【医師監修】里帰り出産について

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師天神尚子 先生
産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長

日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。

【医師監修】里帰り出産について

 

里帰り出産のメリット

妊婦さんが安心して出産を迎えられることが大きなメリットです。特に初めての出産には不安が多いですから、両親が側にいると精神的な支えになります。産後も十分休養をとることができますし、経験者である母親から育児のアドバイスを受けられるという利点もあります。

 

 

里帰り出産のデメリット

病院が変わるため、妊娠から出産までを同じ医師にみてもらうことができません。実家が離れている場合には里帰りのための移動も体の負担になります。

また、約2カ月間ほど夫と離れて暮らすことになるため、一緒に出産の喜びを分かち合えない、夫に父親の実感がなかなかわいてこないという点もデメリットといえるでしょう。出産後、実家から自宅に戻ったときに突然育児と家事をこなさなければならなくなり、ストレスがたまりやすくなることもあるようです。

 

 

夫婦や家族でよく話し合いましょう

妊娠がわかったら、夫婦や家族でよく話し合って早めに方針を決めることです。里帰り出産をするなら、できれば妊娠初期のうちに出産する病院を決めて予約をしておきましょう。妊娠後期になってから初めて病院へ行っても、入院できない場合があります。

また、里帰り出産を希望していても妊娠高血圧症候群や前置胎盤、切迫早産などのトラブルが発生した場合には里帰り出産をあきらめざるを得ないこともあります。いざというときの対応方法も考えておくとよいでしょう。

 

 

里帰り出産についての体験談

 

里帰り出産をして、あらためて母のありがたさを感じることができました。育児のアドバイスはもちろん、体力的にもずいぶん助けられました。何よりも感動したのが、母が私の生まれたときの母子健康手帳を見せてくれたことです。ずっと大切に保管しておいてくれたようで、ほんとうにうれしかったです。
37歳での初産だったため、万一のときのことを考えて総合病院の産婦人科にかかっていました。里帰りのために転院するのはかえって不安でしたから、出産までは自宅で頑張り、退院後1カ月半ほど実家に帰りました。大変なのはむしろ子どもが生まれてからですから、出産後の里帰りはベストな選択だったと思っています。
2人目も実家に帰って産みました。1人目のときは、出産や育児そのものが不安だったので両親に頼った感じですが、今回は主に上の子(2歳)の面倒をみてもらえたことが助かりました。両親もよくわかってくれていて、私が赤ちゃんにかかりきりになってしまう分、上の子がさびしい思いをしないようつとめて上の子を大事にしてくれました。

(監修/天神 尚子先生)

 

 

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