【医師監修】切迫早産・早産の原因と症状、対処法

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長

岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。

切迫早産とは、早産の危険が高い状態を言います。早産は、妊娠22週0日〜妊娠36週6日で赤ちゃんが生まれてしまうことです。

 

 

切迫早産の症状

・規則的な下腹部の痛み(子宮の収縮)

・子宮頸管が開く

・子宮頸管が短くなる

・少量の性器出血      など

 

 

原因

母体側の原因

・感染

最も多い原因とされています。子宮頸部に感染が起こると、腟内の悪玉菌が増え、それに伴い白血球が増えます。そのことにより、子宮頸管の組織や卵膜が変化してきます。破水や子宮収縮が起こることも。

 

・その他

前の出産が早産だった、円錐切除術をおこなっている、子宮頸管無力症、羊水過多症など

 

胎児側の原因

・多胎

双子や三つ子など多胎児の場合、赤ちゃんが大きくなるにつれて子宮収縮が出現したり子宮頸管の変化が起こりやすくなります。

 

 

治療法

切迫早産と診断された場合、安静を指示されることが多いでしょう。明らかな感染がある場合は薬が処方されることもあります。そのまま入院になることもあります。子宮収縮抑制剤を使用(内服、点滴)することもあります。主治医の指示に従った生活を送りましょう。

 

 

早産で生まれてしまったら

在胎34週以降であり、出生体重が2,000g以上で呼吸が安定していれば比較的早めに通常の赤ちゃんと同じような生活が送れると言われています。在胎週数が浅く、出生体重が少ない赤ちゃんはさまざまな合併症をを発症することが多くなります。そのため、早産の多くの赤ちゃんは、低出生体重児のためNICU(新生児集中治療室)で治療を受けます。

 

早産を防ぐためにママができること

□妊婦健診をかかさない

□体を冷やさない

□セックスのときにはコンドームを使用する

□体重管理をおこなう

□重い荷物を持たない

□おなかの張りを自覚したときは安静を心がける

 

自覚症状がない場合もありますので、妊婦健診はかかさずに受けましょう。感染症の原因にもなりますので、セックスの際にはコンドームの使用を徹底しましょう。

 

 

【医師監修】切迫早産・早産の原因と症状、対処法

 

 

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