赤ちゃんとの外出、おでかけはいつから? 月齢別おすすめスポットや必要な持ち物
赤ちゃんとのおでかけは、自分ひとりでするのとは違って、たくさんの準備が必要です。また赤ちゃんの月齢によっても、必要な持ち物やおすすめのおでかけスポットが変化してきます。必要な準備をしっかりして、赤ちゃんとのおでかけを楽しみましょう。
赤ちゃんとのおでかけはいつから大丈夫?
新生児の時期は、まだ赤ちゃんも外の世界に慣れておらず、体温調節もまだ難しい時期。初めての本格的なお出かけが1カ月健診ということも。生後1カ月を過ぎるまでは、室内を中心に生活をしているほうが安心です。
生後2カ月を過ぎたあたりから、赤ちゃんも授乳の間隔があいてきたり、昼夜の区別がついてきたりするようになります。もちろん赤ちゃんにもよるので一概には言えませんが、おでかけをするなら生後2カ月を過ぎたころから少しずつのほうがいいでしょう。
赤ちゃんの首がすわる前は、まだまだ長時間の外出はママにも赤ちゃんにも負担が大きい時期です。電車やバス、車などに乗って長時間のお出かけは首がすわる生後3カ月ごろからが無難です。
新生児の時期は「ちょこっとおでかけ」で乗り切って
ずっと家の中にこもりきりで、ほんの少しでも外に出るのはいけないという状況だとママも息が詰まってしまいます。そんなときは荷物を持ってのお出かけというより、赤ちゃんを横抱きにして郵便物を玄関まで取りにいったり、ベランダや庭に出てみたりといった、「ちょこっとお出かけ」をしてみるのもいいかもしれません。
赤ちゃんが何をしても泣き止まなくて大変なときでも、ほんのちょっと外の空気に触れることでパタっと泣き止んでくれることも少なくありません。風の音や日光、遠くに聞こえる声など家の中にはない刺激に、赤ちゃんも関心を示しているからかもしれません。
また、このように少しだけ「お出かけ」をすることで、赤ちゃんを抱っこしながら何かをするという動作に少しずつ慣れることもできます。この時期はまだまだママの身体も万全ではない状態ですが、ちょっとずつ赤ちゃんとの生活に順応していきましょう。
赤ちゃんは意外と暑がり。着せすぎには注意。
月齢が低い赤ちゃんほど、体温調節がうまくできずにおでかけのときの暑さや寒さで体調を崩してしまうことも少なくありません。おでかけのときは、きちんと気候に合わせた服装をさせることが大切です。
とはいえ着せすぎも良くありません。体温が大人より高めの赤ちゃんは、意外と暑がりでもあります。秋冬の肌寒い時期に、寒いだろうからと何枚も重ね着をさせていると、暑くて汗がたくさん出てしまいます。その汗が冷えたときに、かえって体が冷えてしまうといったことも。
おでかけの際には気候が良いときを見計らうのが一番ですが、途中で天候が変わってしまうなどの場合もあります。そういった場合に備えてバスタオルや、羽織るものなど上に1枚プラスする衣類や防寒具を持っていくのがおすすめです。
赤ちゃんの服装は大人より1枚少なめが基本です。寒い・暑いは、着脱しやすい衣類や防寒具などを使って調節するようにしましょう。
月齢で異なる赤ちゃんとのお出かけに必要なもの
赤ちゃんの月齢が低い時期は、とにかく水分補給が常にできるように気を配るようにしましょう。月齢が低い赤ちゃんは、授乳の回数も多いこともあり、授乳の間隔が開いてしまうと脱水症状になってしまう危険性もあります。母乳が中心の人は授乳ケープを、育児用ミルクが中心の人は哺乳瓶や育児用ミルク、お湯などのミルクセットを持って行きましょう。
離乳食が始まっているなら、長時間のお出かけには離乳食も持参したほうが無難です。
おむつはちょっとしたお出かけでも複数枚必要です。月齢が低いほど、たくさん排泄しますので、最低でも4~5枚は持っていったほうが安心でしょう。排泄の間隔も成長とともに開いてきますが、おむつをしている時期はいつ排泄があるかわからないので、常に多めに持ち歩くようにするとよいでしょう。
また月齢が低いうちはうんちがやわらかいので、おむつの交換台を汚してしまうことがあります。そんなときに備えてタオルも複数枚持っていくようにしましょう。バスタオルなどを敷いておむつを交換すると汚す心配が減ります。
着替えも複数枚用意したほうがいいでしょう。特に母乳や育児用ミルクだけの時期は吐きやすい時期でもあるので、服がよく汚れます。荷物が増えて面倒ですが、2枚程度は持っていくようにすると安心です。
少し大きくなってきて、だんだん離乳も進んでくるころになると、育児用ミルクや母乳を度々与える必要もなくなってくるので荷物が減ってきます。頻繁に吐いてしまうこともなくなるので、着替えもそれほど必要なくなりますし、うんちも固まってくるのでバスタオルを敷いておむつを替えるといったこともなくなってきます。
離乳食や育児用ミルクを与えている場合は、荷物はそれなり多いですが、荷物の量は少し減らすことができます。ただし動き回るようになるので、気を引くおもちゃは必要になってくるかもしれません。
赤ちゃんとのおでかけで注意することは?
過酷な環境にはまだまだ耐性がない時期です。酷暑や厳冬期、雨風が強い日のおでかけは控えるようにしましょう。夏は午前10時から午後2時にかけて、気温も高くなり紫外線の量も多くなる時期なのでおでかけは避けます。冬は逆に午前10時から午後2時の間の暖かい時期におでかけするようにしましょう。
授乳間隔がまだ定まっていない時期は、おでかけも近所だけにしておき、近くの公園や静かな通りを一周してくる、といった程度にしておくと安心です。特に母乳で育児をしている場合、長時間母乳をあげないでいると乳腺炎の心配も出てきます。
また、おでかけする先にも注意が必要です。赤ちゃんはまだまだ外の刺激に慣れていないこともあるため、大きな音がする場所や人がたくさんいる場所へのおでかけはまだ避けるようにしましょう。特にワクチンを接種する前の赤ちゃんにとって、感染症などは脅威の1つです。満員電車や都会の人ごみには、あまり行かないようにしましょう。
月齢別のおすすめスポットは?
●寝返りをやっと打てるようになったころの赤ちゃん
おでかけ先でもほとんどベビーカーか抱っこひもの中で過ごします。おすすめのスポットとしては、近所のスーパーやファミレスなどが良いのではないでしょうか。そこに授乳スペースやおむつ替えスペースといった設備があるとより快適に過ごすことができます。おでかけをする際はそういった設備があるかどうか、事前に調べておくとスムーズです。
●ハイハイができるようになったころの赤ちゃん
ハイハイをして動くようになってくると、今度は赤ちゃんが遊びまわるスペースも必要になってきます。プレイスペースなどがあるスーパーや近所の児童館、遊び場を提供しているショッピングモールなどがおすすめです。まだまだおむつ換えや授乳スペースは必要な時期なので、事前の設備チェックを怠らないほうが良いでしょう。
●歩くようになってきたら
今度はよりいっそう目が離せなくなってきます。遊びに連れて行くのであれば、低年齢用の遊具のある公園、児童館といった、子どもが満足できるような場所がおすすめです。歩き始めたばかりの赤ちゃんであれば、近くの安全な道でも十分遊び場に。道端の土や石、木の枝などで心行くまで遊んでくれます。ただし公園など外の遊び場では授乳やおむつ交換ができません。近くにそういった施設がある公園か、もしくは家の近所で必要があればすぐに家に帰って対処できるようにしておくといざというとき困りません。
まとめ
赤ちゃんとのおでかけは、いつ何が起こるかわかりません。体温調節機能がまだ未熟なために、気候が安定しない時期に長時間外出していると、体調が悪くなることも起こりえます。また授乳や排泄といった、外での対応が容易でない状況も頻繁に起こります。
赤ちゃんとのおでかけには、事前に外出先の設備のチェックや、必要な持ち物の準備が肝要です。事前に準備をしっかりしておくことで、多くの突発的な事態に対応することができるようになります。施設の下調べと持ち物の準備をしっかりして、赤ちゃんとの快適なお出かけを楽しみましょう。
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