近年、AIやタブレット学習の普及により、中学生の学習環境は大きく変化しています。特に2025年は、多くの教育機関がデジタル化への移行を加速させ、家庭学習のあり方も従来とは異なるものになってきました。そんな中、通信教育の選択は、お子さまの将来を左右する重要な決断となっています。
創立90年以上の歴史を持つZ会は、2025年3月より中学生コースを完全タブレット化へと移行。時代の変化に合わせた新しい学習スタイルを提供しています。Z会の中学生コースは、難関校への高い合格実績を誇る一方で、「教材が難しい」という声も聞かれます。
本記事では、Z会中学生コースの最新料金システムや実際の利用者評価、向いている生徒の特徴、他社との違いなど、判断に必要な情報を徹底的に解説していきます。教育業界の専門家として、メリット・デメリットを公平な立場でお伝えします。
なお、料金などの最新情報は、必ずZ会の公式サイトでご確認ください。
Z会中学生コースの概要
全国の中学生を対象とした根強い人気のある通信講座と言えば、Z会中学生コースです。
主要5教科の学力レベルアップの効果を追求した学習システムとZ会専用タブレットの教材が用意されており、実力テスト・定期テスト・進学・高校受験対策まで幅広く対応できるのが強みです。
受講を検討中の方は、Z会中学生コースの公式サイトより無料資料請求しておくと良いでしょう。
タブレット学習への完全移行について
2025年3月以降の新規受講はタブレットのみに
Z会中学生コースの変更点を1つ挙げると、2025年3月以降の新規受講はタブレットのみとなりました。これによって、従来の紙媒体のテキスト中心での学習スタイルはいったん終了して、デジタル教材がメインとなりました。
移行の背景とメリット
タブレット学習に移行した背景として、 2020年移行の新型コロナウイルス感染の影響やデジタル化の急速な進歩にともない、教育現場で授業のオンライン化のニーズが高まってきたことが挙げられます。
タブレット学習への完全移行によって、紙媒体のテキスト・問題集・解答用紙・資料などが不要となりました。
タブレット学習の特徴と操作性
さらにAIのテクノロジーが新たに導入されたことで、最新の学習システムが構築され、生徒の学習効率の向上効果が期待されます。学習進捗状況の管理や成績データの管理も可視化されるので、利便性が高くなりました。
タブレット学習ではイラストや表が盛り込まれて説明がわかりやすく、シンプルな操作で楽しく学べるのも大きなメリットです。
紙教材からの変更点
従来は、紙媒体のテキストや問題集が生徒の自宅に郵送されていましたが、タブレット学習でデジタル化されたことで配送コストが抑えられ、テキストの紛失や破損などのリスクがなくなりました。
カリキュラムの特徴
5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の学習内容
Z会中学生コースでは主要5教科 (国語・数学・英語・理科・社会) に対応しています。
英語の学習では「読む・聞く・書く・話す」の4つの技能をバランス良く学べるのが特徴的です。AIを活用して、各受講者の学習レベルに応じて出題傾向と難易度を最適化します。
学習の積み重ねが重視される数学では、問題を解くまでのプロセスを重視して、こまめに演習問題にチャレンジして、考える力を身につけます。
国語では論理的な考え方や読解力を身に付けて、新しい漢字の習得・作文の練習でしっかりとした表現力を高めます。
理科の学習では物理・生物の幅広い知識を習得して、論理的な思考力を養うことができます。
社会では地理・歴史・公民の3つのカテゴリの学習内容で、地図や表を活用することで学習の理解度を高めます。ただ詰め込み式で丸暗記するのではなく、解答に導くまでの思考過程を重視しています。
学年別の重点項目
次に学年別の重点項目について、中学1年生は「自宅学習の成績上位へ」を目指せる学習カリキュラムとなっています。2学期からの入会も大歓迎で、成績上位を目指せるようZ会が丁寧にサポートしてくれます。自宅での復習や先取り学習の効率を上げて、定期テスト対策の強化で学力アップを目指します。
中学2年生になると高校入試に向けての準備が必要になる時期であることから、入試形式の問題にもチャレンジします。
中学3年生は難関校の合格ラインに達することができるよう、高校入試対策や定期テスト対策をさらに強化されたカリキュラムとなっています。苦手な部分は過去に学んだ単元をさかのぼって学習することもできます。
予習・復習の組み立て方
学力アップを目指すには、予習・復習をできるだけ欠かさず地道にコツコツ行うことが重要です。Z会中学生コースでは、専用タブレットによる主要5教科の各単元の予習用・復習用の教材が用意されています。各単元で学習の重要ポイントをしっかり押さえて効率良く学べます。
実技4教科への対応
主要5教科だけではなく、音楽・保健体育・美術・技術家庭の実技4教科専用の教材も用意されているので、基礎知識から実践的な内容までみっちり学ぶことができます。
対象となる学年
中1～中3の各学年の特徴と学年別の学習目標
中学1年生は小学校卒業から中学時代に入り、自宅学習の習慣が定着していない生徒も多いです。小学校で学んだことを着実に理解して基礎力を定着させることが重要です。
中学2年生は基礎から応用まで幅広い学習が必要となる時期です。人それぞれ得意・苦手な科目がありますが、不得意な部分をなくして得意な部分をさらに伸ばすための学習も必須となります。
中学3年生は高校受験をクリアしなければならない重要な時期で、学習の仕上げとして入試対策・模擬問題・過去問にチャレンジします。自分の実力に見合う高校を選定し、合格に導けるようZ会では丁寧にサポートしています。
新中1向け準備講座の内容
Z会では小学校卒業が近づいた小学6年生向けに、新中学1年生向けのコースとして、「中学準備ステージ」が用意されています。5教科の復習と先取り学習を兼ねた学習カリキュラムで、「中学式の考え方」と予習型の家庭学習習慣を定着させることができます。
中3受験対策の特別プログラム
一方、中学3年生向けの特別プログラムとして、「入試得点力を徹底強化する特別講座・専科・入試特訓」があります。
ただし、中学生コース (中学生タブレットコース) を受講中の方は、入試特訓の学習カリキュラム込みとなっているため、この講座を追加で申し込みする必要はありません。
特別講座の受講に関しては、これまでZ会で受講したことがなく、高校入試前に集中的に勉強して学力アップと入試合格を目指す人に最適です。
【料金比較】Z会中学生の月額費用と支払い方法
Z会中学生コースは家庭学習のサポートが充実していて、苦手な科目も楽しく学べることで口コミ評判も上々です。ここでは、Z中学生コース (タブレットコース) の料金体系や支払い方法、Z会中高一貫コースの料金、退会時の返金制度について解説します。
学年別の料金プラン
Z会中学生コース「Asteria英語5講座セット」 (5教科＋Asteria英語)の料金は以下の通りです。毎月払いも含め、6カ月一括払い・12カ月一括払いの金額は、1カ月あたりの料金で、税込みで掲載しています。
Asteria英語ではAI活用による指導やサポートが充実していて、読み書き・聞く力・話す力を強化します。
なお、本科5講座セットでオンラインスピーキング (OS) 選択あり・選択なしの料金体系を知りたい方は、Z会の公式サイトにて最新情報をご確認下さい。
単科受講の料金詳細
主要5教科のうち、1講座のみで単科受講する場合の月額料金は以下の通りです。
中学1年生 2,312円 中学2年生 2,193円 中学3年生 3,002円
一括払いのメリット
12カ月一括で15%割引
Z会中学生コースの受講料金がもっとも割安になるのは、12カ月一括払いです。
中学1年生の場合、毎月払いだと12,400円ですが、12カ月一括払いでは10,240円で、月額で2,160円もの差額が出ます。
12カ月一括払いでは毎月払いと比較すると、15%の割引率となります。1年分まとめて支払っておくことで、教育費の節約ができて、受講料の払い忘れをなくすことができます。
6カ月一括で5%割引
6カ月一括払いの場合は、毎月払いと比較すると5%割引となります。「まずは6カ月間だけ試してみたい」という方には、6カ月一括払いがおすすめです。
支払い時期と割引の組み合わせ例
Z会では新年度は3月からですが、年度の途中でも申し込み可能です。
受講料金の支払い方法は振込用紙 (ゆうちょ銀行・コンビニ)と、クレジットカード決済です。
支払い時期と割引の組み合わせについて具体的な事例を挙げると、3月からスタートして1年間受講する場合、受講開始月に12カ月分一括払いすることで、15%の割引率が適用されます。
一方、Z会の新年度の開始月にあたる3月以降の契約期間が含まれる場合は、翌年度の学年の料金で計算されますのでご注意下さい。
たとえば2025年6月から12カ月分の受講料金を一括支払いする場合、契約期間は2025年5月までの1年間です。
【1】2025年6月から2025年2月までの9カ月間は2025年度の料金が適用
【2】2025年3月から同年5月までの残りの3カ月は、2025年度の受講料金が適用
2025年度の9カ月分【1】と2025年度の3カ月分【2】の合計額が、12カ月分の受講料金として請求されます。
ただし、クレジットカード決済の手続きの状況によっては、引き落とし時期が異なる場合がありますので、必ず事前にご確認下さい。
一括払いのリスクと注意点
受講料金を一括払いすることで月額費用が割安になりますが、中途解約する場合は注意が必要です。Z会中学生コースで料金を一括払いして中途解約する場合は、原則として返金制度が適用されますが、一定の条件が定められている場合があります。
中途解約する場合は受講料金の払い戻し方法や条件についてご確認の上、適切な手続きを行いましょう。
中高一貫校向けコースの料金
Z会では中学生を対象とした中高一貫コースも用意されています。
各プラン・各支払い方法と料金体系は以下の通りです。
| 学年 | 中1 | 中2・中3 | ||
|---|---|---|---|---|
| 支払い方法 /プラン | 3教科セット (英語・数学・国語) | 5教科セット(英語・数学・国語・理科・社会) | 3教科セット (英語・数学・国語) | 5教科セット(英語・数学・国語・理科・社会) |
| 12カ月一括払い | 9,990円 | 15,500円 | 12,050円 | 15,750円 |
| 6カ月一括払い | 10,545円 | 16,361円 | 12,719円 | 16,625円 |
| 毎月払い | 11,101円 | 17,223円 | 13,389円 | 17,501円 |
通常コースとの違い
中高一貫コースとはその名の通り、中高一貫校に通学する中学生向けのコースです。
先に紹介した中学生向けコース (タブレットコース・テキストコース) との大きな違いは、中高一貫校独自の学習課程に沿ったカリキュラムとなっていることです。
中学1年生から3年生までのすべての単元を中高一貫校の授業に沿って、効率良く学習を進められるのが大きなメリットです。
オプション教材の料金
中高一貫コースでは、月額料金の他にZ会専用タブレットの料金が別途必要となります。初回購入の際には13,200円、2回目以降は39,600円です。ただし、受講料を6カ月一括払い、または12カ月一括払いの場合は、タブレットは実質0円です。
特別講座の追加料金
Z会では中高一貫校に通うすべての学年の中学生を対象に、「中学冬の1日特別講座」など、季節限定の講座が開講されます。
具体的な学習内容は各学年で違いがありますが、その中でいくつか事例を挙げておきます。
「スーパーハイレベル講座受講料」は1講座あたり1,000円です。Z会の教室を初めて受講する方は2,000円の登録料がかかる場合がありますが、Web申し込みでは免除されます。
この他には具体的な学習内容は各学年で違いがありますので、詳細はZ会の特別講座の公式サイトにてご確認下さい。
退会時の返金制度
返金の条件と手続き
Z会の退会および解約に関しては各コースで手続きの締切日が決められています。中学生コースでは中学1年生は前月14日、中学2年生・3年生は前月19日ですが、締切日が日曜日の場合は、前日の土曜日が締め切り日です。
たとえば、中学1年生の受講者が11月13日までに退会手続きを行った場合は、11月末までの受講期間となり、12月以降の受講料金の請求はありません。
保護者番号と保護者パスワードでZ会の公式サイトからMy Pageにログインして、所定の手続きを行います。手続きの仕方で不明点があれば、フリーダイヤルに電話して相談しておくと良いでしょう。
預り金の処理方法
Z会ではこれまで預り金制度が採用されていましたが、2025年9月12日より「【Ｚ会の通信教育】「預り金」の制度終了および返金方法の変更について」のお知らせがインターネット上で公開されました。
・2025年9月21日までの手続きによって生じた預り金は今後順次返金
・同年9月22日以降に生じた清算金は手続きごとに返金
預り金の処理方法について詳細は以下のURLに掲載されていますので、該当する方は事前にご確認下さい。
https://service.zkai.co.jp/mypage/info/azukarikin/azukarikin_detail.pdf
不明点があれば受講中のコースのお問い合わせのページから相談してみて下さい。
https://www.zkai.co.jp/home/inquiry/
兄弟姉妹への移行システム
Z会の中学生コースの受講生が退会した後に、兄弟姉妹が新規でZ会に入会して受講する場合、退会した受講生の契約を移行できる場合があります。
兄弟姉妹への移行を希望する場合は、退会する前に念のため、Z会の公式サイトのメールフォームから問い合わせて内容を確認しておくと良いでしょう。
教室受講への振替方法
現在Z会の通信講座中学生向けコースを受講していて、教室受講への振替を希望する方は、お客様センターにフリーダイヤルでの連絡が必要となります。
お問い合わせ先電話番号 0120-35-1039
最寄りの教室の所在地・交通アクセス・授業形態・授業日時などの詳細情報について尋ねておくと良いでしょう。
Z会中学生の強みと特長
Z会中学生コースは全国各地で多くの中学生と保護者に根強い人気があり、口コミ評価も上々です。そこで、Z会中学生コースの特徴と強み、根強い人気の理由について詳しく解説します。
AI機能による個別最適化学習
Z会中学生コースが他の通信講座や学習塾と異なる特徴として、AI機能による個別最適化学習にウエイトを置いていることが挙げられます。
AI診断システムの仕組み
ひとりひとりの受講生の学習到達度をAIが解析して学力レベルを診断する仕組みです。AIによる解析の結果、基礎・標準・応用の3つの問題レベルに区分され、受講生の理解度に応じて問題が出題されます。
学習履歴の分析方法
各単元でAIが各受講生の学習到達度の解析が実施されることで、ひとりひとりの学習レベルや理解度に沿って、効率良く学べます。
具体的には過去直近に取り組んだ学習や練習問題について細かく分析して、得点の高低だけで診断するのではなく、得意不得意の部分もAIが正確に分析しています。
個別カリキュラムの作成プロセス
受講生がテスト範囲の単元を選択するとAIがテスト範囲の学習到達度を自動的に解析します。
「個別強化AIプログラム」によって個別カリキュラムが作成され、AIによる速攻トレーニングと問題集に取り組むことができます。学習の基礎固めから応用・難易度の高い問題まで、学校で使われている教科書に則した演習問題にチャレンジできます。
苦手分野の克服サポート
誰でも苦手な科目がありますが、Z会中学生コースでは苦手分野の克服サポートも充実しています。
中学校1年生から3年生までの学習課程における先取り学習 (予習) や後戻り学習 (復習) もできます。AIを活用しながらも、受講生自身の苦手な部分は後戻り学習を繰り返すことで強化します。
得意な科目は先取り学習で知識を増やすなど、学力や学習進捗状況に応じて最適な学習単元を選択し、学習に取り組むことができます。
ハイレベル問題による実力養成
Z会では成績アップや高校受験合格など、受講生の目的・目標に応じて学ぶことができます。学習の基礎固めから応用、ハイレベルな問題までスラスラ解けるように確かな実力を身に付けるよう充実した学習カリキュラムです。
問題のレベル設定基準
同じ学習内容に取り組む従来の通信講座とは異なり、Z会中学生コースでは、各受講生の学習進捗状況や学力レベルを的確に把握した上で問題のレベルが設定される仕組みです。
学力の基礎固めが必要とされる受講生には基礎問題、応用力が身に付いた受講生にはハイレベルな問題が出題されることもあります。過去直近の学習内容をAI診断によって問題のレベルの基準が設定されるため、受講生が途中で学習につまずくことなく学力アップを目指せるのです。
基礎から応用への段階的学習
Z会中学生コースでは、学習の基礎固めから応用問題への段階的な学習にウエイトを置いています。
とくに数学や英語では積み重ね学習が重要であるため、単語や文法、計算式などの基礎をみっちり学び、基礎的な学力を身に付けてから応用問題へと進みます。
基礎から応用まで小刻みの段階的学習で、取りこぼしなく着実に学力レベルアップを目指せるのがZ会中学生コースの強みです。
難関校対策問題の特徴
Z会中学生コースでは、中学3年生向けに難関校・国立私立高校対策も重視しています。入試本番向けの演習問題も多数用意されており、各単元で学んだ内容を基に、難易度の高い問題にチャレンジすることも可能です。
さらに中学1年生・2年生向けの特別演習も用意されており、高校入試を意識した高難度の演習問題に取り組むこともできます。
思考力を養う問題の解説
演習問題を解いてただ答え合わせをするだけでは学力を伸ばすのは難しいです。Z会中学生コースでは主要5教科における基本コンセプトとして、英語では「読む・聴く・書く・話す」の4つの力をバランス良く育てるとともに、英文の読解力と表現力を磨きます。
数学では解答までのプロセス重視で、考える力と解く力を高めます。国語では論理的な思考力・読解力・記述力を育てます。
理科では科学的な思考力を育て、社会では多彩な観点から事象を捉え、理解力を高めることを基本コンセプトとしています。定期テストに向けてただ試験範囲を丸暗記して知識を頭の中に詰め込む勉強法とは異なり、Z会ではどの科目においても思考力を養うことで学習の理解度を高めます。
添削指導のクオリティ
「Z会の中学生コースは添削指導のクオリティが高い」といった好評価の口コミや評判が多いです。その理由は問題の正誤だけで受講生の学力を評価するのではなく、解答を導き出すためのプロセスを重視していることにあります。丁寧でわかりやすい解説で間違いを直して理解度を深めることができます。
添削者の資格要件
Z会は実力増進会として創業スタートしてから、添削指導において90年以上の確かな実績があります。中学生コースの添削指導は教科担任制となっています。
応募資格は短大卒以上の学歴がある人ですが、現役の短大生や大学生は不可、大学院生は可です。日本国内に在住していてパソコンの通信環境に関する所定の要件を満たしている人のみOKです。
添削の観点と基準
最新の高校入試の出題傾向やこれまでの添削答案分析を基に問題を作成して出題されます。ただ解答の間違いを指摘するだけの簡易的な添削とは異なり、正解までのプロセスを重視して論理的な思考力をしっかりと定着させることを目指しています。
添削の採点基準はZ会で蓄積されたデータを基に、一定の水準に保たれています。
フィードバックの具体例
Z会の公式サイト上には、添削指導におけるフィードバックの具体的な事例はとくに掲載されていません。
添削指導では正解・不正解に関わらず、「なぜこのような解答になったのか」を添削者が汲み取り、受講者に寄り添って丁寧に添削指導をしています。作文の問題にも対応しており、文章の書き方のコツも丁寧にレクチャーしてもらえます。
成長につながる添削ポイント
Z会中学生コースでは、「ひとりひとりの受講生の成長に繋がる添削指導」をモットーとしています。正しい答えを教えるのではなく、正解を導き出すためのヒントを与え、考える習慣を定着させることで学習の理解度を高め、学力の向上を目指せます。
答えが間違っている場合でも批判的な内容を書き込むことはなく、ポジティブ志向で受け止めることで、受講生の学習意欲とモチベーションを上げるように配慮しています。
定期テスト対策システム
Z会中学生コースは、AI速攻トレーニングや学校別など、定期テスト対策のサポートも充実しています。
AI速攻トレーニングの活用法
学校の定期テスト実施前に教科書の出題範囲が確定されたら、試験範囲の学習内容についてどの程度まで理解できているか、到達度を確認します。AIによる学習到達度が診断された時点で、優先的に学習すべき単元を把握したらAI速攻トレーニングを実践します。
受講生の理解度や学力レベルに応じて出題の難易度が調整されるため、効率良く定期テスト対策に取り組むことができます。
そのため、「定期テスト対策でどの部分をどのように勉強すれば良いのかわからない」といった不安やつまずきをなくし、安心して学習を進められます。
学校別対策の方法
Z会中学生コースは、定期テスト対策から学校別対策、難関校入試対策まで多彩な目的で受講できます。学校の教科書に沿った内容で自宅学雌雄を進めることができますので、学校別対策も万全です。
さらに特別演習・都道府県別入試対策・在宅模試Vテスト・高校入試など、目的・目標に応じて多彩な学習カリキュラムが用意されています。
志望校が決まっている場合は高校受験コースや中高一貫校コース、または中学三年生を対象にした志望校別特訓講座もあります。
出題予想と傾向分析
定期テスト対策では主要5教科39種類の教科書に対応しており、テスト範囲の単元を選択するとAIによる診断で、試験範囲を指定して演習問題にチャレンジすることができます。出題予想や傾向分析もすべてAIに診断してもらい、定期テストの試験範囲の重要ポイントを確認して、出題頻度の高い問題を繰り返して解くことで成績アップが期待できます。
効率的な学習計画の立て方
定期テスト対策で成績アップを目指すには、無理のないスケジュールで学習計画を立てることが重要です。Z会中学生コースでは直近8週間 (約2カ月間) の各週・各単元の学習進捗状況をインターネット上で確認できる学習管理機能が充実しています。これを有効的に活用して各単元の重要ポイントを押さえ、限られた時間の中で学習効率を高められるよう、自分の生活スタイルに見合う学習計画を立てましょう。
【実績分析】Z会中学生の合格実績
Z会中学生コースはAIを活用した独自の学習カリキュラムや充実したサポート体制により、難関高校・中高一貫校・私立公立高校への合格者を数多く輩出しています。ここではZ会中学生の合格実績について見ていきます。
難関高校合格率
Z会の通信教育を受講して難関高校に合格した事例も豊富です。
併用生と単独受講生の比較
単独でZ会中学生コースの通信講座を受講している人もいれば、Z会の通信講座と通学講座、またはZ会の通信講座とZ会以外の学習塾や家庭教師などを併用するなど、さまざまなパターンがあります。
Z会公式サイトでは併用生と単独受講生の合格率の比較に関するデータは掲載されていません。
Z会中学生コースは学習カリキュラムやサポート体制が充実していて、受験対策も万全であるため、多くの単独受講生が志望校に合格しています。
志望校別の合格データ
2025年度 (2025年6月30日時点)の志望校別の合格データについて一部をご紹介しましょう。東京都では東京工業大学附属科学技術高等学校43名、筑波大学附属高等学校50名、お茶の水女子大学附属高等学校50名です。東京都立西高校の合格者は84名、国立東京学芸大学附属高校63名となっています。志望校別の合格データの詳細はZ会の公式サイト上にてご確認下さい。
地域別の合格実績
2025年度における関西エリアの難関高校合格率は私立難関校95.2%となっています。その他のエリアに関してはZ会の合格実績のページをご参照下さい。
過去5年間の推移
Z会の公式サイト上には過去5年間の合格実績は掲載されていません。2025年度の最新情報を中心に掲載されているので、過去の合格実績のデータを知りたい方は、Z会公式サイト上からメールフォームにてお問合せ下さい。
中高一貫校の成績向上データ
次に中高一貫校の成績向上データについて見ていきます。
内部進学試験の結果
内部進学とは一般受験を行わずに附属高校や附属大学に進学することを指しており、エスカレーター式と呼ばれることもあります。
2025年度の公立中高一貫校の合格実績は963名との結果です。
学年別の成績推移
Z会の中学生コースや中高一貫コースでは学校の教科書に沿って学習内容が選定され、各学校の水準や受講生の学力レベルに応じて最適なカリキュラムが組まれます。
学年別の成績推移に関する具体的なデータは掲載されていませんが、学力レベルや学習の到達度に応じて演習問題を解き、定期テスト対策に取り組むことで、学年が上がるごとに成績アップを目指せます。
学校別の対策効果
Z会の通信講座では受講生の学力・学校別・学習の到達度に応じて、最適な学習カリキュラムが組まれます。AIを活用した速攻トレーニングや学習進捗状況の管理、きめ細やかな添削指導により、着実に学力の向上と内部進学の実現を目指せます。
定期テストの平均点変化
中高一貫校への内部進学試験は問題の難易度が高く、試験範囲が広いため、一定以上の成績水準を維持しなければ突破するのが難しいです。これを克服するために定期テスト対策にもウエイトを置き、AI活用による演習にチャレンジします。
学習到達度が低い単元に関しては基礎問題からスタートして、到達度が高い単元では応用問題が出題されます。AIによって各科目・単元の得意苦手が分析され、定期テストで高得点が取れるようメキメキ実力を伸ばすことができます。
公立高校合格実績
次に公立高校の合格実績を見ていきます。
地域別の合格状況
地域別の合格状況について実績の一部をご紹介します。
東京都では小山台高等学校47名、小松川高等学校23名、竹早高等学校51名、茨城県では竹園高等学校17名、栃木県の宇都宮女子高等学校28名、群馬県では前橋女子高等学校14名、埼玉県では川越東高等学校77名です。
Z会の通信講座は北海道・東北・北信越・関東・東海・近畿・中国・四国・九州・沖縄の全国対応で受講生も年々増えていることから、今後も公立高校の合格率が上がり、合格者数が増えるものと見込まれます。
内申点の変化
Z会では定期テスト対策や高校受験対策だけではなく、内申点を上げるためのノウハウを提供しています。内申点とは中学生の各教科の成績を1から5までの5段階評価によって算出された点数で、その数値データは内申書に記載されます。
ただし、都道府県ごとに内申書に記載される評定や評価基準にはそれぞれ違いがあります。具体的な事例として、東京都では内申書に記載される評定は中3のみ、内申点の評価基準は主要5教科1倍、実技4教科は2倍で採点される仕組みです。
一方、大阪府では中1から中3までの全学年で評定され、内申点の得点比は中1・中2・中3の順に、2対2対6の割合で採点されます。
Z会では47都道府県の内申書に記載される評定や評価のポイントを熟知した上で、受講生や保護者からの質問や相談にもフレキシブルに対応しており、内申点対策にも万全な体制が整っています。そのため、Z会で受講することにより、内申点を向上させる効果は十分に期待されます。
受験までの学力推移
Z会で地道に通信講座を受講することにより、学習の基礎固めから定期テスト対策、受験対策まで幅広く学習できます。そのため、通信講座の受講開始時期から受験シーズンまでの学力を比較すると、メキメキ実力が身について一定以上の学力の水準にまで引き上げることができます。
合格者の学習パターン
Z会の通信講座は充実した学習カリキュラムとサポート体制が充実しているのが魅力です。合格者の学習パターンとしては、各教科・各単元の学習でつまずく時には後戻り学習、得意な部分は応用力を伸ばします。
AI活用の学習カリキュラムや速攻トレーニングを繰り返し行うことで、受験シーズンに向けて学力を高めます。
Z会中学生に向いている生徒の特徴
Z会中学生コースは、常日頃から自主的な学習習慣が定着している中学生や、学習の目的・目標がはっきりしている中学生に適しています。
ここではZ会中学生コースに向いている生徒の特徴について詳しく解説します。
学習習慣が身についている
Z会の中学生コースは基本的に自宅や外出先など、学校以外の場所で自主的に学ぶスタイルです。地道にコツコツ学習するタイプの中学生におすすめの通信講座です。
必要な学習時間の目安
通常は1日2時間程度の学習時間を確保しておきたいところですが、Z会中学生コースの学習カリキュラムは1回につき30分程度の短時間で効率良く学べます。1日に2時間以上の学習時間を確保できるのであれば、1回30分の学習を1セットとした場合、3セットから4セットをまとめて学習を進めていくのも良いでしょう。
効果的な学習スケジュール
学習スケジュールは1週間ごと・1カ月ごとで目標を設定しておくことをおすすめします。Z会ではAIによる診断システムが導入されており、ひとりひとりの生徒の学習進捗状況や理解度に合わせて学習スケジュールを構築することが可能です。
大きな目標を達成するためにハードなスケジュールを組むのではなく、適度に休憩や気分転換の時間を設けるなど、学習を楽しく進められるよう工夫しましょう。
部活や習い事などの関係で平日に学習時間を確保するのが難しいなら、土・日・祝日に集中的に学ぶなど、フレキシブルに対応しましょう。
Z会中学生コースを受講していて、「学習スケジュールの立て方がわからない」「どの程度のペースで学習に取り組めば良いのか」とお困りの方は、参考までに「2025年度 Z会中学生向けコースのおすすめ学習スケジュール」のページをご覧下さい。各コースの学習スケジュールの事例が掲載されているので、参考にしておくと良いでしょう。
「2025年度 Z会中学生向けコースのおすすめ学習スケジュール」
https://service.zkai.co.jp/mypage/info/jr/recommended/index.html
自主学習のコツ
家庭中心の自主学習を長続きさせるコツとして、無理のない学習スケジュールを組むことはもちろん、勉強が苦痛にならないように楽しみながら学べる工夫をすることが大切です。
得意な科目は応用問題にチャレンジして理解を深め、苦手な科目は復習して繰り返して学び、基礎の部分をしっかり固めてから応用問題に挑戦しましょう。
習慣化のためのアドバイス
最初から勉強量を増やすのではなく、最初は1日に30分から1時間程度の短時間からスタートして、慣れてきたら1時間半・2時間と学習時間を延ばしていくと良いでしょう。
学習スケジュールの通りに勉強が進んだら、時には自分にご褒美をあげるなど、メリハリをつけてモチベーションを維持しましょう。
自己管理能力が高い
Z会中学生コースは、自己管理能力の高い子どもに最適です。基本的に自分の生活スタイルやペースに合わせて自主的に学習を進めるため、自分で立てた学習スケジュールを実行して、学習の理解度や進行状況を管理する意思と力があれば学習効率を高め、目標の達成に近づけることができます。
必要な管理スキル
Z会中学生コースで自宅学習を進める上で特別なスキルは不要ですが、最低限必要なのは学習スケジュールの管理と自己分析です。
学習が思うように進まない時には問題点を早期発見して、見直し・改善を行うなど、根気強く対処しましょう。
時間管理の方法
Z会中学生コースでは学習した時間が記録される仕組みになっています。限られた時間をムダにすることのないように、集中的に学べるよう努力しましょう。
進捗管理のポイント
Z会ではAIシステム導入により、学習進捗状況を管理できますが、AIにすべて丸投げではなく、自分でもコンスタントに管理して、学習に遅れが生じていないか、その都度確認しておくことが重要です。
学習の進捗管理を生徒自身が行うのは難しい場合もありますので、保護者からのサポートを得て二人三脚で対応しましょう。
トラブル対処法
受講中にちょっとした学習のつまずきや不明点が出ることもあれば、「子どもが自主的に勉強しない」といった問題点が生じることもあります。
学習スケジュールに無理があれば1日の学習時間や1週間あたりの学習日数を減らすなど、スケジュールにゆとりを持たせましょう。勉強をさせられているような感覚に陥ることのないように、楽しみながら学習できるように工夫しましょう。
目標設定が明確
Z会の中学生コースに入会しても、学習の目的や目標が明確でなければ、モチベーションが上がりません。とてつもなく大きな目標を掲げるのではなく、1週間単位・1カ月単位で細かく区切って具体的な目標を立てておくと良いでしょう。
具体的な目標の立て方
具体的な目標を立てる前に、現状の課題について自己分析してはいかがでしょうか。例えば数学では方程式の計算が苦手、英語では新しい単語を覚えるのが苦手など、自分が不得意とする部分について分析しておくと良いでしょう。その上で、「数学で苦手な部分をいつまでに克服する」など、目標の内容と期限を決めておくことでモチベーションが上がり、目標を達成しやすくなります。
モチベーション維持の方法
ここで無理な目標を掲げるとモチベーションが低下してしまいます。無理なく達成できそうな小さな目標を立てておくと、学習意欲が高まります。
目標を達成するためにがむしゃらに勉強するのではなく、1回あたりの学習時間を決めて適宜休憩をとります。外に出てウォーキングやジョギング、音楽を聴くなど、気分転換することで勉強のストレスが軽減され、モチベーションを維持できるようになります。
目標達成のプロセス
目標を立ててから達成するまでのプロセスが大切です。どんな目標を立てて、いつまでに達成するのか期限を決めて、目標を達成するためにどのような学習スタイルで取り組むのか、明確化します。
保護者のサポートが得られる
通信教育ではひとりで学ぶことに孤独や不安を感じることもあります。そんな時に必要となるのが保護者のサポートです。
必要なサポートの内容
学習能力を高めるためには、ただむやみに勉強時間を増やせば良いというものではありません。1日3度の栄養バランスの良い食事と適度な睡眠時間の確保が必要となります。子どもの食生活や学習環境を整えるよう、保護者が暖かく見守り、サポートを続けることが大切です。
効果的な声かけの例
子どもの成績や学習の進捗状況について頻繁に聞くのはNGです。子どもの学習意欲を失わせることのないように、ほめて伸ばすように心がけると良いでしょう。近所の同級生との比較や、子どもに否定的な発言はしないように心得ておきましょう。
効果的な声かけの例として「今日はよく頑張ったね」「毎日勉強もいいけど、時には自分の趣味の時間も大切にしよう」など、子どもにねぎらいの言葉をかけると、「明日も頑張ろう」という気持ちになれるものです。
細かいことにこだわって出しゃばるのではなく、時には距離を置いて後方支援に回り、子どもを暖かく見守ることが大切です。
学習環境の整え方
梅雨から真夏の暑い時期には室内の温度や湿度が上がり、室内にこもりっきりになると不快感を覚えることもあります。エアコンや扇風機で室内の温度や湿度を快適に保ち、モチベーションの低下を防ぎます。季節ごとに室内の気温や湿度が変化しますので、常に快適な室内環境を維持できるように工夫します。
隣の部屋でテレビやラジオの音、ピアノを弾く音が大きいと勉強に集中できません。必要に応じて防音装置を設置して、音の出し方には十分気をつけるなど、家族の協力や配慮が求められます。
トラブル時の対応
自宅での学習で何か不具合やトラブルが発生した場合は、Z会のフリーダイヤル・メールフォーム・チャットシステムで問い合わせておくと良いでしょう。
ちょっとした小さなトラブルが生じると、学習を進めることに不安を感じ、時には学習意欲が低下することもあります。早めに相談して早期解決することでモチベーションを崩すことなく、効率良く学べるようになります。
【比較】他の通信教育との違い
Z会の通信教育中学生コース (タブレットコース) と、並んでとくに人気の高い進研ゼミ・スタディサプリ・東進オンライン学校の各更新講座について料金体系や学習カリキュラムなど、多彩な観点から比較してみました。
進研ゼミとの比較
進研ゼミ中学講座とZ会中学生コースの特徴の違いは以下の通りです。
教材の質と量
親権ゼミではテキスト・問題集に加え、基礎固めの学習から各学期の定期テスト対策の演習課題まで豊富なラインナップです。Z会では応用力を身に付けさせるために、難易度の高い問題が出題されることもありますが、進研ゼミでは基礎的な内容が多い傾向です。
学習システムの違い
進研ゼミでは紙媒体の教材メインの「オリジナルスタイル」、タブレットと紙媒体の教材を併用する「ハイブリッドスタイル」の2タイプの講座があります。
Z会ではタブレット学習の受講スタイルがメインで、AI活用による学習カリキュラムや学習管理機能が充実しています。
サポート体制の特徴
進研ゼミでは子どもの学習状況の管理・教育動向関連の最新情報・進路相談など、保護者向けのサポート体制が充実しています。学習に関する質問はチャットで対応しています。
一方、Z会ではタブレット端末に関するサポートをテクニカルセンターで対応しています。教材に関する内容の学習相談にも対応可能です。長年に渡る添削指導の実績があり、わかりやすく丁寧な解説やサポートが魅力です。
スタディサプリとの比較
スタディサプリの中学生向けの通信講座では、9教科の授業動画が月額定額制で何度でも視聴可能です。
オンライン学習の特徴
スタディサプリのオンライン学習は動画メインの映像授業で、都合の良い時間帯にいつでも視聴可能です。演習問題は10,000問以上も収録されており、苦手科目の反復練習にも効果的です。
Z会では専用タブレットを駆使した学習スタイルで、基礎・応用・定期テスト対策・受験対策まで奥行きのある学習ができます。
講師陣の違い
スタディサプリでは指導経験豊富な各教科専門の講師による映像授業が魅力です。Z会のタブレット学習ではAIシステム活用や講師による添削指導で、考える力と理解力を伸ばします。
学習管理システム
スタディサプリでは動画視聴による授業メインで、専用のテキストはPDFファイルでダウンロード可能です。専用アプリやブラウザ版に演習課題が多数収録されており、学習管理システムの機能も充実しています。
Z会では会員専用サイト (学習支援者サイト) にログインすると、学習の進行状況や受講状況を把握できます。直近の最終学習日・累計学習時間・添削済答案・各教科の学習進捗状況を把握できます。
模擬試験の成績表はZ会のMyPageで確認できます。さらに、AI活用による学習管理やカリキュラムも充実しています。
東進オンライン学校との比較
東進オンライン学校の通信講座中学生向けコースでは、「学習の理解を定着させる授業スタイル」が魅力です。
授業スタイルの違い
東進オンライン学校では全学年分の動画授業を視聴可能です。苦手な部分は過去にさかのぼって学習し、得意な科目は先取り学習するなど、マイペースで受講できます。Z会でも動画視聴は可能ですが、添削指導やAI活用で幅広く学べるのが魅力です。
受験対策の特徴
東進オンライン学校の通信講座は高校受験対策としても有効です。四谷大塚と東進がタッグを組み、定期テスト対策から高校受験対策まで、学力伸ばせるノウハウが集結されています。
Z会の中学生コースのみの受講でも高校受験対策は十分ですが、入試対策に特化したコースで受講を希望する方には中学3年生向けの専科「入試特訓」で1教科ごと、または主要5科目まとめて集中的に学ぶのもおすすめです。
個別指導の方法
東進オンライン学校の中学生向けの通信講座では、動画授業がメインであるため、リアルタイムでの個別指導には対応していません。
Z会の中学生向けコースの通信講座では専用タブレットによる家庭学習中心ですが、これとは別に全国各地で中学生向けの個別指導教室があります。個別指導教室に通う場合は、指導経験豊富な講師陣による授業がリアルタイムで受講できます。
まとめ Z会中学生の選び方と活用法
この記事ではZ会中学生コースの学習カリキュラムの特徴・強み・月額費用・支払い方法、Z会に向いている人の特徴について解説しました。最後のまとめとして、受講開始の最適なタイミングや、併用学習の提案、学習効果を最大化するための活用法について解説します。
受講開始の最適なタイミング
Z会の受講は新学期や新学年などの決まりはなく、入会・受講開始はいつでも可能ですが、学力アップを目指すならできるだけ早めの時期にスタートするのがおすすめです。
学年別の開始時期
中1から受講開始することで学習の基礎固めが十分にできます。とくに数学と英語は基礎固めが重視される科目なので、苦手意識のある人は中1からの受講が適しています。中2では高校受験に備える時期となりますので、基礎学習の課程から応用力を伸ばすために学習を重ねることが肝心です。中3になると志望校を決めて過去問題集や模擬テストに積極的にチャレンジします。どの学年でスタートしても良いですが、各学年における受講目的と目標を明確化して、自主的に学ぶことが大切です。
受験までのスケジュールと準備期間の設定
Z会の通信講座の開始時期が遅くなると、学習スケジュールがハードになる傾向にありますので、早めにスタートして無理のないスケジュールを組みます。
「2025年度Z会中学生コースのおすすめ学習スケジュール」のページを閲覧して参考にしておくのも良いでしょう。受験月が近づく頃に1日あたりの勉強時間を増やすケースもよくありますが、体調管理に十分配慮すべき時期でもあります。勉強時間を増やせば学習効率が上がるものではなく、むしろ適度な休憩やストレス解消が必要になります。
効果を最大化する使い方
学習計画の立て方
Z会の学習カリキュラムを参考にしながら無理のないペースで受講することが大切です。中間目標と最終目標を設定した上で、学習時間を十分に確保します。平日に時間の余裕がある人は月曜日から金曜日に1日1コマずつ、土日メインでの学習なら1カ月で8コマのペースで学ぶなど、生活スタイルに合わせて学習計画を立てましょう。
教材の効果的な使用法
受講生の学力レベルに見合う教材で学習して演習問題に取り組み、添削指導を受けます。学習の理解度に応じて適宜予習・復習して学力を高めましょう。
質問対応の活用術
Z会ではサポート体制が充実しており、不明点があれば質問にも柔軟に対応してもらえます。Z会のMy Pageにログインして質問する方法や、タブレット上で質問することも可能です。質問の受付から3営業日後までに回答が返ってきます。
モチベーション管理
学習効率を高め、学力向上を目指す上で、モチベーションを維持するための工夫も求められます。家庭学習がストレスにならないように気分転換やストレス解消をして、メンタルヘルスにも十分に気を配りましょう。
併用学習のおすすめパターン
時間とお金に余裕がある人は、Z会の通信講座と学習塾や家庭教師などを併用して学ぶと良いでしょう。
学習塾との組み合わせ
Z会の通信講座では家庭学習が基本で、個別で受講しますが、学習塾では少人数制で講師との対面による指導が受けられます。ともに学ぶ仲間がいることで学習意欲が高まり、情報を共有することもできます。学習塾で学んだことをZ会の通信講座で復習、Z会で先取り学習したことを学習塾で復習するなど、多彩な学び方ができます。
家庭教師との併用
Z会の通信講座だけでは物足りなさや不安を感じる人は、家庭教師と併用するのもおすすめです。わからないことがあれば直接尋ねることができて、丁寧に指導してくれます。受講回数や1コマの授業時間など、学習スケジュールの組み方にも柔軟に対応してもらえます。
オンライン学習との連携
映像授業によるオンライン学習と併用することで、より深みのある学びが可能となります。「月額定額制で視聴し放題」のオンライン学習システムもありますので、ちょっとした空き時間にも動画による授業を視聴することで、より楽しく学ぶことができます。
効率的な時間配分
Z会の通信教育と学習塾・家庭教師・オンライン学習などを併用する場合、時間配分について十分に考えてみて下さい。Z会の通信講座がメインであれば、無理のないスケジュールで他の学習法を併用して、ハードスケジュールにならないようにご注意下さい。
毎日勉強を続けるよりも、週に1日から2日程度は勉強から離れて休養やストレス発散の日を設けることで活力が湧いて、モチベーションと集中力を保てるようになります。
