背骨がしっかりと発達し、赤ちゃんの姿が3頭身になります。手足の指が分かれ始めつめが生え始めます。赤ちゃんの大きさはいちご1粒程度です。
赤ちゃんの成長
- ・大きさは頭殿長(とうでんちょう)約4㎝
- ・重さは約12g
- ・肝臓、胃、腎臓などが働き始める
3頭身になり、やわらかい背骨も見えてきます。口と鼻に通り道ができることで、鼻で息ができるように、口で飲み物が飲めるようになります。臓器が完成すると、赤ちゃんは羊水を飲み、おしっことして排出します。
ママの体の変化
- ・子宮はこぶし大くらいの大きさ
- ・脳貧血になりやすい
子宮が大きくなってきてるとはいえ、お腹が目立って膨れているわけではないこの時期。だからといって、妊娠前と同じような締め付ける洋服は避けましょう。貧血になりやすい時でもあるので、血行を悪くしてしまう可能性が
あります。
栄養と食生活
羊水量が増える時期です。血液も多く作られているので水分補給を忘れないようにしましょう。水分を摂らないと脱水や貧血になることも。普段よりも多めに水分を飲むことを心がけてください。またコーヒーや紅茶に含まれるカフェインは緑茶にも多く含まれているので、1日1〜2杯までにしましょう。お気に入りのノンカフェインドリンクが見つかると妊娠中の楽しみになりますね。
その他の症状
便秘や痔の解消
妊娠中はホルモンの影響で腸の動きが悪くなり、子宮が大きくなり腸を圧迫する影響で便秘になりやすくなります。ごぼうやきのこ、海藻類など食物繊維を多く含む食品を食べたり、ミネラルを含む水分補給をこまめにすることで解消する場合もあります。
気をつけること
出血をともなうお腹の痛み
初期の出血の原因には様々なものがあります。その中でも、強いお腹の痛みを伴った出血があった場合には、早めに産婦人科へ連絡しましょう。おりものに混じる程度の出血や、下着に付着する程度の出血であれば、経過をみてからでも大丈夫です。
脳貧血になることも
妊娠初期の脳貧血は、胎盤や子宮に血流を送るために血圧が下がることから、一時的に脳に血液が届きにくくなるために起こります。なるべくゆっくり動き、立ちくらみを感じたら、しゃがむか横になると回復します。
感染症に注意
水痘、風疹、インフルエンザ、りんご病などの感染症に注意しましょう。人混みは避け、外出先から帰ったら、うがい手洗いすることで予防になります。
この時期のトラブル
初期流産
妊娠12週までの流産は胎児側の原因によるものがほとんどです。また、下腹部の重だるいような痛みや、チクチクするような痛み、おりものに血が混じる程度の出血は様子をみてもは大丈夫です。強い生理痛のような痛みや、子宮が収縮する痛みや鮮血が伴う場合は産婦人科へ連絡をしましょう。
TODOリスト
□薬の服用に注意する
□アルコール、タバコをやめる
□葉酸を摂取する
□母子手帳を受け取る
□ローヒールの靴をはく
□プレママダイアリーをつける

監修者
医師 池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長
岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。
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