きほんの7つの調理法【動画付き】

離乳期の赤ちゃんは、かむ力や飲み込む力が弱く消化器官も未発達なため、調理方法を工夫して、飲み込みやすくしたり、食べやすい形にする必要があります。


1

裏ごし

飲み込みやすくなるので離乳食スタート時は必須。

青菜、キャベツ、白菜など繊維の多いもの

やわらかくゆでて熱いうちに。繊維は口に残るので、丁寧に裏ごしします。

いも類

ゆでて熱いうちに裏ごしすると、簡単になめらかに。網の裏に付着している分も、すくいとって使います。


2

すりつぶす

材料をすり鉢に入れ、水分を加えて硬さを調節します。

かぼちゃ・いも類

ゆでて熱いうちにすりつぶします。すり鉢の溝に入って量が減ってしまうので、多めに作って。

白身魚

ゆでてほぐしてからすりつぶします。 パサつきやすいので、ゆで汁やだし汁などを加えてのばしましょう。


3

すりつぶす

おろし器で繊維を断ち切り、なめらかにします。

ほうれん草などの葉物野菜

ゆでて棒状に冷凍したものをすりおろすと簡単。あらかじめゆでてある市販の冷凍野菜も便利です。

にんじんなどの根菜

ゆでた後におろし器などですりおろすとなめらかに。逆に、すりおろしてから加熱すると、早く火が通ります。


4

つぶす・ほぐす

7~8カ月ごろからは、食べやすくほぐしてかむ練習を。

かぼちゃ・根菜

ゆでたものをポリ袋に入れてすりこぎや手で押してつぶします。

加熱した白身魚、バナナや豆腐、ゆでたいも類やかぼちゃなど

フォークやスプーンの背で簡単につぶせます。

ささみ

ゆでた後、繊維に沿って手で裂いてほぐせば簡単。


5

刻む

口の発達に合わせ刻む大きさを変えていきます。

にんじん

1.にんじんは薄切りした後、細いせん切りにします。7~8カ月ごろは2~3㎜幅、9~11カ月ごろは5~8mm幅、1歳~1歳6カ月ごろは1㎝幅で。

2.細切りしたものをまとめて横向きにし、1~2㎜に刻むとみじん切りに。月齢や発達に合わせて刻み方を変えていきましょう。

ブロッコリー

7~8カ月ごろは穂先だけを2~3㎜に、9~11カ月になったら小房を5㎜ほどに。

ほうれん草など葉物野菜

繊維が残ると食べにくいもの。ゆでて縦に刻んだ後、横にも刻んで繊維を断ち切ります。


6

とろみをつける

片栗粉、ベビーフード、食材などでとろみをつけて食べやすくします。水溶き片栗粉を使うときは、水と片栗粉を必ずよく混ぜてダマにならないようにしましょう。

方法1

水溶き片栗粉+鍋

水溶き片栗粉は片栗粉1:水2の割合で作るのが基本です。

1.材料が煮えたらいったん火を止め、水と片栗粉をよく混ぜ、鍋に加えます。

2.すばやく混ぜたら、再び鍋を火にかけます。火加減は弱~中火で。煮込みながらも、混ぜる手は止めないで。

3.混ぜながら加熱し、沸騰してから1分ほどしっかり煮ます。全体的にとろっとしたら完成です。

方法2

水溶き片栗粉+電子レンジ

1.耐熱容器に片栗粉小さじ1/2と水大さじ3を入れて、よく混ぜます。

2.「電子レンジで5~10秒加熱し、出してかき混ぜる」を数回くり返し、好みのとろみになったら食材に混ぜるだけ。使う前に再度よく混ぜます。

方法3

ベビーフードで

ベビーフードの「とろみのもと」を使えば、水溶きや加熱の必要がなく、ふりかけるだけでとろみがつきます。

ベビーフードの「ホワイトソース」もとろみづけに使えます。 混ぜるだけで、お手軽にグラタン風離乳食の完成。

方法4

とろみのある食材で

バナナ・じゃがいも

すりつぶすと粘り気が出るバナナやじゃがいもを使う手も。 バナナは甘みがあるので、苦手な食材と和えるのも◎。

ヨーグルト

プレーンヨーグルトは、肉や魚などパサつきがちな食材や、苦手な野菜のとろみづけに。


7

のばす

ゆで汁、だし汁、お湯などの水分を加えてのばし、食べやすい硬さに調節を。

かぼちゃ

水分の少ない根菜などは、すりつぶしただけでは食べづらいもの。水分でのばし、硬さを調節しましょう。だし汁やスープでのばすと、だしのうま味が加わり食が進む場合も。