誤飲したら何でも急いで吐かせるというのは間違いです。誤飲したものによって、吐かせていいもの、食道やのどの粘膜を傷める危険があり吐かせてはいけないもの、とりあえず様子を見てもいいものに分けることができます。 また、誤飲したものがわからないときや口のまわりがただれているとき、せきこんだりけいれんしているときなどは、吐かせずにすぐに受診しましょう。
■吐かせていいもの、いけないもの
- 【吐かせてはいけないもの(すぐに受診しましょう)】
・酸性、アルカリ性の洗浄剤(トイレ用、換気扇用、排水パイプ用など)・塩素系漂白剤
・生石灰(乾燥剤)・農薬類 ・石油製品(灯油、ベンジン、シンナー)
・マニキュア、除光液・とがったもの(針、釘、カッターの刃)・ボタン電池
・樟脳(防虫剤)
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【吐かせていいもの(吐かせてから医師に相談しましょう)】
・たばこ・医薬品・アルコール・防虫剤(ナフタリン) -
①水分を取って様子を見る
・食品保存剤 ・シリカゲル(乾燥剤) ・化粧品(化粧水、クリーム、口紅)
・香水 ・紙おむつ
②牛乳を飲んで様子を見る
・シャンプー ・シャボン玉液 ・弱酸性、中性、弱アルカリ性洗剤(台所用、洗濯用、浴室用) -
・酸素系漂白剤
③そのまま様子を見る
・蚊取り線香、蚊取りマット ・パラジクロルベンゼン(防虫剤)・肥料、植物活力剤
・芳香剤

監修者
医師 三石 知左子 先生
小児科 | 葛飾赤十字産院院長
東京女子医科大学小児科入局後、東京女子医科大学母子総合医療センター小児保健部門講師などを経て、現在、葛飾赤十字産院院長、東京女子医科大学非常勤講師。
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