乳管のつまり・おっぱいのしこり【授乳中のトラブル】

通常産後3~4日もすると、おっぱいが張ってきます。これは産後の生理的な経過のひとつです。

しかし、乳管がつまって母乳の流れが悪くなったり、適切に母乳が排出されないとしこりが生じたりすることも。このように乳管がつまったり、おっぱいにしこりができたりする状態を「限局性の乳汁うっ滞」といいます。

今回は、限局性の乳汁うっ滞の原因や対処法についてお話ししたいと思います。

 

 

限局性の乳汁うっ滞(乳管のつまりやおっぱいのしこり)の原因

限局性の乳汁うっ滞の原因はいろいろあります。

 

●母乳の流れが妨げられる

おっぱいがきついブラジャーなどで圧迫されることで、母乳の流れが妨げられてしまうことがあります。

妊娠前に比べておっぱいのサイズが大きくなるので、自分のサイズに合ったブラジャーをつけるようにしましょう。

ワイヤー入りではないものがよいです。ブラジャーがきつい場合は、乳帯を使用してもよいですね。

ブラジャー以外にも、だっこひもや車のシートベルトなど、おっぱいを圧迫してしまうような状況は、おっぱいの流れを妨げてしまうことがあるので注意が必要です。

 

●乳栓・白斑・乳疱

乳栓は母乳に含まれるカルシウムやカゼインの混合物であると言われています。

また、乳首の先端に直径1㎜くらいの白いものができることがあります。これは、白斑、あるいは乳疱とよばれるもので、赤ちゃんにおっぱいを飲ませるときに強い痛みを伴うことがあります。

乳腺や白斑、乳疱ができると、母乳の流れが悪くなったり、乳管が閉塞してしまうことがあります。

 

●効果的な授乳が行われていない

赤ちゃんが効果的に母乳を飲みとることができないと、つくられた母乳はそのままおっぱいに留まります。

効果的に母乳を飲みとれない原因は、ママの抱き方や乳首の含ませ方に問題がある、赤ちゃんの吸てつ力が弱いなどがあります。

 

●1回の授乳時間が短い、授乳間隔が長い

1回の授乳時間が短かったり、授乳間隔が長かったりすると、おっぱいに母乳が溜まった状態が続いてしまいます。

おっぱいに母乳が溜まり続けていると、乳腺炎になる恐れがあるほか、母乳分泌が減ってきてしまうこともあります。

 

●母乳分泌過多

授乳のあともおっぱいが張っているというとき、搾乳で対応する場合もあるかと思います。

その際に、おっぱいがスッキリするまでしっかり搾乳してしまうと、その分だけ母乳がつくられてしまい、さらにおっぱいが張ってしまうという悪循環が生じる可能性があります。

そのような状況で授乳間隔があいてしまったりすると、乳汁のうっ滞につながってしまいます。

 

●食事

カロリーの高いもの、乳製品、脂っこいもの、お餅など、おっぱいがつまってしまうので、避けたほうがよいという食べ物がいくつかあります。

ですが、食事がおっぱいのつまりやしこりの原因になるという、確固とした裏付けはないようです。

 

 

限局性の乳汁うっ滞(乳管のつまりやおっぱいのしこり)の症状と発生しやすい部分

乳汁のうっ滞すると、その部分が赤くなったり、腫れたり、硬くなったり、押すと痛みが生じたりします。乳汁のうっ滞は、おっぱいのどの部分にも起こりえますが、特にうっ滞しやすい部分があります。

 

うっ滞しやすい部分

※うっ滞しやすい部分

時計でいうと1時~2時の間、10時~11時の間

 

限局性の乳汁うっ滞(乳管のつまりやおっぱいのしこり)の対処法は

まず、うっ滞の原因はないか見直してみましょう。

赤ちゃんに効果的におっぱいを吸ってもらうことで、改善が期待できます。

 

【対処法】

・赤ちゃんが欲しがる時に欲しがるだけおっぱいを吸わせましょう。授乳間隔は3時間以上あけないように注意

・授乳の際には、赤ちゃんが吸いやすいように乳首と乳輪のマッサージをして、やわらかくしておきましょう。

・うっ滞している部分に赤ちゃんの顎が来るような授乳姿勢を工夫しましょう。

肩ごし授乳

【肩ごし授乳】

うっ滞しやすい部分に赤ちゃんの顎を乗せた授乳姿勢

 

・おっぱいの張りが強く痛みがあって、つらいようであれば、濡れタオルをあて冷やしましょう。乳輪や乳首部分を避け、キャベツの葉を当てるのも効果的といわれています。

・食事が原因で乳汁うっ滞が生じるという確固たる裏付けがないとはいえ、やはり暴飲暴食はNG バランスのとれた食事をきちんと食べるように心がけましょう。

 

 

限局性の乳汁うっ滞は、乳腺炎の原因にもなります。乳腺炎になると、お熱が出たり、痛みがあったりとママも辛いです。

 


監修者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

 

 

 

【関連記事】

母乳のメリット・デメリット-母乳育児をはじめる前に【母乳育児特集】

おっぱいのかたちと授乳姿勢-母乳育児をはじめる前に【母乳育児特集】

母乳が出る仕組みを知ろう!【母乳育児特集】

陥没乳首・扁平乳首(授乳に困難な乳首の形をしている)【授乳中のトラブル】

おっぱいの大きさが左右で異なる【授乳中のトラブル】

乳首が切れる【授乳中のトラブル】

おっぱいの痛み【授乳中のトラブル】

初乳とは何?初乳の成分と色、特徴まとめ

おもちは本当に母乳にいいの?なぜ母乳にいいといわれている?

職場復帰するママへ!母乳もれ3大対策

これって母乳不足感?生後2~3週間の赤ちゃんがおっぱい不足アピール

母乳が足りない・・・どうしたら増える?現役ママが実践した対策3つ

完全母乳を目指した私の母乳育児でよかったこと・困ったこと

 

 

◆母乳育児に関するQ&A

 

◆授乳の体験談

 一番最初の授乳は出産直後に助産師さんが吸わせてくれました(^^) 小さくて必死な姿が本当に可愛かったです!それからは母子同室で吸わせかたがわからず助産師さんに何度も手伝ってもらい授乳しましたが体重を測ると2グラムしか増えておらず、ミルクを足すよう指導され夜中泣きました。それからは軌道に乗って完母でトラブルなく過ごせてます!助産師さんと頑張って吸ってくれたかわいい息子にに感謝です!

たいがママ さん

 現在2人目授乳中です。正直、上の子の初授乳は覚えていません。そして今回は生まれてまもなく、分娩台の上での初授乳でした。それまでずっと自分の指をチュパチュパ吸っていたので、助産師さん(看護婦さんだったかな?)にお願いして吸わせてみました。誰からも教わってないはずなのに夢中でおっぱいを吸う我が子に妙に感心したのを覚えています。

きょん×2 さん

 1人目の最初の授乳からだいぶ経つのですが、感激した感覚をまだ覚えています。私自身も可能であれば母乳で育てたいと思っていたので、病院選びの際に母乳育児に力を入れているということもポイントの1つとしていました。
 私は産後入院中はずっとろくに出なくて、赤ちゃんも自分も授乳に慣れていないで格好も定まらず、明らかに懲りそうな不自然な格好で授乳していました。産後の疲れた体でヘトヘトでしたが、乳首を吸わせる刺激で出るようになるということで、入院中にスパルタ教育をしてもらいました。
 産まれる前の授乳への意気込みが強かったためこのままずっと出なかったらどうしようと不安にも思いましたが、幸い、大きさの割にf^_^;)よく出るようになってよかったです。看護師さんが言っていた通り、「最初に出なくても大丈夫!ある日突然出るようになることもあるから、最初から出なくても諦めないで!でも、どうしても出なかったらミルクでいいんだよ!」

ぽぽ さん

 

◆おっぱいの悩みについて助産師に相談しよう!(無料)

ベビーカレンダーでは助産師に相談ができます。知りたいことは助産師に質問してみましょう。会員登録は不要です。

2017/07/07


はじめての方へ

赤ちゃんの笑顔でいっぱいの毎日を。『ベビーカレンダー』は、赤ちゃんが毎日を笑顔で過ごせるような情報をお届けする、妊娠・出産・育児の情報サイトです。日めくりカレンダーを毎日めくるように、『ベビーカレンダー』を、ぜひ毎日ご活用ください。

ベビーカレンダー監修者はこちら

  • 天神先生
  • 三石先生
  • 池谷先生
  • 小枝先生
  • 松井先生
  • 太田先生

あなたも質問してみませんか?

ご投稿いただいた質問に、頼れる専門家が回答いたします。気になる悩みや疑問をお寄せください。