【助産師監修】赤ちゃんの初めての外気浴はいつから?
赤ちゃんが生まれて1カ月健診くらいまではお母さんと2人で部屋の中で過ごす毎日だと思います。赤ちゃんが外の空気に触れて良いのはいつごろからなのでしょうか?
- 【目次】
- ・そもそも「外気浴」って何?
- ・今と昔の外気浴事情
- ・外気浴の進め方
- ・赤ちゃんを外気浴させるときの注意点
- ・まとめ
- ・生後0~1か月に関するQ&A
そもそも「外気浴」って何?
外気浴というのは、赤ちゃんを外の空気に触れさせることを言います。外気浴をすることは、
・外気の刺激で赤ちゃんの肌を鍛える
・気温の変化に適応し、赤ちゃんの体温調節機能を養う
・赤ちゃんの生活リズムを整える
などにつながります。
今と昔の外気浴事情
実は、昔のお母さんは室内での外気浴は意識しなくても自然とできていたそうです。昔はエアコンの付いていない室内で過ごしていましたし、窓が開いていることも多かったからです。赤ちゃんはおむつ替えのたびに肌着を胸元からガバッと開けられて、冷たい空気に肌をさらされ刺激を受けていました。
今は赤ちゃんはエアコンの付いた室内で、夏は涼しく冬は暖かく、快適な気温で過ごしています。紙おむつも進化していますし、肌着もロンパースなどで、ガバッと胸元から開けなくてもおむつ替えしやすいようになっています。
そのため、日常生活のなかで肌に刺激を与えて鍛えられるという機会はずっと少なくなってしまいました。そのようなことから、今は意識して室内での外気浴を始めましょうということが言われています。
外気浴の進め方
赤ちゃんの外気浴を始めるのは、生後3週間ごろから少しずつ始めると良いです。最初は1〜2分程度から始め、徐々に時間を伸ばしていきましょう。
部屋の窓を開けて室内外気浴
最初は窓を開けて、室内にいながらにして外気に触れるというところから始めますが、季節によって少し違いが出てきます。
春や秋なら風の強い日は避けて、部屋の窓を開けて過ごしましょう。夏は涼しい時間帯にはエアコンではなく、窓を開け放って過ごしたいですね。冬でもおひさまが出て暖かい時間には、空気の入れ替え程度に窓を開ける時間を作りましょう。
テラスやベランダに出て外気浴
室内での外気浴にも慣れてきた生後1カ月になるころには、赤ちゃんを抱っこしてテラスやバルコニーに出てみましょう。1日2回、5分程度出られると良いです。顔や手足が外の空気に触れて気持ちよさそうにしていれば、赤ちゃんが家の外へと外出する準備は整った状態となります。
いよいよ外出して外気浴
テラスやベランダに出ることに慣れてきたら、1日1回は赤ちゃんを連れて家の外に出かけると良いでしょう。
まずは家の周りをぐるりと数分程度お散歩するところから始めて、徐々に時間や距離を延ばしていくといいです。冬の寒い日でも、風がなければ少しは外の空気を吸わせてあげたいです。
上にきょうだいがいると、幼稚園の送り迎えなどのため、赤ちゃんを連れて出ざるを得ないことも多いので、自然と1日2回程度はお散歩することになったりしますが、人によっては無意識に丸1日外に出ないまま過ごしているなんてこともあるようです。用事がなくても意識してお散歩タイムを設けると、お母さんにとってもリフレッシュになります。
赤ちゃんを外気浴させるときの注意点
赤ちゃんには積極的に外気浴をさせたいですが、注意しなければならない点もあります。以下のポイントには注意しましょう。
- ・直射日光が当たらないように注意!
- 赤ちゃんの肌や瞳に紫外線は大敵です。紫外線対策をし、日差しのある日は帽子をかぶせましょう。
- ・直接風が当たらないように注意
- ・人が大勢いるところには行かない!
- まだ人混みに連れて出るのは早いです。
- ・機嫌が悪かったりいつもと様子が違うときは無理して出かけない。
- ・水分補給を忘れずに
まとめ
外気浴は意外と簡単にできて、赤ちゃんにとってもお母さんにとってもリフレッシュできるものです。あまり心配せず、少しずつ室内での外気浴から赤ちゃんを慣れさせていき、赤ちゃんとの外出の時間を楽しみましょう。
◆生後0~1か月に関するQ&A
【関連記事】
・ベビーサインで赤ちゃんとやり取り。育児はもっと楽しくなる!
・お食い初めの基礎知識 小石や梅干も!?赤ちゃんの食を祝う儀式
・4カ月健診の内容、持ち物、注意点をチェック!育児の不安も相談も