充実性腫瘍(卵巣がんを含む)

この記事の監修者

医師天神尚子 先生
産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長

日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。

充実性腫瘍は、卵巣に硬いこぶのような腫瘍ができたものです。良性、良性と悪性の中間性、悪性(卵巣がん)があります。

 

症状チェック

  • 自覚症状はあまりない
  • 下腹部にしこりを感じる
  • 下腹部痛、腰痛がある
  • 不正出血がある

 

良性でも悪性に変わることがある

腫瘍が小さいうちは自覚症状がなく、こぶし大くらいに大きくなると上記のような症状が現れます。腫瘍によっては男性ホルモンの分泌を促すこともあるため、体毛が濃くなるなどの男性的な症状が現れることもあります。

初期には自覚症状がないため、子宮がん検診を受けるときには例え自費でも一緒に超音波検査、卵巣がん検診も受けておくといいでしょう。40代以降に多いのですが、中間性の充実性腫瘍は20代にも見られるので注意が必要です。

また、最初は良性でも悪性に変わることがあるため、治療の選択には慎重を要します。

 

妊娠を望む人は可能な限り卵巣を温存

 

内診や超音波検査、血液検査だけでは良性か悪性かの判断が難しいため、MRI(核磁気共鳴画像法)、必要に応じてはPET(陽電子放射断層撮影法)で検査をおこない、必要な場合には早めに手術を検討します。

良性の場合にはできる限り病巣部だけを切除する方法が取られます。悪性の場合には病巣のある卵管や卵巣を取り除くことが多く、進行している場合には子宮も切除する場合があります。

悪性であっても早期に発見できれば片方の卵巣と卵管、子宮を残し、妊娠を目指すことも可能です。しかし、温存すると再発の可能性もあるため、なるべく早く妊娠・出産をする必要があります。

また、妊娠中にこの腫瘍がわかった場合は検査や治療が制限されますが、悪性が強く疑われない限りは注意深く観察しながら妊娠を継続するケースが多くなりました。妊娠の後半に卵巣がんがわかった場合には、帝王切開で出産をしてからがんの手術をすることになります。

いずれにしても妊娠中にこの腫瘍がわかると治療が非常に困難になるため、妊娠前に検査を受けておくのがベストです。

 

 

 

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