妊娠12週(妊娠4カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点
妊娠12週を過ぎると、流産の確率がかなり減ってきます。胎児は器官の形成が終わり、体や手足の骨、皮膚などが発達する時期です。超音波検査では、赤ちゃんの動く様子を見ることができるように。パパもいっしょに妊婦健診を受診してみましょう。
赤ちゃんの成長
- ・大きさは頭殿長(とうでんちょう)約5cm
- ・体重約25g
- ・皮膚が成長し、不透明になる
妊娠4カ月に入ると,赤ちゃんは週に約3cm、10〜20gずつ成長していきます。骨が成長してきて、超音波写真で白くはっきり見えるようになり、皮膚も透明だったのが不透明になり、厚く硬く成長することで赤ちゃんも丈夫になります。
ママの体の変化
- ・おなかが膨らみ始める
- ・つわりがおさまってくる
- ・子宮により胃が圧迫される
子宮が上へ向かって大きくなっていきます。プロゲステロンというホルモンにより、つわりとはちがう感覚の胃のムカムカが起こる人も。とはいえ、体調も安定してきて、健診も1カ月に1度になります。
栄養と食生活
妊娠中の食生活では塩分に気をつけましょう。塩分のとり過ぎは、高血圧やむくみを引き起こします。1日の塩分摂取目安は6.5g未満。妊娠高血圧症候群の予防のためにも、塩麹やレモンなどで味付けに工夫をしましょう。
ママの体の症状
つわりが一段落
妊娠12週を過ぎたころから、だんだんつわりが治まってきます。なんでも食べられるようになったからといって暴飲暴食は禁物。バランス良い食生活をしましょう。
貧血に注意
貧血検査で貧血と言われなかった人も、妊娠中は鉄分たっぷりの食事を心掛けましょう。鉄分はほうれん草、わかめ、赤身肉などに豊富に含まれています。コーヒー、紅茶、緑茶に含まれるタンニンは、鉄分の吸収を阻害するので食事の前後の摂取は控え目にしましょう。
気をつけること
セックスは負担がかからないように
状態が安定していればセックスしても大丈夫です。ただしこの時期は、浅い結合で子宮に負担が掛からないよう慎重にしましょう。特に子宮頸管無力症、子宮内膜症、子宮筋腫、低置胎盤、前置胎盤がある人は挿入による刺激がマイナスになることもあるので控えたほうがよいでしょう。パートナーとのコミュニケーションの方法として、他のスキンシップも考えてみましょう。
この時期のトラブル
後期流産
妊娠12週~22週未満に流産してしまうことです。母体側に原因があることも多く、細菌感染による場合も。早い段階で対応ができれば、流産を防ぐことができます。強い生理痛のような痛みや、子宮が収縮する痛みや鮮血が伴う場合は産婦人科へ連絡をしましょう。
TODOリスト
□アルコール、タバコをやめる
□ヒールの低い靴を履く
□プレママダイアリーをつける
□バランスの良い食生活を心がける
□マタニティインナーを準備する