妊娠中の薬の影響について

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妊婦さんが飲んだ薬って影響するの?

妊娠に気がつかずに風邪薬を飲んでしまっていたら、生まれてくる赤ちゃんへの影響が心配ですね。でも、妊娠4週以前なら胎児の器官への影響はまずないでしょう。特殊なものを除いては、薬の用法、容量を守って服用していたなら妊娠4週以降でも心配する必要はまずありません。妊娠が継続できているということ自体、胎児が薬の影響をほとんど受けなかったためとも考えられます。

薬が胎児に最も影響しやすい時期は妊娠4週から10週までの間で、10週以降になると薬の影響を受けにくくなります。妊娠4週から10週までの間に、おなかの中の赤ちゃんに奇形が生じる可能性のある薬を飲むと異常が生じる可能性がありますが、そのような薬はごくわずかであり、必ず奇形が生じるというわけでもありません。医師の指導を受け、用法、容量を守って服用していれば問題はありません。

ただし、体調が悪くなったからといって妊娠前にもらった薬を服用してはいけません。必ずかかりつけの産婦人科の医師に相談し、新たに薬を処方してもらうことが大切です。持病の薬を服用している場合でも、妊娠中に飲んでもよいかどうか必ず産婦人科の医師に相談してください。薬を飲んでしまってから心配するよりも、普段から妊娠の可能性のある時期の薬の服用は気をつけておくことが大切ですね。

 

お父さんが飲んだ薬って影響するの?

まず問題ありません。精子は遺伝情報を伝えるものですので、薬の成分が遺伝子に異常を起こすようなものでない限り大丈夫です。心配する必要はありません。

 

妊娠中の市販薬利用の注意点

市販薬は用法・容量を守って短期間使っている限りではまず問題はありません。市販薬は催奇形性について調べることが義務付けられているため、指定の服用方法に従っていれば赤ちゃんに影響することはまずありません。ただし、安心だからといって産婦人科の医師に相談せず自己判断で薬を飲むのはどのような場合でも避けましょう。効き目の強い薬などはやはり危険です。 飲んでしまった後でも必ず医師に報告することを忘れないようにしてください。

漢方薬や健康食品を服用している人も必ず医師に相談してください。基本的にこれらは副作用の心配はほとんどありませんが、なかには妊娠中には飲んではいけないものもあります。

湿布薬やぬり薬の外用薬は内服に比べ、血中濃度が低く保たれるので一般には安全と考えられますが、妊娠中はNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を含む外用薬は動脈菅早期閉鎖を起こす危険があるため、特に妊娠後期での使用は控えるべきとされています。サリチル酸メチル含有などのMS冷シップは問題ありません。また、妊娠中は肌が敏感になっているためかぶれることがあります。

 

妊娠中の薬の影響についての体験談

妊娠が判明する直前って、風邪の症状に似ていますよね。体はだるいし、熱っぽいし……。私も風邪と間違えて、風邪薬を飲んでしまいました。産婦人科では「市販薬なら大丈夫だよ」と言われたのですが、実際に赤ちゃんが生まれるまでは、気が気じゃありませんでした。でも、赤ちゃんへの影響はなく、元気な3,150gの赤ちゃんを出産!
産婦人科のお医者さまも「長期で大量の薬を飲んだのでない限り大丈夫ですよ」といつも言っていたのに、先走って心配ばかりで妊娠期を過ごしてしまった私。今は生後3カ月の赤ちゃんの子育てに追われて四苦八苦しているので「ああ、あのころ心配ばかりせずにプレママ時代を楽しんでおけばよかった」なんて今では思っています。

もともと体が弱いので、妊娠前から女性ホルモンや腎臓の調子を整える漢方薬を飲んでいました。特におなかの赤ちゃんに影響がある薬ではないんだけど、妊娠初期はお医者様のすすめもあって控えていました。でも、漢方をやめたらどうも毎日体調が悪くて、仕事をしていてもだるいし眠いしで、毎日つらかった! 妊娠中期頃から漢方薬を飲んでもいいというお許しが出たので再開! 体調は元に戻ってちゃんと朝も起きられるようになりました。でも、漢方でも妊娠期に飲むとおなかの赤ちゃんに影響するものもあるらしいです。一応漢方薬局に相談したほうがいいですね。

<パパからのメッセージ>
子どものころから体が弱く、抗生物質や腎臓の薬などを常用していました。そんな僕の子どもは、僕の薬の影響を受けないのかな、と心配でたまりませんでした。でも、お父さんが飲んだ薬は赤ちゃんにはほとんど影響しないということを聞いて本当にほっとしました。今、生後7カ月のわが子も何事もなくすくすくと育っているし、僕のほうの体の弱さでなく、妻の強靭な体質を色濃く受け継いでくれればいいなあと思っています。

(監修/天神尚子先生)

 

監修者

医師 天神尚子 先生

産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長


日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。


経歴

1981年 日本医科大学医学部卒業
1988年 米国ローレンスリバモア国立研究所 留学
1994年 日本医科大学 産婦人科学講師
1995年 東京都教職員互助会三楽病院 産婦人科科長
1995年 日本医科大学 産婦人科学客員講師
2004年 三鷹レディースクリニック開業


2018/08/14


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