【医師監修】妊娠悪阻(にんしんおそ)の原因と症状、治療法
症状
つわりとは、妊娠5〜6週ごろから出現する吐き気、食欲不振、だるさ、頭痛、眠気などの症状のことを言います。症状の出現の時期や程度、おさまる時期などには個人差があります。
妊娠悪阻(にんしんおそ)とは、つわりが重症化した症状のことで、食事だけではなく水分も受け付けない状態になり、治療が必要になる状態のことを言います。急激な体重減少が起こることも。
原因
原因は明らかにはなっていませんが、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの分泌が急激に増加するためと言われています。
重症悪阻チェックポイント
□水を飲んでも吐いてしまう。または水を飲むこともできない。
□急激な体重減少がある。(2〜3kg/週)
□トイレに行っても尿が少ない。または出ない
□日常生活が送れない
治療方法
尿検査でケトン体の陽性反応を調べます。ケトン体とは、体内の脂肪が分解されてできたもので、通常は尿中に排出されることはありませんが、低栄養や脱水状態になると検出されます。
治療方法としては、脱水を改善するための点滴をおこないます。重症の場合は入院をすることも。妊娠悪阻と診断された場合、病気として扱われるため、保険適用となります。
マルチビタミンのサプリメントがつわりを軽くするというデータもあります。内服できるようなら水分をとり、妊婦用のビタミン剤の内服もしてみましょう。
\ この記事にいいね!しよう /
現在ログインしていません。ログインしますか?