【医師監修】妊婦健診の電磁波、X線の影響について

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師天神尚子 先生
産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長

日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。

【医師監修】妊婦健診の電磁波、X線の影響について

 

電磁波が体に与える影響については、世界中の研究機関で調査が進められていますが、まだよくわかっていないのが実情です。妊娠中の胎児に影響を与えるという調査結果が発表されたこともありますが、詳しくはよくわかっていません。通常の使用量では問題ありませんので、あまり神経質になり過ぎず、普段と同じように生活しても大丈夫でしょう。


むしろ仕事などでOA機器を使っていると、疲れや腰痛などのほうが心配です。疲れたら席を外し、こまめに休憩をとるなど気分転換の時間をじょうずにとることが大切です。また、ずっと画面を見ているとまばたきが少なくなるため、目も疲れます。疲れは目から来ることも多いので、遠くを見るなど疲れをためないように心掛けましょう。疲れ目に目薬を使っても体に影響する心配はまずありませんが、あまり頻繁に使うのは避けましょう。使用する前に、念のため薬剤師や産婦人科の医師に相談するようにしてください。

 

 

X線(レントゲン)のおなかの赤ちゃんへの影響

胸部X線(レントゲン)撮影であってもおなかに直接あたることはないので、何枚も撮影したということでもない限りまず大丈夫です。歯科の治療で使われx線はさらに局所的なので、まず問題ありません。胃腸の透視検査も胎児に影響するほどの被ばく線量ではありません。

空港のゲートの影響を心配される方も多いのですが、人間が通るゲートにはX線は使われていません。手荷物を調べるのはX線ですが、人間が通るゲートには高周波と言うものが使われています。これは神経痛などの治療に使われているものですので、体に悪影響が出ることはありません。里帰り出産などで飛行機を利用する場合でもゲートの心配をしなくても大丈夫です。

 

 

電磁波、X線の影響についての体験談

私はプログラマーなので1日中パソコンの前に座っていることが多く、やはり電磁波のことが少し気になっていました。会社の先輩に「妊娠祝い」でもらった電磁波予防エプロンをずっとつけていましたが、効き目あったのかどうかわかりません。気休めにはいいかもしれませんね。

東京に住んでいるのですが、実家の福岡で里帰り出産をしました。帰るのに飛行機を使うか新幹線を使うかすごく迷いました。空港のゲートを通るときにおなかの赤ちゃんになにか影響があると思って結局新幹線にしましたが、ゲートでは高周波が使われているから、赤ちゃんには影響しないみたいですね。結局それを知らずに新幹線にしたのですが、東京から博多まで「のぞみ」で5時間! 大きいおなかを抱えて座りっぱなしはしんどかった。途中何度も吐き気がしてきて大変でした。ゲートは妊婦さんでも大丈夫なんだし、遠い人は飛行機を利用したほうがいいと思います。

妊娠に気づかずに歯医者さんでレントゲンを撮ってもらったのですが、大丈夫なのかな?ってずっと気になっていました。口の中にしか当らないわけだし、神経質に気にする必要はないんですけどね。お医者さんに「歯医者さんでレントゲン受けたんですけど、大丈夫でしょうか?」ってすごい心配顔で相談したら、笑われちゃいました。「口の中のレントゲンでしょ。問題ありませんよ」だそうです。

 

 

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