妊娠中の肌のトラブルについて

この記事の監修者

医師天神尚子 先生
産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長

日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。

 

かゆみや湿疹

妊娠中はホルモンの影響で体質が変化したり、新陳代謝が活発になって汗をかきやすくなるため、かゆみや湿疹、かぶれ、アトピー性皮膚炎などの肌のトラブルが出やすくなります。全体にかゆくなるタイプが「妊娠性皮膚掻痒症(にんしんせいひふそうようしょう)」、おなかや胸、太ももなどに赤いブツブツができ強いかゆみをともなうタイプが「妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)」と言い、妊婦さんの2〜3%にこうした症状が見られます。

かゆみや湿疹の症状を抑えるためには、シャワーや入浴で肌を清潔に保つことが大切です。肌触りのよい木綿100%の下着や洋服を身につけ、できるだけ肌への刺激を少なくしましょう。化粧品やせっけん、洗剤なども香りや刺激の少ないものを選びましょう。皮膚が乾燥するとかゆみが増しますので、保湿クリームを塗るのも効果的です。

頭皮も脂が詰まりやすくなるため、頭もかゆくなることがあります。ついゴシゴシと洗いたくなりますが、皮膚が普段より敏感になっていますから刺激の少ないシャンプーでやさしく洗うよう注意しましょう。

いずれも、かきむしると症状が悪化しますからできるだけかかないようにしましょう。かゆみが強いときは、医師に相談するとかゆみ止めの軟膏を処方してくれます。かゆみや湿疹がおなかの赤ちゃんに影響することはありませんから、あまり心配せずじょうずに気分転換してかゆみから気をそらすように心掛けてください。

 

 

妊娠中のシミ

妊娠するとシミが目立つようになることがあります。これは妊娠により増加したエストロゲン、プロゲステロンなどがメラノサイトを活性化してメラニン色素が増え、色素沈着が起こりやすくなるためです。顔のほか、わきの下や乳輪、外陰部などが黒ずんでくるのも同じ理由からです。出産後、月経が始まるころには薄くなってきますので、それほど心配する必要はありません。

とはいえ紫外線は増悪因子となりますので、妊娠中にシミやソバカスを増やさないようできるだけ日焼けをしないことが大切です。日傘や帽子、紫外線防止効果のある化粧品などを使って日焼けを防ぎましょう。特に春先の紫外線は真夏に匹敵する量ですから、夏に限らず紫外線対策は万全にしてください。

食生活も大切です。ビタミンCには美白効果がありますから、緑黄色野菜などを積極的に摂りましょう。また、貧血が原因となってシミができることもあります。妊娠中はほとんどの人が貧血気味なので、レバー、貝類、ほうれん草などは積極的に摂りたい食材です。

 

 

妊娠中の肌のトラブルについての体験談

 

伸縮性の腹巻きタイプの腹帯をしていましたが、汗がたまるのかおなかに湿疹ができてしまい、かゆくてかゆくてたまりませんでした。仕方なくさらしを巻くことにしたら、ちょっと面倒ですがこれが意外によかったです。通気性がいいし、すわったまま巻けばあまりきつくならなくてちょうど良く、かぶれやすい人にはおすすめです。
私の場合は、おなかにできた妊娠線のあたりがむずがゆくなりました。かきむしるというほどのかゆさではなくて、なんとなくチクチクするような感じかな? かゆみより痕が残ることのほうが心配で、妊娠線予防のクリームを処方してもらいました。
妊娠3カ月くらいから、10年以上も前にお別れしたはずのニキビが復活しました。肌もなんだか脂っぽい感じに。ホルモンの影響だと聞いたので、洗顔をていねいにするだけであまり悩まないようにしました。妊娠後期に入ったくらいから落ち着いたみたいです。

 

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