ベビーカレンダー安心基準は、相模女子大学栄養科学部の堤ちはる教授と一緒に考案しました。こちらは堤先生からママやパパたちへのメッセージです。
生まれてからママのおっぱいやミルクで育ってきた赤ちゃんも、あっという間に離乳食をスタートさせる時期になります。成長の喜びを実感しながらも、「離乳食って、何を・どのくらい・いつから始めたらよいの?」 と思っている方も多いのではないでしょうか。
離乳期は、赤ちゃんにとって母乳やミルク以外の「食べ物」を口に入れることや飲み込むことを体験する大切な時期です。 そこでママやパパは、赤ちゃんがいろいろな食べ物や食べることに慣れていけるように適切な知識を身につけて、サポートしてあげましょう。離乳食を進める際には栄養バランスや進み具合などに配慮しますが、赤ちゃんのペースに合わせて、ゆっくり楽しい気持ちで取り組むことが望まれます。
なお、赤ちゃんもその日の気分で「食べたくない」と感じることもあります。しかし大人が日ごろから食卓を楽しんでいれば、それが赤ちゃんにも伝わり、赤ちゃんは食べることを楽しむ子どもに育っていくことでしょう。そのためには、ママやパパは 「おいしいね」「よい香りだね」「これはどんな味かな?」などと語りかけながら、和やかな雰囲気で食事をすることが重要です。これにより子どもの健全な心と体の発育・発達が促されていきます。赤ちゃんと食事の楽しさを共有できるといいですね。
離乳期が、赤ちゃんとママやパパにとってかけがえのない思い出となりますよう、心から願っています。
相模女子大学 栄養科学部
教授 堤ちはる