乳腺炎とは? うっ滞性乳腺炎の原因と対処法について【授乳中のトラブル】

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母乳育児をしていくうえで、誰もがかかる可能性のある乳腺炎。産院を退院する前に、乳腺炎に関する指導があります。乳腺炎は放っておくとどんどん悪化してしまいます。ですが、早めの対応で治すことも可能です。今回は、うっ滞性乳腺炎についてお話ししたいと思います。

 

 

乳腺炎とは?

乳腺炎は、圧痛、熱感、腫脹のあるくさび形をした乳房の病変で、38.5℃以上の発熱、悪寒、インフルエンザ様の体の痛みおよび全身症状を伴うものであると定義されています。(母乳育児医学会)乳腺炎には、うっ滞性乳腺炎と急性化膿性乳腺炎があります。

 

 

 

うっ滞性乳腺炎とは?

うっ滞性乳腺炎は、おっぱいの中に母乳が長時間留まることで、母乳が炎症反応を引き起こし、乳腺炎が生じると言われています。うっ滞性乳腺炎は、産後10日以降に発症しやすく、片側のおっぱいの一部分が赤くなり、痛くなります。38.5℃以上の発熱や、全身のだるさなどもしばしばみられます。

 

 

 

うっ滞性乳腺炎の原因

うっ滞性乳腺炎の原因は、文字どおり、母乳がうっ滞することです。母乳がうっ滞する状況とはどのようなものなのでしょうか。

 

まず考えられるのは、赤ちゃんが効果的に母乳を飲みとれていないこと。そして、授乳間隔があいてしまったときなどが考えられます。そして、きついブラジャーの着用など、おっぱいが圧迫され、母乳の流れが妨げられてしまったり、乳管がつまることでもうっ滞性乳腺炎になります。そのほか、母乳過多、食事の影響など、母乳がうっ滞してしまう原因はいろいろあります。

 

 

 

うっ滞性乳腺炎の対処法

うっ滞性乳腺炎は、母乳のうっ滞を取り除くことで、症状が改善することが多いです。変だな? と思ったら、まず今までの生活や授乳状況を振り返ってみましょう。

 

長時間外出していて、赤ちゃんにおっぱいを飲ませられなかった、疲れて長時間寝てしまった、赤ちゃんが起きてくれなかった……など授乳間隔があいてしまったり、1回の授乳間隔が短くなっているということはありませんか?このような場合は、授乳間隔を短くしたり、1回の授乳でしっかり赤ちゃんに母乳を飲んでもらうようにしましょう。

 

赤ちゃんに母乳を飲ませるときには、トラブルのあるほうから飲ませるようにして、抱き方を工夫しながら、いろいろな方向から飲んでもらうようにしていきましょう。

 

赤ちゃんがうまく飲んでくれないということもあるかもしれません。そのようなときには、まず、乳首のマッサージをおこなって、少しでも赤ちゃんが母乳を飲みやすくなるようにしましょう。

 

おっぱいが張っているときは、授乳の前に少し搾ってみましょう。そして、赤ちゃんの抱っこの仕方、赤ちゃんの姿勢、乳首を含ませるタイミングなどはいかがでしょうか? 知らずしらずのうちに姿勢が崩れてしまっているかもしれません。

 

授乳後も乳房が張ってつらいようであれば、軽くなる程度、母乳を搾りましょう。スッキリするまで、母乳を搾ってしまうと、その分母乳がつくられて、乳房がさらに張ってしまうということにつながります。

 

ママの食事が乳腺炎の原因であるという確かなエビデンスはないと言われていますが、やはり脂っこいものやカロリーの高いものなどの摂りすぎには注意しましょう。

 

赤くなっている部分を冷やすと痛みがやわらぐことがあります。ただし、氷などで急激に冷やすのはNGです。濡れタオルをあて、冷やしましょう。また、キャベツの葉をおっぱいにあてる方法もありますが、キャベツの葉が乳首や乳輪部に直接あたらないように注意しましょう。

 

うっ滞性乳腺炎に対して、ママ自身、いろいろな対処法がありますが、やはり早めの受診も大切です。気になる症状があるときには、かかりつけ医にまず相談して、指示を仰ぐようにしましょう。

 

 

 

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◆母乳育児に関するQ&A

 

 

◆授乳の体験談

最初の授乳は出産直後に助産師さんが吸わせてくれました。小さくて必死な姿が本当にかわいかったです! それからは母子同室で吸わせかたがわからず助産師さんに何度も手伝ってもらい授乳しましたが、体重を測ると2gしか増えておらず、育児用ミルクを足すよう指導され、夜中泣きました。それからは軌道に乗って完母でトラブルなく過ごせています! 助産師さんと頑張って吸ってくれたかわいい息子にに感謝です!

たいがママ さん

現在、2人目授乳中です。正直、上の子の初授乳は覚えていません。そして今回は生まれてまもなく、分娩台の上での初めて授乳しました。それまでずっと自分の指をチュパチュパ吸っていたので、助産師さんにお願いしておっぱいを吸わせてみました。誰からも教わってないはずなのに夢中でおっぱいを吸うわが子に妙に感心したのを覚えています。

きょん×2 さん

1人目の最初の授乳からだいぶ経つのですが、感激した感覚をまだ覚えています。私自身も可能であれば母乳で育てたいと思っていたので、病院選びの際に母乳育児に力を入れているということもポイントの1つとしていました。


私は産後入院中はずっとろくに母乳が出なくて、赤ちゃんも自分も授乳に慣れていないので体勢も定まらず、不自然な格好で授乳していました。産後の疲れた体でヘトヘトでしたが、乳首を吸わせる刺激で出るようになるということで、入院中にスパルタ教育をしてもらいました。


生まれる前の授乳への意気込みが強かったため、このままずっと出なかったらどうしようと不安にも思いましたが、幸い、大きさの割によく出るようになってよかったです。

ぽぽ さん

 

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監修者・著者

助産師 REIKO


医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。


2017/07/27


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