お腹の張りを感じやすくなる時期です。何事もがんばりすぎず、疲れたらこまめに横になりましょう。安静にしても張りが治まらず、また出血が見られるようなときは切迫早産の危険もあります。早めに受診しましょう。
赤ちゃんの成長
- ・大きさは約34cm
- ・重さは700〜820g程度
25週以降になると性器が見えて、赤ちゃんの性別がわかることも。超音波検査では、ポーズによって性別はわからないことも多いです。皮膚がしっかりしてきて、血管が透けて見なくなります。
ママの体の変化
- ・子宮底がおへその位置まで大きくなる
- ・おなかの皮膚が引き伸ばされる
おへその上の方までおなかがふっくらしてきます。重さも感じるようになります。足元が見えづらくなりますので、日常生活にも注意が必要です。しゃがむなどの体勢がつらくなることも。
栄養と食生活
妊娠中の栄養や食事については時代によって変わります。「赤ちゃんの分も食べないと」「二人分食べていいのよ」というアドバイスは昔の話。食事は量より質を重視し、たくさんの食材をメニューに取り入れてみましょう。
その他の症状
動悸や息切れ
今まで通りに歩いたり、階段を駆け上がっただけで胸がドキドキしたりするのは、妊娠によるもの。妊娠すると体重や血液量が増え、心臓の負担が増えます。動機や息切れを感じたら、慌てずに座ったり横になったりしましょう。
気をつけること
規則的なおなかの張りに注意
子宮の収縮によるおなかの張りは、弱いものをたまに感じる程度なら様子を見てもいいでしょう。しかし、規則的に強く張るようなら要注意。出産のサインかもしれません。痛み、出血を伴うこともあります。こうなったらすぐに病院
に駆けつけなければなりません。
仕事は休憩をたっぷり取りましょう
立ち仕事はむくみにもつながるので長時間続けるのは心配です。休憩をたっぷり取り、体と相談しながら過ごしましょう。辛いときには上司に相談してみましょう。
赤ちゃんとコミュニケーションはしてますか?
おなかの赤ちゃんは光や音をよく感じるようになります。「ボンボン」とおなかを蹴ってきたら「トントン」とおなかをたたいて応えてあげましょう。
この時期のトラブル
早産に気をつけましょう
早産とは、妊娠22週以降37週未満に出産になった場合を言います。妊娠22週を過ぎれば、万が一出産になっても赤ちゃんが育つことは可能ですが、早ければ早いほど大変です。安定期だからといって安心せずに、なるべく早産を防げる
ように、おなかの痛みや出血など、小さなサインも見逃さないようにしましょう。
TODOリスト
□赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しもう

監修者
医師 池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長
岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。