軽なコースなど、贈り分けを考慮する。 - ブランド・デザインを比較
リンベルやハーモニック、シャディ、百貨店系など、それぞれ得意ジャンルやデザインが異なる。相手との相性やブランド力、ショップのサービスを見極めて選ぶ。 - のしや包装、メッセージをしっかり
結婚内祝いとしてのマナーを守るため、紅白結び切りの水引と「内祝」または「寿」の表書きを付ける。味気なさをカバーするため、短いメッセージやプチギフトを添えると好印象。 - 相手への配慮
有効期限や申し込み手順をわかりやすく伝え、申し込み忘れやトラブルを回避。特に年配の方やパソコン・スマホに不慣れな方には、ハガキや電話で申し込めるタイプが安心。 - プラスアルファの演出
写真付きカードや小さなお菓子などを同封すれば、相手が「あなたらしいおもてなし」を感じやすい。形式にとらわれず、工夫次第で個性を出せる。
結婚内祝いは、これからの生活でお世話になる方々との関係をさらに深める機会です。「便利で気持ちも伝わる」カタログギフトを上手に活用し、相手にとって嬉しいお返しを実現してみてはいかがでしょうか。結婚の喜びと感謝の気持ちが込められた内祝いは、贈り手も受け取り手も幸せにしてくれるもの。ぜひ本記事を参考に、納得のいく結婚内祝いの準備を進めてください。
