妊娠21週(妊娠6カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点
おなかがせり出して腰痛がひどくなったり、起床時に足がつることもあります。腰痛解消には、あお向けで片足ずつ膝を抱え、ゆっくりストレッチを。足がつったら、足を伸ばした状態で親指を引っ張ると回復します。
赤ちゃんの成長
- ・頭殿長(とうでんちょう)約18cm
- ・重さは350〜460g程度
赤ちゃんは体を動かし、音を聞きながら脳の神経細胞を成長させています。神経細胞が増えた赤ちゃんは、へその緒で遊んだり、指しゃぶりをしたりと手先が器用に動くように。子宮内の羊水は3時間で交換されて、老廃物は胎盤を通し
て母体に流れていきます。
ママの体の変化
- ・おなかがせり出してくる
- ・ふくらはぎがつりやすくなる
おなかがせり出してくることで、ふくらはぎが疲れてつりやすくなります。足のむくみを感じることも。体重が増えやすい時期ですから、じょうずに体重をコントロールしましょう。体重管理は安産にとっても大切なことです。
栄養と食生活
この時期は赤ちゃんの髪の毛が伸びる時期。髪の毛を作る大豆や玄米、卵、肉、魚などのたんぱく質をとりましょう。ゴーヤチャンプルなどはぴったりのメニュー。ゴーヤの代わりに、ピーマンでも栄養バランスがいい1品が作れます。
その他の症状
こむら返り
妊娠後期までこむらがえりを起こすことがあります。足を伸ばし、親指をひっぱるとラクになります。パートナーにマッサージを頼んでもいいかもしれません。カルシウム摂取もしっかりおこないましょう。
腰痛の原因のほとんどは、子宮の重みと骨盤のゆるみから来るものです。妊娠20週を過ぎると、おなかを支えるためふんぞり返った姿勢になり、腰や背中は外に歪曲した無理な状態になります。
気をつけること
タバコは避けましょう
厳禁の嗜好品といえばタバコですが、つわりで吸えなかったタバコが急に恋しくなって禁煙解除する人もいる危険な時期です。タバコを吸うとニコチンの作用で血管が収縮し、赤ちゃんが栄養不足、酸素不足になり、脳の発達を悪くし
たり低出生体重児(2,500g以下)になることもあります。1日に20本以上喫煙するプレママの3人に1人は、低出生体重児を産んでいるという報告もあります。また、早産の頻度も高いのです。気をゆるめず、ぜひ禁煙を守ってください。
いつもの家事にも注意が必要
おなかが大きくなるにつれて、家事でもつらいことも増えてきます。布団を干したり、買い物に出かけて重い荷物を持ったりなどは、なるべく避けましょう。また、もっとおなかが大きくなると大変なのが、お風呂掃除。今からパパに願いしておくといいですね。
この時期のトラブル
妊娠12週~22週未満に流産してしまうことです。母体側に原因があることも多く、細菌感染による場合も。早い段階で対応ができれば、流産を防ぐことができます。強い生理痛のような痛みや、子宮が収縮する痛みや鮮血が伴う場合は産婦人科へ連絡をしましょう。
TODOリスト
□重労働の家事をパパにお願いする