【助産師監修】母親学級とは? いつから始まるの? 母親学級の内容とメリットについて

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助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

【助産師監修】母親学級とは? いつから始まるの? 母親学級の内容とメリットについて

 

妊娠を機に、産院や自治体などから母親学級のおしらせがあります。母親学級はママになるための基礎知識を学ぶ勉強会で、産院やマタニティ&ベビーの関連企業が主催するケースも。ここでは、母親学級について詳しく説明します。

 

 

母親学級って何をするの? メリットは?

母親学級では、妊娠中の生活、必要な栄養素、食事指導から、歯科健診、お産の流れ、赤ちゃんのお世話など、妊娠・出産にまつわる具体的な知識について、医師、助産師、栄養士などの専門スタッフから学ぶことができます。

 

妊娠週数が近い妊婦さん同士が集まることが多いので、同じ悩みや不安を抱えた妊婦さん同士、コミュニケーションが取りやすいよう、自己紹介やおしゃべりタイムを設けているところもあります。

 

ネットや本ではわかりにくい情報を専門家に直接聞くことができるので、初めての妊娠・出産で不安が多い初妊婦さんにはおすすめの場です。

 

 

自治体、産院のほか、民間企業による主催も

母親学級を主催しているのは、主に産院、自治体、民間企業など。それぞれに特徴があるので、内容を理解した上で気に入ったイベントに参加してみましょう。

 

●産院が主催する母親学級

陣痛から入院のタイミング、分娩までの流れについて、具体的な説明を受けることができます。分娩室、産後入院する部屋の見学や、妊婦健診では聞きにくい不安な点について確認できるので、出産前後の生活がイメージしやすいのがメリット。里帰りを予定している人は、出産予定の産院の母親学級に参加することになります。

 

開催日については、助産師さんに聞く、または、待合室の掲示板などで確認することができます。有料の場合もあるので、内容をしっかり確認しておきましょう。主な対象は初産婦さんですが、経産婦さん向けの講座を実施しているところもあります。

 

(例)聖母病院主催「母親学級」

はじめてママクラス(前期)

<対象>16週~25週の初産婦

<内容>妊娠中の生活と身体の変化、妊娠中の栄養、出産に向けての身体づくり

<日時>毎月第2・4月曜日 14時00分~15時30分

<受講料>1,500円

 

はじめてママクラス(後期)

<対象>28週~34週の初産婦さん

<内容>出産の経過、産後の暮らし、赤ちゃんのお世話、院内見学 他

<日時>毎月第1・3・4火曜日 14時00分~15時30分

<受講料>1,500円

 

経産婦さんのためのクラス

<対象>28週~35週の経産婦さん

<内容>出産の経過、産後の暮らし、赤ちゃんのお世話、院内見学 他

<日時>第1木曜日 14時00分~15時30分

<受講料>1,500円

<内容>院内見学、聖母病院でのお産、上のお子さんとの関わり 他

 

母乳と育児の準備クラス 

<対象>16週以降の妊婦さん

<内容>母乳が出る仕組み、赤ちゃんが母乳を欲しがっているサイン、授乳の時の抱っこの仕方、母乳の含ませ方、おむつ交換、着替えのさせ方 他

<日時>毎月第1・3水曜日 14時00分~16時00分

<受講料>1,500円

 

●自治体が主催する母親学級

妊娠5~6カ月ごろに自宅にハガキなどでお知らせが届きます。開催場所は、保健所や公民館、保健センターなど。出産・産後の生活についての解説を1~3回程度に分けて実施するほか、先輩ママからのアドバイス、相談会、マタニティエクササイズが体験できるところも。同じ地域に住んでいる妊婦さんが参加するため、ママ友が作りやすいというメリットもあります。

 

参加費は基本無料。事前に予約が必要になるケースが多いので、送られてきたハガキなどでスケジュールをしっかり確認しておきましょう。平日の昼間の開催が一般的ですが、働く妊婦さん向けとして週末に開催している自治体もあります。

 

(例)東京都品川区主催「母親学級」

<内容>

1日目 リラクセーションとお産の経過

2日目 ママと赤ちゃんのお口の健康&歯みがき、ママと赤ちゃんの食生活

3日目 赤ちゃんのいる生活、先輩ママとの交流、赤ちゃんが生まれてからのご案内

<対象>安定期に入った22週以降の方

<持ち物>母子健康手帳、筆記用具、飲み物等

1日目は動きやすい服装。
2日目は歯ブラシ・手鏡1日目にお渡しする食事記録を持参

<時間>13時30分~16時00分 

<開催場所>保健センター

<予約>保健センターへ電話

 

(例)東京都新宿区主催「母親学級(土曜日・2日コース)」

<内容>

1日目 赤ちゃんのお風呂の入れ方、ママと赤ちゃんの歯の健康、ママたちの交流

2 日目 分娩の経過・呼吸法、妊娠中から始めるバランスの良い食事

<時間>9時30分~12時00分

<定員>30名

<開催場所>保健センター

<予約>保健センターへ電話

 

●ベビー・マタニティ企業など民間企業が主催する母親学級

オムツメーカー、ベビーグッズメーカー、育児サポート企業などの民間企業が主催する母親学級。商品PRも兼ねているため、お土産やサンプルがもらえるなどのメリットも。グッズの使い方などが学べたり、実際に試してみたり、育児に関するリアルな情報にふれることができます。

 

(例)民間企業主催の「母親学級」

財団法人母子衛生研究会主催のプレママ教室 マタニティひろば「ハロー赤ちゃん!」

ジュースやサプリなど、協賛企業からいろいろなサンプルがもらえます。

 

スタジオアリス マタニティセミナー

助産師による講義、マタニティヨガ、ベビーマッサージ、マザーリトミックなど。マタニティ記念撮影会のプレゼントも。

 

コンビ プレママレッスン

ベビーカー、チャイルドシートなどベビーグッズ選びのポイントを紹介。新生児の体重のベビードールを実際に乗せて、使い心地を試すことも可能。

 

ファミリア マタニティセミナー

肌着の着せ方やおむつ、沐浴の仕方などの実習体験ができます。

 

 

まとめ

妊娠・出産への不安が解消できるとともに、ママ友作り、サンプルのプレゼントなど、うれしいメリットがいっぱいの母親学級。参加は絶対ではありませんが、せっかくのチャンスなので、気軽な気持ちで出向いてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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