自分の体調をきちんと理解してもらいましょう
妊娠を経験した人でないと妊娠中のつらさを理解できないだけに、職場での理解を求めるのはなかなか大変かもしれません。妊娠初期にはつわりなどで体調不良が続くこともあるでしょうし、妊娠後期になると重たいおなかが腰に負担となり、同じ体勢で座るのも苦痛です。
しかし、会社に出産の経験者がいる・いないに関わらず「妊娠中に体調不良になることがあるかもしれません。どうしてもきついときにはご迷惑をお掛けするかもしれませんがよろしくお願いします」と、きちんと説明しておくことが大切です。
健診などのために早退したり、体調不良のために時差通勤を申し出たりすることは法律的にも認められています。健診や保健指導の結果、体調不良が認められる場合には、医師に母子健康手帳にある「母性健康管理指導事項連絡カード」に記入をしてもらい、事業主に提出しましょう。事業主は記載事項に応じて勤務時間の短縮や勤務の軽減、休業などの措置を講じなければなりません。
「どんなにつらくても会社に迷惑はかけられない」と頑張ってしまうことで、体に負担が掛かることも多いようです。無理をしすぎると妊娠高血圧症候群や切迫流・早産の原因になることもあるので、妊娠中は「つらくなったらとにかく体を休める」をモットーにしてください。
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監修者
医師 天神尚子 先生
産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
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