【医師監修】里帰り出産について
里帰り出産のメリット
妊婦さんが安心して出産を迎えられることが大きなメリットです。特に初めての出産には不安が多いですから、両親が側にいると精神的な支えになります。産後も十分休養をとることができますし、経験者である母親から育児のアドバイスを受けられるという利点もあります。
里帰り出産のデメリット
病院が変わるため、妊娠から出産までを同じ医師にみてもらうことができません。実家が離れている場合には里帰りのための移動も体の負担になります。
また、約2カ月間ほど夫と離れて暮らすことになるため、一緒に出産の喜びを分かち合えない、夫に父親の実感がなかなかわいてこないという点もデメリットといえるでしょう。出産後、実家から自宅に戻ったときに突然育児と家事をこなさなければならなくなり、ストレスがたまりやすくなることもあるようです。
夫婦や家族でよく話し合いましょう
妊娠がわかったら、夫婦や家族でよく話し合って早めに方針を決めることです。里帰り出産をするなら、できれば妊娠初期のうちに出産する病院を決めて予約をしておきましょう。妊娠後期になってから初めて病院へ行っても、入院できない場合があります。
また、里帰り出産を希望していても妊娠高血圧症候群や前置胎盤、切迫早産などのトラブルが発生した場合には里帰り出産をあきらめざるを得ないこともあります。いざというときの対応方法も考えておくとよいでしょう。
里帰り出産についての体験談
里帰り出産をして、あらためて母のありがたさを感じることができました。育児のアドバイスはもちろん、体力的にもずいぶん助けられました。何よりも感動したのが、母が私の生まれたときの母子健康手帳を見せてくれたことです。ずっと大切に保管しておいてくれたようで、ほんとうにうれしかったです。
37歳での初産だったため、万一のときのことを考えて総合病院の産婦人科にかかっていました。里帰りのために転院するのはかえって不安でしたから、出産までは自宅で頑張り、退院後1カ月半ほど実家に帰りました。大変なのはむしろ子どもが生まれてからですから、出産後の里帰りはベストな選択だったと思っています。
2人目も実家に帰って産みました。1人目のときは、出産や育児そのものが不安だったので両親に頼った感じですが、今回は主に上の子(2歳)の面倒をみてもらえたことが助かりました。両親もよくわかってくれていて、私が赤ちゃんにかかりきりになってしまう分、上の子がさびしい思いをしないようつとめて上の子を大事にしてくれました。
知って得する基礎情報
- 妊娠したら用意したいグッズ
- つわりのタイプと対処法
- 子宮外妊娠とは
- 妊娠中の薬の影響について
- 切迫流産について
- 切迫早産について
- 妊娠中の運動・スポーツ
- 妊娠中の腰痛と予防法
- 妊娠線の原因と予防法
- 妊娠高血圧症候群
- 出産直前の準備について
- 母乳育児の準備について
- 出産の方法
- 高齢出産について
- 妊娠糖尿病と糖尿病合併妊娠
- 自分に合った産院選び
- 妊娠・出産・育児期のお金と手当・助成
- 働く妊産婦、ママを支援する制度
- 出産後の職場復帰と子どもの預け先
- つらい夏を乗り切るコツ
- 職場でからだを守るには?
- 妊娠中の食事について
- 妊娠中の旅行について
- 電磁波、X線の影響について
- 妊娠中の飲み物について
- ペットを飼っても大丈夫?
- 妊娠中の歯の健康について
- 妊娠中の肌のトラブルについて
- 妊娠中の体重管理・食生活の見直し
\ この記事にいいね!しよう /
現在ログインしていません。ログインしますか?