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【学資保険】人気11社を徹底比較!キャンペーン情報あり

学資保険の代わりにドル建て保険は有効?メリット・デメリットを比較

「学資保険」は子どもの教育資金を準備する方法として一般的ですが、学資保険の代わりにドル建て終身保険を検討している方も多くいらっしゃいます。

日本円は金利の低迷が続いているため、外貨建て商品が注目されているのでしょう。

ただし、ドル建て終身保険はそもそも教育資金の準備を目的とした保険ではないため、学資保険の代わりにするためには、いくつかの気をつけるべきポイントがあります。

今回の記事では、学資保険とドル建て終身保険のメリット・デメリットを比較しつつ、教育資金をドル建て終身保険で準備する場合の注意点についても解説していきます。ぜひ、参考にしてください。

目次

ドル建て終身保険とは。リスクはある?

ドル建て終身保険とは?

まずはドル建て終身保険がどんなものなのか?という点について、確認しておきましょう。

ドル建て終身保険とは、「保険料がドルで運用される外貨建て保険」の1つです。

保険契約者が円で払い込んだ保険料を、保険会社がドルに交換して、米国債などで運用して増やします。保険金や解約返戻金(かいやくへんれいきん)は、運用していたドルを円に交換して支払われます。

生命保険なので、保険金が支払われるのは「被保険者が死亡」または「高度障害」になった場合など。そのため、ドル建て終身保険を学資保険の代わりにするには、「教育資金が必要になったタイミングで保険を解約して、解約返戻金を教育資金に充てる」ことになります。

日本円は金利が低い状態が続いているため、円よりも金利の高いドルで運用することで、円建てよりも高い運用益が期待できますが、以下の注意点があります。

  • 為替相場によって保険料や受け取れる金額が変わる
  • 為替手数料が必要になる

為替相場によって保険料や受け取れる金額が変わる

「ドル建て終身保険」は保険料や保険金がドルで設定されているため、円で払う保険料や、円で受け取る保険金の金額が、為替相場によって変わります

例えば、月額100ドルの保険料を日本円で用意する場合、1ドル100円なら10,000円、1ドル90円なら9,000円、1ドル110円なら11,000円が必要となります。

また、10万ドルの保険金を日本円で受け取る場合、1ドル100円なら1,000万円、1ドル90円なら900万円、1ドル110円なら1,100万円を受け取れることになります。(実際にはここから手数料などが引かれます。)

中には一括で払い込みが完了する外貨建て保険もあり、そういった保険を利用すれば円高の時期に保険料を払ってしまい、解約時に為替差益を狙うことも可能です。

ただし、解約時にさらに円高が進んでいると、受け取れる金額がその分少なくなってしまうというリスクもありますので、注意してください。

為替手数料が必要になる

為替手数料とは、円とドルを交換する際にかかる交換手数料のことです。

海外旅行などで円を現地通貨に両替した経験があれば、両替の際に毎回手数料がかかっていた記憶があるのではないでしょうか。

例えば、為替相場が1ドル100円の場合、手数料なしであれば、10ドルを1,000円と交換できますが、1ドルにつき0.5円の手数料がかかると、5円が差し引かれ、10ドルは995円との交換になります。

保険料の支払いには円をドルに交換し、保険金や解約返戻金の受け取りにはドルを円に交換します。これらが行われる際に毎回、為替手数料が必要になります。

ドル建て終身保険のメリットとデメリット

ドル建て終身保険の概要を理解したところで、メリットとデメリットについて確認していきましょう。

<ドル建て終身保険のメリット><ドル建て終身保険のデメリット>
  1. 高い返戻率が期待できる
  2. 保険料が抑えられる
  3. 受け取り時に円安なら保険金が多くなる
  4. いつでも加入・解約できる
  1. 為替相場によって保険料が変わる
  2. 為替相場によっては元本割れする可能性がある
  3. 為替手数料がかかる
  4. 早期解約した場合返戻率が下がる

メリット1.高い返戻率が期待できる

長期金利の指標となる「10年満期の国債」を確認してみると、日本は約0.2%、アメリカは約1.23%(2021年7月時点)となっています。

アメリカは日本よりも高い金利が維持されているため運用益が高くなり、返戻率(支払額に対する受取額の割合)も高くなることが期待できます

メリット2.保険料が抑えられる

保険料の算出に関わる要素に「予定利率」があります。

予定利率とは、保険料を運用する際に約束する利率のことで、運用収益が高いと予想されるほど予定利率は高くなり、支払う保険料に対して受け取る保険金が多くなります。

アメリカは日本よりも高い金利が維持されていて運用益も高いと予想ができるため、満期時に同じ額を受け取る場合、予定利率が高いドル建て終身保険の方が円建て保険よりも保険料が抑えられます

メリット3.受け取り時に円安なら保険金が多くなる

ドル建て終身保険の場合、ドルで保険金がおり、受け取る際には円に交換するため、円安のタイミングで受け取れば保険金の額が多くなります

例えば、保険金が10万ドルだった場合、1ドル100円の場合は1,000万円、1ドル110円の場合、1,100万円での受け取りが可能です。(実際にはこの金額から交換手数料が引かれます)

メリット4.いつでも加入・解約できる

学資保険の場合、保険に加入できる年齢について制限があるものが多く、保険金を受け取る時期も決まっています。

その点、ドル建て終身保険には加入の際に子どもの年齢を気にする必要がないので、いつでも加入できます

また、満期がないため、解約して解約返戻金を受け取るタイミングを自分で選ぶことができます。

ただし、解約のタイミングによっては、受け取る解約返戻金が支払った保険料よりも少ないという元本割れの可能性が出てきますので、注意が必要です。

デメリット1.為替相場によって保険料が変わる

ドル建て終身保険の保険料はドルで決められていますので、円で払う保険料は為替相場により高くなったり安くなったりします

例えば、月額保険料が100ドルの保険に加入したとします。保険に加入した当初は、1ドル100円で、月額保険料が10,000円だったものが、1ドル110円になった場合、保険料は月額11,000円に、1ドル90円になった場合は月額9,000円に変化。

加入時には負担のない保険料だったのに、為替相場によって家計を圧迫する額になってしまう可能性があるのです。

デメリット2.為替相場によっては元本割れする可能性がある

ドル建て終身保険のメリットとして、円安の場合は受け取り金額が多くなると説明しましたが、逆に円高の場合は、受け取り金額が少なくなります

ドルの状態では元本保証がされていても、為替相場の影響は考慮されません。

為替相場が円高のタイミングで解約返戻金を受け取ると、元本割れの可能性も出てきます。

デメリット3.為替手数料がかかる

保険料の支払い、保険金・解約返戻金の受け取りには、全てドルと円の両替が必要になりますが、この両替時には必ず手数料が発生します

手数料は保険会社によって差があります。加入を検討している保険の為替手数料の金額が、いくらになっているのかを必ず確認しましょう。

デメリット4.早期解約した場合返戻率が下がる

いずれの保険でも早期解約した場合、返戻率が下がりますが、米ドル建て終身保険は、10年未満の解約の場合に、「解約控除」という手数料を差し引かれる場合があります

また、為替手数料など円建ての保険にはないさまざまな諸費用が多くかかるので、早期解約すると、手数料の影響も大きくなります

学資保険のメリットとデメリット

学資保険のメリットとデメリット

次に、学資保険のメリットとデメリットについても確認しておきましょう。

<学資保険のメリット><学資保険のデメリット>
  1. 預貯金に比べ高い返戻率が期待できる
  2. 早期払い込み完了すると返戻率が上がる
  3. 毎月の保険料・受け取れる金額が決まっている
  4. 元本割れを防げる
    (返戻率が100%以上のものを選べば)
  1. ドル建て終身保険に比べると返戻率が低い
  2. 途中解約すると元本割れする
  3. インフレ時に不利になる
  4. 加入時期に年齢制限がある

メリット1.預貯金に比べ高い返戻率が期待できる

学資保険は、預貯金に比べれば高い返戻率が期待できます

現在は超低金利のため銀行預金ではほとんど利息はつきませんが、学資保険は保険会社が預かった保険料で運用を行うので、銀行預金よりは高い利回りが期待できます

メリット2.早期払い込み完了すると返戻率が上がる

早期に保険料の払い込みを完了すれば、その分運用期間が長くなるため、返戻率を上げることができます

ただし、早期に払い込みを完了させるには、月々の保険料を高額に設定しなければいけません。払えない金額にならないように注意しましょう。

メリット3.毎月の保険料・受け取れる金額が決まっている

毎月の保険料と受け取れる金額は、学資保険を契約した時点で決まっています。そのため、毎月の支出や家計管理を計画的に行うことができます

一方、ドル建て終身保険は、保険料も受け取れる金額も為替の影響を大きく受けるため、必要なタイミングで必要な金額が用意できない可能性も出てきます。

メリット4.元本割れを防げる

学資保険は、契約した時の返戻率が保障されます。元本割れのない商品を選び、途中解約せずに保険料の払い込みが完了すれば、元本割れせずに希望した金額を受け取ることが可能です。

絶対に元本割れしたくない人は、返戻率が100%以上の学資保険を選び、契約通りに保険料の払い込みを完了させましょう

デメリット1.ドル建て終身保険に比べると返戻率が低い

ドル建て終身保険に比べると、学資保険の返戻率は低い傾向にあります

円とドルでは金利差があり、それが予定利率にも影響するため、同じ金額で運用した場合に返戻率に差が出てしまうのです。

デメリット2.途中解約すると元本割れする

学資保険の多くは、途中解約をすると元本割れしてしまいます。

学資保険を途中解約すると、払い込んだ保険料が「解約返戻金」として返ってきますが、もともとの返戻率も高くないため、「解約返戻金」は払い込んだ金額よりも少なくなってしまうことがほとんどです。

デメリット3.インフレ時に不利になる

物価が上がりお金の価値が下がる状況のことを、インフレと言います。

学資保険は保険金を受け取るまでの期間が長く、契約時に利率が決まっているため、インフレ時には不利になってしまいます。

返戻率が103%であれば支払額よりも多くの保険金が受け取れますが、それ以上に物価が上がってしまうと、受け取ったお金の「価値」が目減りしてしまうことになるのです。

デメリット4.加入時期に年齢制限がある

学資保険は、加入に際して年齢制限があります。

長期利用が前提であるため、被保険者である子どもの年齢は0歳から6歳くらいまでとなっている商品が多いようです。

また、契約者である親の年齢に制限がある場合もあり、入りたいと思った時には、年齢制限を超えてしまっている可能性があります

ドル建て終身保険と学資保険の比較

ドル建て終身保険と学資保険のメリット・デメリットを、もう一度まとめておきます。

保険のジャンル<メリット><デメリット>
ドル建て終身保険
  1. 高い返戻率が期待できる
  2. 保険料が抑えられる
  3. 受け取り時に円安なら保険金が多くなる
  4. いつでも加入・解約できる
  1. 為替相場によって保険料が変わる
  2. 為替相場によっては元本割れする可能性がある
  3. 為替手数料がかかる
  4. 早期解約した場合返戻率が下がる
学資保険
  1. 預貯金に比べ高い返戻率が期待できる
  2. 早期払い込み完了すると返戻率が上がる
  3. 毎月の保険料・受け取れる金額が決まっている
  4. 元本割れを防げる
    (返戻率が100%以上のものを選べば)
  1. ドル建て終身保険に比べると返戻率が低い
  2. 途中解約すると元本割れする
  3. インフレ時に不利になる
  4. 加入時期に年齢制限がある

ドル建て終身保険はこんな方におすすめです

ドル建て終身保険は、資金が必要になったタイミングで保険を解約して解約返戻金を受け取るので、いつでも加入・解約ができます

ドルで運用するため、高い返戻率も期待できますが、為替相場などの影響を受けると、元本割れなどのリスクもあります。

これらを理解した上で、次のような方にはドル建て終身保険がおすすめです。

  • 教育資金の準備以外にも資産運用で積極的に増やしたい方
  • 学資保険の加入時期を逃した方

他の方法が望ましい場合も

ドル建て終身保険は、教育資金を確実に準備したい方、元本割れするリスクを負いたくない方にはおすすめしません

ドル建て終身保険・学資保険以外の教育資金準備としては、以下のような方法もあります。

  • 自動積立定期預金
  • 資産運用(つみたてNISA)
  • 低解約返戻金型終身保険

こちらの記事で詳しく紹介していますので、気になる方は参考にしてください。

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口コミで話題のドル建て終身保険3つ

ここからは、口コミで話題のドル建て終身保険を3つ紹介していきます。

それぞれの特徴を解説しますので、ドル建て終身保険を考えている人はぜひ参考にして下さい。

メットライフ生命「ドルスマートS」

メットライフ生命「ドルスマートS」

メットライフ生命が販売している「ドルスマートS」は、利率が定期的に見直しされます。

積立利率は年2.5%を最低保証としているため、万が一運用益が低い場合でも、最低限の保証がされることになり安心です。

【契約年齢35歳 男性 保険料払込期間60歳満了の場合】

月額保険料例210.5ドル
死亡保険金額10万ドル
保険期間終身
その他の特徴積立利率の最低保証がある(年2.5%)

メットライフ生命「ドルスマートS」の資料請求は、こちらの一括資料請求サービスから行えます。

ジブラルタ生命「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」

ジブラルタ生命「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」

ジブラルタ生命の「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」は、保険料払込期間中の解約返戻金額を低く設定することにより保険料を抑えている保険です。

払込期間を過ぎると返戻率は大幅に増えますが、払込期間内に解約すると損をしてしまうので気を付けましょう。

【契約年齢35歳 男性 保険料払込期間60歳満了の場合】

月額保険料例185.3ドル
死亡保険金額10万ドル
保険期間終身
その他の特徴低解約返戻金型なので保険料が安い

ジブラルタル生命「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」の資料請求は、こちらの一括資料請求サービスから行えます。

ソニー生命「米ドル建終身保険」

ソニー生命「米ドル建終身保険」

ソニー生命が販売する「米ドル建終身保険」は低解約返戻金型でなく、保険料払込免除特約もないシンプルな保険です。

ドル建て終身保険では為替手数料が1ドル0.5円程度のものが多いですが、ソニー生命は1ドル0.01円と、他に比べてかなり安い金額になっています。

【契約年齢35歳 男性 保険料払込期間60歳満了の場合】

月額保険料例205.5ドル
死亡保険金額10万ドル
保険期間終身
その他の特徴為替手数料が安い(1ドル0.01円)

教育資金準備に悩んだら保険のプロに相談しよう

ここまで「学資保険」と「ドル建て終身保険」のメリット、デメリットについて紹介してきました。

どちらにもメリット・デメリットの両方があり、どの方法が自分の家庭に合っているのかを見極めるのは難しいかもしれません。

教育資金をどのように準備したら良いか悩んでしまう方は、保険のプロに相談してみてはいかがでしょうか

自分たちだけで探すよりも、多くの選択肢を提案してもらえるはずです。

保険相談窓口で無料相談を活用

複数の保険会社の商品を取り扱う保険相談窓口なら、選択肢が広がり、自分の希望に合ったプランが見つかるのではないでしょうか。

保険の相談窓口は数多くありますが、教育資金に関する相談なら学資保険に特化した「ほけんのぜんぶ」と「ほけんガーデン プレミア」がおすすめ。学資保険を含めた選択肢の中から、最適なプランを作成してもらいましょう。

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複数の保険資料を集めて比較検討する

無料相談に行く前に、自分で資料を集めて比較検討するのも良いですね。

あらかじめ資料を見ておけば、不明点や気になることをその場で解決できることでしょう。複数の保険会社の資料を一括して集められるサービスがありますので、活用してください。

この記事で紹介したメットライフ生命とジブラルタ生命の外貨建て終身保険の資料も、一括請求可能です。

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学資保険とドル建てをライフプランに合わせて選ぼう

学資保険とドル建て終身保険には、それぞれメリット・デメリットがあります。

保険のジャンル<メリット><デメリット>
ドル建て終身保険
  1. 高い返戻率が期待できる
  2. 保険料が抑えられる
  3. 受け取り時に円安なら保険金が多くなる
  4. いつでも加入・解約できる
  1. 為替相場によって保険料が変わる
  2. 為替相場によっては元本割れする可能性がある
  3. 為替手数料がかかる
  4. 早期解約した場合返戻率が下がる
学資保険
  1. 預貯金に比べ高い返戻率が期待できる
  2. 早期払い込み完了すると返戻率が上がる
  3. 毎月の保険料・受け取れる金額が決まっている
  4. 元本割れを防げる
    (返戻率が100%以上のものを選べば)
  1. ドル建て終身保険に比べると返戻率が低い
  2. 途中解約すると元本割れする
  3. インフレ時に不利になる
  4. 加入時期に年齢制限がある

両者の違いを理解したうえで、ご自身のライフプランに合った商品を選択してください。

この記事の監修
清水凌|ファイナンシャルプランナー

保有資格:FP技能士2級/証券外務員I種/web解析士
学習院大学法学部法学科卒。
インターネット企業で大手出版社や大学メディアのコンサルティング業務全般に従事。
プライベートでは財テクメディアを運営し、投資・ポイ活関連の情報を発信している。









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