赤ちゃんがなめらかにすりつぶした離乳食をじょうずにごっくんと飲みこめるようになったら、次の段階に進んでみましょう。今回は、7~8カ月ごろ(離乳食中期)の離乳食の進め方や注意点をお話しします。
- 【目次】
- ・7~8カ月ごろ(離乳食中期)の離乳食について
- ・7~8カ月ごろ(離乳食中期)の離乳食の進め方とポイント
- ・7~8カ月ごろ(離乳食中期)には何をどのくらいあげればいいの?
- ・まとめ
- ・7~8カ月ごろ(離乳食中期)のレシピ
- ・関連Q&A
- ・関連体験談
7~8カ月ごろ(離乳食中期)の離乳食について
7~8カ月ごろ(離乳食中期)は、2回食にも慣れてきて、午前・午後の食事のリズムもついて来たころです。赤ちゃんがモグモグと口を動かし、食べることから「モグモグ期」とも言われます。7~8カ月ごろ(離乳食中期)は舌と上あごを使って押しつぶして、唾液と混ぜて食べられるようになる練習の時期です。
5〜6カ月(離乳食初期)から移行する目安として、
●水分を少し減らしたヨーグルト状のものを食べられる。
●食欲が増している。
●スプーンに慣れ、離乳食をじょうずに飲み込めている。
●食事のリズムが整ってきている。
などがあげられます。
7~8カ月ごろ(離乳食中期)の離乳食の進め方とポイント
7~8カ月ごろ(離乳食中期)に入ったら、少しずつ水分量を減らして、つぶつぶ感が残るくらいにしていきます。まずは1品だけ形状を変えて様子を見ましょう。
おかゆは10倍がゆよりつぶつぶ感がある5倍がゆにします。赤ちゃんが食べづらいようであれば少しつぶしてあげてもOKです。タンパク質は軽くつぶすか2〜3mm角のみじん切り、野菜は荒いすりおろしや2〜3mm角のみじん切りにしていきます。指で軽くつぶせるくらいのやわらかさが目安です。
主菜で使える食材も増えてくるので、主食・主菜・副菜という組み合わせも少しずつ意識していきましょう。食材によってはパサついて赤ちゃんが食べにくいこともあるので、片栗粉などでとろみをつけるといいでしょう。
7~8カ月ごろ(離乳食中期)は、午前中に1回、お昼すぎに1回の2回食のリズムをつけたい時期です。5〜6カ月(離乳食初期)同様、初めて与える食材は、1日につき1品、午前中に1さじから与えるようにしましょう。複数の新しい食材を赤ちゃんに与えると、万が一、アレルギー症状が出てしまった場合、どの食材が原因なのかわからなくなる可能性があります。
7~8カ月ごろ(離乳食中期)には何をどのくらいあげればいいの?
7~8カ月ごろ(離乳食中期)になると赤ちゃんが食べる量も増えてくるので、食後のおっぱいや育児用ミルクの量が減ってきます。とはいえ、離乳食が占める赤ちゃんの栄養の割合は、まだ全体の30~40%くらいですので、離乳食後の母乳や育児用ミルクは赤ちゃんが欲しがるだけ与えてかまいません。
7~8カ月ごろ(離乳食中期)の1回量の目安は、
●炭水化物:5倍がゆ 50~80g、食パン 15〜20gを使ったパンがゆ、やわらかくゆでたうどん 35〜55g、いも類20〜30g など。
●野菜 果物:20~30g
●たんぱく質(いずれか1品):魚 10~15g または、肉 10~15g または、豆腐 30~40g または、卵黄1個~全卵1/3個 または乳製品 50~70g
です。
赤ちゃんの食べる量には個人差があり、その日の様子でも違ってきます。赤ちゃんの様子を見ながら食べる量を徐々に増やしていきましょう。
まとめ
7~8カ月ごろ(離乳食中期)に移行して、赤ちゃんの成長を感じるとともに、赤ちゃんが食べる量や食材に一喜一憂してしまうこともあるかもしれません。ですが、赤ちゃんも離乳食を始めてまだ2カ月ほど。まだまだ練習中です。大変なこともあるかもしれませんが、赤ちゃんが楽しく食べられること、離乳食を食べさせてくれる人が笑顔でいることが大切なのではないかと思います。7~8カ月ごろ(離乳食中期)のメニューが思うように進まないときは、5~6カ月ごろ(離乳食初期)のメニューにもどってみましょう。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を進められるとよいですね。
7~8カ月ごろ(離乳食中期)の離乳食のレシピ
◆関連Q&A
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◆関連体験談
よだれも多いし食べ物に興味が出てきた生後5カ月と12日から10倍がゆを始めました。2週目からにんじんやじゃがいも、ほうれん草などを1さじから始めました。わりと好き嫌いなく食べてくれました。スプーンにも慣れ離乳食始め1カ月たったころから2回食にしました。最近はベビーフードなどにも頼り、いろいろなものを食べさせています。今のところアレルギーないようで安心しています。
たいがママ さん
離乳食は1回食から始まり、少しずついろいろな食材を食べさせていきました。最初は10倍がゆから始めました。1週間慣れたところで、野菜を少しずつ始めていき、果物も食べさせていきました。食べてくれるととてもうれしいもので、明日は何を作ろうかなと考えるのが楽しかったです。だんだん食べる量も増えていきました。口周りや洋服が汚れてしまうので、その後始末がいつも大変でした。
そばかす さん
料理があまり得意でない私は、離乳食が始まって、手作りの1回食、2回食……のあたりでもう限界。3回食になった時点で、3回のうち1回は市販のベビーフードを使おう! と決めたとたん、フッと気持ちが楽になりました。その1食のなかで、自分では作りにくい食材(レバーなど)も摂れるし、品目も多く摂れるので、気分的にもとても助かりました。手を抜いて、その分、ゆっくりと子どもと向き合う時間が取れたと思います。
あっちママ さん

監修者・著者
助産師 REIKO
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。