赤ちゃんが寝返りをしなくても大丈夫?練習は必要?寝返りしない原因と対処法について

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寝返りしない イメージ

 

赤ちゃんは必ず寝返りをするものと思っている方も多いのではないでしょうか。実は、寝返りをせずに先にハイハイやつかまり立ちをするようになるということもあります。しかし、ほかの赤ちゃんが寝返りできて、自分の赤ちゃんだけが寝返りをしないと心配になってしまいますよね。今回は、赤ちゃんが寝返りをしなくても大丈夫なのかどうか、しない原因やしないときの対処法などについて解説します。

 

 

寝返りとはどういう動作でいつごろ始まるか?

寝返りとは、あお向けに寝た状態で体を動かしてうつ伏せになることを指します。生後5~8カ月ごろには、多くの赤ちゃんができるようになっています。ただし、寝返りを全くしないままおすわりやハイハイができるようになる赤ちゃんもいます。

 

 

寝返りをしない原因は?

生後8カ月を過ぎても寝返りをしない場合、そして、他にハイハイなどの動作もできないようであれば、次のような原因がある可能性がありますので、気になる場合は医師の診断を受けてみましょう。

 

・筋緊張低下
何らかの原因で寝返りができるだけの筋力がないことが疑われます。一般的に見て、他の赤ちゃんよりも成長が遅い様子や、手足がだらんと伸びるようなことが見られます。いずれ、他の赤ちゃんと同じ程度にまで成長が追い付く場合もあれば、そのまま成長が遅いままということもあります。

 

・先天性ミオパチー
生まれつき筋組織の形態に異常があるため、筋力低下によるさまざまな症状が現れます。寝がえりができないことのほか、本来なら歩けるようになっている時期に歩けないなど、運動発達の遅れがみられます。また、痰を出したり呼吸しにくかったりといった症状が現れることもありますが、ゆっくりと病状が進行するため、急に呼吸困難になるようなことはありません。他に、食欲不振や体重減少、眼球の動きが少ないなどの症状を伴うこともあります。

 

・脳性まひ
妊娠中から生後1カ月までに赤ちゃんの脳に損傷が起こり、運動麻痺に繋がった状態を「脳性まひ」といいます。知的障害を合併していることもありますが、合併していない赤ちゃんもいます。原因は、妊娠中や出産時に赤ちゃんの脳へと十分な酸素が供給されないことで起こる低酸素脳症で、その頻度は15%程度といわれています。ほかに、妊娠中に風疹になった場合や、薬物や毒物による中毒などでも起こることがあるといわれています。ただし、妊娠や出産時に問題が起こらなかった場合でも脳性まひになることもあり、寝返りをしない、ハイハイをしないことなどからみつかるケースが多くあります。

 

・寝返りをする気がない
特に体に原因はなく、寝返りをせずにおすわりをするという子どももいます。成長の過程は赤ちゃんの個性なので必ずしも病気が原因とは限りません。

 

このように、寝返りをしない原因はいくつかありますが、寝返りをしないからと言って、すぐに病気が疑われる訳ではありません。しかし、生後8カ月を過ぎても寝返りをしない場合は、かかりつけ医に相談するとよいでしょう。

 

 

 

寝返りの練習は必要?

寝返りができる時期は生活環境や発達の状況によって個人差が大きいので、無理に練習をさせる必要はありません。寝返りは練習をしてもできるようになる訳ではなく、寝返りをするために必要な筋肉が備わっていれば自然の流れでできるようになります。

もし、練習をするなら、寝返りしやすいような状況を作ってあげるといいでしょう。生後8カ月を過ぎても寝返りができず心配な場合は、受診して相談するようにしましょう。

 

寝返りの練習をする場合は、うつ伏せの状態で遊べるようになってから始めます。赤ちゃんを横向きに寝かせて、下になる脚はまっすぐ伸ばし、上になる脚は寝返りをする方向へ曲げます。それと同時に、寝返りをする方向へ腰を回転させましょう。あとは、自分で寝返りをするのを待ちます。赤ちゃんの視線の先にぬいぐるみやおもちゃなどを置くと、そこに向かおうとして寝返りを意識してくれるでしょう。

 

 

 

寝返りができるようになったら注意したいこと

寝返りができるようになったら、ベッドやソファからの転落のリスクが高くなります。ソファには寝かせず、柵がついているベビーベッドに寝かせるようにしましょう。また、赤ちゃんはいつ目を覚ますかわからないので、落下のリスクがある場所に寝かせるときは目を離さないようにすることが大切です。

 

また、寝がえりができるようになると、あお向けに寝かせても、いつの間にかうつ伏せで寝ているようになります。うつぶせ寝は、寝つきがよいことや頭の形でよくなるなどの理由により親目線で好まれることが多いのですが、乳児突然死症候群(SIDS)のリスク増加に繋がるとされているため注意が必要です。しかし、夜中などは赤ちゃんがうつぶせ寝をしていても気づけないケースがあります。

 

乳児突然死症候群のリスクを減らすために、次のようなことをすることをおすすめします。

・枕を使用しない
・シーツをしっかり張る
・硬めのマットレスを使う
・顔が毛布などで覆われないようにする
・短い袖の衣類を着せる

 

また、厚生労働省では、以下のことを推奨しています。

・1歳になるまでは寝かせるときはあお向けに寝かせる

・できるだけ母乳育児をする

・たばこをやめる

 

うつぶせ寝を無理にやめさせる必要はありませんが、このような点に気をつけるようにしましょう。

 

 

まとめ

寝返りをしない場合は、単に寝返りをする気が起こらないまたは、寝返りする必要がないというだけの可能性があります。しかし、脳性まひや先天性ミオパチーなどの病気の可能性もあるので、生後8カ月を過ぎても寝返りをしない場合は、一度、医師の診察を受けましょう。また、寝返りができるようになったら、事故や乳幼児突然死症候群の予防のために、睡眠環境を整えるようにしましょう。

 

 

 

 

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監修者

看護師 和田路子

看護師・予防医学指導士


国立大学医学部看護学科卒業後、公立病院周産期センターにて勤務。ハイリスク事例やNICUにて多くの実務経験を経る。自身の不調の経験から、予防医学のに出会い、予防医学指導士の資格を取得。女性の看護経験から多くの女性にセルフケアの重要性を伝えたいと感じ、布ナプキン専門店レメディガーデンによる「子宮から地球を変えようプロジェクト」のプロジェクトリーダーに就任。生理用の布ナプキンのプロデュースと普及活動、女性の体について知るためのセミナーや子宮ケアについての講座を行っている。海の街でのライフスタイルを楽しみながら、不妊や生理による不調などの記事執筆とともにベビーカレンダーでの記事監修にも携わる。


2018/02/22


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