妊娠中の体重管理と産後の体重戻し

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妊娠・出産を期に大変化を遂げるママのカラダ、産前、産後ダイエット、体の変化にじょうずにつきあう方法をお教えします。

 

 

妊娠中にどうして太り過ぎてはいけないの? つわりとのつき合い方は?

「妊婦は2人分食べる」と言われていたのは昔の話。妊娠中の極端な体重の増加は、妊娠高血圧症候群を引き起こしたり、産道に脂肪がつき難産の確率が高くなります。一方で、妊娠中の無理なダイエットにより、低出生体重児(2,500g以下)で生まれてくる赤ちゃんが増えているそうです。体重の少ない新生児は成人後、生活習慣病にかかりやすいと厚生労働省では発表していますので、妊娠中は産婦人科の医師や助産師さんと相談しながら体重管理をきちんとしましょう。

 

 

「つわり」のときの食事はどうしたらいい?

つわりの期間は人によってまったく異なります。つわりの始まる時期は一般的には妊娠5〜6週ごろからで、妊娠9〜10週くらいにピークを迎えます。終わる時期も人によってさまざまですが、妊娠12〜16週ごろに終わる人が多いようです。


つわりの症状は体質やメンタルな部分によってまったく異なり、症状が現れない人もいます。つわりは妊娠期を維持するためのホルモンhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が多量に増えることが関係し、体の機能に混乱をきたすためではないかと考えられていますが、まだ原因ははっきりわかっていません。

つわりの時期は、食べられなかったり嗜好が変わったりしますが、栄養バランスにそれほどこだわらずに、食べられるものを少しずつ食べましょう。水分の補給も大切なので忘れずに。こまめに水分をとるようにしましょう。飲み物は冷やして飲むと飲みやすく、食事は固形物と飲み物を時間をあけて摂るともどしにくくなります。つらいときは横になるのが一番です。この時期は、家事もほどほどにしてゆっくり休みましょう。

そんなに食べていないのに、体重が増えてしまうのはどうして?

脂肪や糖分の取り過ぎ、運動不足などが考えられます。生活習慣を見直しましょう。食べ過ぎれば太るのは当たり前ですが、それほど食べているわけではないのに体重が増え過ぎる場合は、食事の内容をもう一度見直してみてください。油っこい食事や、間食が多くなっていませんか? 塩分の多いおかずでご飯を食べ過ぎていませんか? 清涼飲料水やジュースを飲みすぎていませんか?

糖分や油分はカロリーが高いため、太る原因となります。塩分の多いおかずも、ご飯が進みカロリーオーバーになりがちです。しかも、塩分の取り過ぎは妊娠高血圧症候群の原因にもなります。太らずにおなかの赤ちゃんを育てるためには、「減塩、減糖、減油」が基本。まずは食事の量を減らすのではなく、質を変えてみましょう。良質のたんぱく質やカルシウム、食物繊維、鉄分などを意識して摂るように心掛けましょう。

適度な運動も大切です。体が重く、動くのがおっくうになりがちですが、ゴロゴロしていては太る一方。運動が苦手な人でも家事をてきぱきとこなす、散歩を日課にするといった身近なところから、一日の過ごし方を工夫してみましょう。

 

 

妊娠中の体重をじょうずにコントロールする方法は?

体重計で毎日体重をチェックしましょう。生活習慣が自然に改善されます。妊娠中に太り過ぎると妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を引き起こしたり、難産の危険性が高くなることがわかっています。その他にも腰痛や背痛、便秘の要因となる、体重が戻りにくくなるなど、太りすぎにはデメリットばかりです。

 

妊娠前の体型(BMI)により個人差がありますが、標準的な体重(BMI:18.5以上25.0未満)の人なら7〜12kg、痩せ気味(BMI:18.5未満)の人でも9〜12kg、太り気味(BMI:25.0以上)の人なら5kg程度(BMIが著しく高い場合は個別対応)の増加に抑えるようにしましょう。

※BMI=体重(kg)÷身長(m)×身長(m)


特につわりが治まり食欲も出てくる妊娠16週前後からは、体重計で毎日チェックすることをおすすめします。朝起きたとき、お風呂上りなど時間を決めて習慣にすれば、体重の変化に敏感になり自然と食生活や運動不足を見直すきっかけになります。体重増加の目安は標準的な体重の人で、1週間に300〜500gです。
ただし、体重増加がオーバーペースだからといって勝手にダイエットをしてはいけません。食事の内容や生活習慣を見直すことで、体重をじょうずに管理していきましょう。

 

 

つわりの体験談

私は食べづわりです。食べないと気持ち悪いし、かといって食べたらなおさら気持ち悪くなるの繰り返しです。間もなく妊娠7カ月になりますが、いまだに治まる気配がありません。
私はつわりで1週間に10kgも急激に体重が減り、ケトン体の数値が異常だったので入院になりました。1日がとても長く、トイレと布団を行ったり来たりの生活が2カ月間続きました。

1人目も2人目も典型的な吐きづわりでした。1人目のときは1日中ゴロゴロして、お風呂に入るのすらしんどく何もしませんでした。夫の食事も買ってきてもらったりレトルトだったり。

 

妊娠中の体重管理の体験談

1人目のとき、妊娠6カ月でつわりが終わり、1カ月で3kg増! 体重管理のはんこを押されて火がつきました。本を見ながら1週間の献立を考え、朝夕体重測定し記録。毎日2〜3時間のウォーキングを始めました。その甲斐あり+9kgで出産しました。

つわり明けの食欲はすごいです! つわりで減った体重を取り戻るかのように1カ月に4kg増えて医師に怒られ、カロリー制限と赤字で書かれました。それからというもの、毎回の体重測定のたびビクビクしていました。

1人目のときは+10kg程度と、それほど心配いらない体重だったのですが、産後、事情があり完全ミルクになってしまったこともあり、体重がなかなか戻らず……。そして、そのまま2人目妊娠となりました。

 

監修者

医師 天神尚子 先生

産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長


日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。


経歴

1981年 日本医科大学医学部卒業
1988年 米国ローレンスリバモア国立研究所 留学
1994年 日本医科大学 産婦人科学講師
1995年 東京都教職員互助会三楽病院 産婦人科科長
1995年 日本医科大学 産婦人科学客員講師
2004年 三鷹レディースクリニック開業

 

■所属学会

日本産婦人科学会
日本女性医学学会
日本生殖医学会
日本産婦人科乳腺医学会

 

■メディア履歴

【雑誌】

妊婦さんの出産準備を応援する雑誌「Pre-mo(プレモ)」(主婦の友社発行)

「マタニティ」(学研プラス発行)

「妊すぐ」(リクルート発行) ほか多数

 

【テレビ・ラジオ】

NHK『ニュース シブ5時』でPMDD(月経前不快気分障害)セルフチェック!の取材

患者さんから先生へ感謝の手紙を紹介する番組『Letters~感謝の手紙~』(テレビ東京)

TBS『アッコにおまかせ!』で産後うつについてコメント 他

 

【その他メディア】

妊娠・出産・育児の情報サイト『ベビーカレンダー』監修者
生活総合情報サイトAll Aboutで産後ブルーについての記事執筆
妊娠・出産・育児に関する情報サイトgooベビーで診察室から 最近の診療現場で感じることの記事執筆


2015/06/29

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