妊娠26週(妊娠7カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長

岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。

妊娠26週(妊娠7カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点

 

静脈瘤や妊娠線が現れやすいころです。静脈瘤は下半身の静脈が子宮に圧迫されて膨らんだものです。長時間の立ち仕事は避けましょう。妊娠線予防には体重増加を防ぎましょう。保湿クリームでのマッサージも大切です。

 

 

赤ちゃんの成長

・身長は約33cm

・重さは800〜900g程度

 

視覚が発達し、明るい暗いなどがわかるようになります。時々まばたきもしたりします。反射神経なども身についてくるので、大きな音にビクッと飛び跳ねることもあります。胎動を感じたら、ゆっくりおなかをなでて赤ちゃんの様子を感じてみましょう。

 

 

ママの体の変化

・子宮に下半身が圧迫されます

・乳輪が黒ずむように

 

おなかが大きくなり、下半身が圧迫されるようになります。あお向けで寝ることがつらくなる時期です。横向きになり、抱き枕などを使うとラクになれます。

 

 

 

栄養や食生活

子宮が大きくなってきて、食欲があるのに食べるとすぐおなかがいっぱになるような感覚になります。1回の食事量を減らし、1日に食べる回数を増やすといいですね。だんだん、手軽な炭水化物ばかりになりがちです。摂取する栄素が不足しないように気をつけましょう。

 

 

その他の症状

 

静脈瘤が現れやすい

大きくなった子宮に下半身の静脈が押されることや、ホルモンの影響で静脈瘤が出やすくなっています。血管が青黒くこぶのようにふくらんだもので、現れやすいのはふくらはぎや太ももの内側、外陰部などです。鼠蹊部(そけいぶ)を強く締め付ける下着は避けましょう。

 

 

気をつけること

 

妊娠線のお手入れを忘れずに

妊娠線が気になってくるころです。皮下組織の断裂によって起こるものなので完全に治すことはできませんが、クリームなどでマッサージすると皮膚は柔らかくなり予防になります。

 

 

早産の前ぶれを早めに知ろう

早産といってもいきなり生まれてしまうわけではありません。いくつかの前ぶれがあるものです。早産の危険があっても、適切な治療と安静にしていることで無事持ちこたえることも多いのです。これは「切迫早産」と言いますが、この段階で食い止めたいものです。ストレスをため込まないように妊娠中はできるだけ穏やかに過ごしたいですね。また不安やストレスがある場合は、ひとりで抱え込まずに、まずは誰かに話をしてみることが大切です。

 

 

この時期のトラブル

 

早産に気をつけましょう

早産とは、妊娠22週以降37週未満に出産になった場合を言います。妊娠22週を過ぎれば、万が一出産になっても赤ちゃんが育つことは可能ですが、早ければ早いほど大変です。安定期だからといって安心せずに、なるべく早産を防げる

ように、おなかの痛みや出血など、小さなサインも見逃さないようにしましょう。

 

 

TODOリスト

バランスの良い食生活を心がける

マタニティエクササイズなど運動をする

妊娠線ケアを念入りに

早産に注意

 

 

(監修/池谷美樹先生)

 

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