【助産師監修】立ち会い出産のメリット・デメリット、準備や後悔しないための心構えは?

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陣痛が始まり赤ちゃんがいよいよ生まれるという大事な時に、立ち会い出産を希望する人は多いです。でもそのときに何をしていいかわからず、戸惑うご主人もいるのではないでしょうか?

今回は立ち会い出産について夫はどんなことをし、それにはどういったメリットやデメリットがあるのかをご紹介していきます。

 

 

立ち会い出産とは?

立ち会い出産とは、出産の場に家族が立ち会うことをいいます。産院で出産する場合、陣痛がかなり進んでもうすぐ赤ちゃんが出てくる、という状況になったら妊婦さんと一緒に分娩室へ入ることになります。

 

このとき、とっさに立ち会うかどうか判断するよりも、前もって立ち会うかどうか考えておく必要があります。臨月くらいに立ち会い出産にするか事前に確認する産院もあります。

 

 

 

立ち会い出産の現状

立ち会い出産をする人の割合とその役目を夫がするパターンは増えてきていますが、夫だけでなく親や上の子が立ち会うパターンもあります。夫が仕事で立ち会えないなど理由はさまざまですが、妊婦さんが出産のときに側にいてほしいと望む人が立ち会うのが一番です。

 

また帝王切開の場合、立ち会いができる産院とできない産院があります。帝王切開は手術なので、たとえ立ち会いが可能な場合でも、開腹部分は見られないようにします。

帝王切開でも立ち会いを希望するなら、可能かどうか産院に事前に確認しておきましょう。

 

 

 

 

立ち会い出産の流れ

産院では妊娠中に、赤ちゃんがどうやっておなかから出てくるのかなどを妊婦教室や両親学級で教えてくれますので、夫婦で参加して勉強しておくのも大切なことです。また多くの産院では、この講座を受けないと立ち会い出産ができません。

 

●立ち会い出産するための準備
立ち会い出産のときに必要なものは産院ですべて出してくれるところがありますが、そうでない場合、夫のものなどは自分で準備しなければいけません。

準備するものとしては、

・ストロー付きドリンク

・汗ふきタオル

・おにぎりなどのつまみやすい食事

・長時間に及んだときのための夫の食べ物や着替え

・陣痛時に使うテニスボール

・ビデオカメラ

などです。

出産の瞬間を撮影したいという場合は、撮影は可能か事前に聞いておきましょう。

 

●立ち会い出産時の夫の役割・心構え
まず陣痛が始まり、赤ちゃんが生まれるまでの時間は個人差がありますが、何時間もかかるものです。初産婦の場合、長くて2日ほどかかる場合もあり、とても大変なことだと理解しておきましょう。

 

状況や産院によって違いますが、規則的なおなかの張りの間隔が初産婦なら10分、経産婦なら15分になると産院に連絡します。そして産院に来るように言われたら向かうのが一般的です。

 

産院ではまず陣痛室に入って過ごします。陣痛の痛みは時間と共に強くなっていき、陣痛の間隔も短くなっていきます。夫は妻の陣痛に合わせて一緒に呼吸法をおこなったり、腰が痛くなるので腰をさすったりします。夫の手が触れていると、妻は痛みが和らぐ感じがしたり、安心感が出て頑張ろうという気力がさらに湧いてくるかもしれません。

 

いきみが出てきたときには、テニスボールを使ってお尻を押すのも効果的です。テニスボールは陣痛室に置いてある産院もあります。ただそばにいるだけが立ち会うということではないので、夫は妻の要望に合わせて対応するなど、一緒に陣痛を乗り越えるつもりで妻を支えましょう。

 

子宮口が開き、助産師の判断で分娩室に移動したら、いよいよ出産です。※LDR(陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室)の場合は移動をせず出産までおこないます。

分娩室に入ったら、医療スタッフの邪魔にならないように夫は妻の頭側にいるとよいでしょう。そこで飲み物を妻に飲ませたり、妻の顔が汗だくになっていることもあるので、タオルで顔を拭いたりします。

 

赤ちゃんが生まれる直前の痛みはとても激しく、このときの妻の状態は見ているほうも苦しくなるかもしれません。また分娩のときは出血があり、おなかに力を入れるため尿や便が出ることもあるので、夫は立ち会う場合、どのような現場になるか事前に想像しておいたほうがよいかもしれません。

 

 

 

 

立ち会い出産のメリット・デメリット

夫が出産に立ち会うことは多くのよい面がありますが、そうではない面もあるということを認識しておく必要があります。

 

●立ち会い出産のメリット
まず、陣痛のときから出産まで立ち会うことで、妻だけでなく夫も出産の大変さを理解することができます。出産の瞬間の感動も分かち合えますし、そういった状況を経験することで、父親としての自覚も出やすく、親子の絆も深まります。出産について、将来子どもに語ることもできます。

また妻も夫が側についてくれることが、心の支えになると思います。出産を夫婦で乗り切ることで、夫婦の仲も一層深まることでしょう。

 

●立ち会い出産のデメリット
男性によっては立ち会い出産を希望していたものの、分娩室の雰囲気や、血液、羊水のにおいなどによって気分が悪くなってしまう方もいらっしゃいます。立ち会いの途中で気分が悪くなったら、早めにスタッフに申し出てください。またそういう可能性がある人は立ち会わずに分娩室の外で待機しておく方がいいでしょう。

また、分娩の状況のインパクトが強く、その後の夫婦生活がなくなってしまう場合もあります。夫の性格や繊細さなどを考えて、立ち会い出産をするかしないか夫婦で決めるのが良いです。

分娩に立ち会わないことが愛情が少ないということにはならないので、陣痛室までは夫婦一緒にいて分娩室だけ夫は外にいるなど、自分達に合った立ち会い出産スタイルを決めておくと良いと思います。

 

 

まとめ

夫にとって立ち会い出産は、我が子の生命誕生の瞬間に立ち会え、出産の大変さを理解することができる、非常に貴重な経験であると思います。よい面とそうではない面を理解したうえで、自分達に合った出産方法をしっかり考え、話し合って出産に臨みましょう。もちろん出産予定日のだいぶ前に陣痛が来たりして準備が間に合わないなど理想の状態でないこともありますが、「夫婦で一緒に考える」ということが大事だと思います。

 

 

 

 

 

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー(通常分娩)

 

監修者・著者

助産師 REIKO


医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。


2019/09/12


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