1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の離乳食の進め方

1歳~1歳6カ月ごろの目安

  • 3回食の生活リズムが整っている

  • 手づかみして食べる

  • 前歯でかじりとり、奥歯や歯ぐきでつぶして食べる

  • 肉団子程度の硬さのものを食べる

1歳~1歳6カ月ごろの進め方のポイント

目標

朝・昼・夕の食事リズムをつけ、食の体験を広げる

「食べさせてもらう」から「自分で食べる」へと変わる時期。食べる意欲を大事にしながら、朝・昼・晩と決まった食事時間を定着させましょう。多様な食材と味付けで、さまざまな食の体験ができるよう心がけて。

与え方

足りない栄養素やエネルギーをおやつで満たして

運動量が増えてくる1歳児。体は小さくても、多くのエネルギーや栄養素が必要になります。とはいえ消化器官は未発達で、1回に食べられる量も少ないことから、3回の食事だけでは必要量はなかなか満たせません。そこで、おやつ(間食)を食事の一部と考え、エネルギーや栄養素、水分などを補給します。


おやつ(間食)のタイミングとポイント 

<タイミング>

1回目のおやつは朝食と昼食の合間の10時ぐらい、2回目は昼食と夕食の間の15時ぐらいがおすすめです。 食事に響かないよう、時間と量には 配慮を。

<ポイント>

  • 果物にはビタミンやミネラルのほか、食物繊維も含まれているので◎。ただし果糖も多いので、食べすぎには注意を。
  • おにぎりやサンドイッチは、手軽にとれるエネルギー源としておやつに適しています。
  • カルシウムや鉄といった栄養素も不足しがちなので、積極的に取り入れましょう。牛乳、チーズ、ヨーグルト、 小魚、卵、納豆などがおすすめです。
  • 水分補給には麦茶や水など甘くないものを。牛乳はカルシウムを含んでいますが飲みすぎに注意。

硬さ

肉団子程度の硬さを目安に

前歯が生えそろい、奥歯も生えてくる時期。前歯でかじりとり、奥の歯や歯ぐきでつぶして食べます。やわらかく煮てスティック状にした野菜や、おにぎり、おやきなど、手づかみできて簡単につぶせるメニューがおすすめです。

1歳~1歳6カ月ごろのスケジュール例

離乳食は1日3回、時間も大人と同じ時間帯に。必要に応じ食事の合間に1~2回おやつ(間食)をとりいれ、必要なエネルギーや栄養素を満たします。この時期のスケジュール例を紹介します。

3食を決まった時間に、必要に応じておやつ(間食)を

朝・昼・晩と決まった食事時間を定着させます。3回目の離乳食は19時ごろまでには食べさせましょう。遅くなると夜更かしの原因にも。

  • 7:00 離乳食
  • 10:00 おやつ(間食)
  • 12:00 離乳食
  • 15:00 おやつ(間食)
  • 18:00 離乳食

1歳~1歳6カ月ごろの献立のポイント

大人メニューにひと手間加えても

必要な栄養素等のほとんどを食事からとる時期ですが、大人と同じ食事にするのは早急。大人の味付けはこの時期の子ど もには濃く、かむ力も弱いからです。ただし、大人の食事の調理中、薄味の段階で取り分けるのは手間も省けるのでおすすめ。食材を細かくしたり、子ども向けの味付けにしたりなど工夫をしてください。

主食・主菜・副菜別、調理のコツ

1歳~1歳6カ月ごろに適した調理のコツをご紹介します。

主食(炭水化物)

やわらかめの軟飯から、 大人と同じごはんに

1歳前後は軟飯を、慣れてきたら大人と同じごはんにしましょう。また、食パンはトーストしてスティック状に、めんは2~3㎝に切ります。


主菜(たんぱく質)

魚や肉をかじりとる練習をしても

肉や魚、卵はゆでて5㎜~1㎝大に切りますが、かたまりで器に盛って前歯でかじりとる練習をさせてもよいでしょう。


副菜(ビタミン・ミネラル)

ゆでて1㎝角。 スティック状でも

にんじんなどは、フォークがスッと通る程度のやわらかさにして、1㎝角ぐらいに。手づかみ食べのときはスティック状にしたり、大きめに切ったりします。

1歳~1歳6カ月ごろの離乳食レシピ

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