妊娠23週(妊娠6カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長

岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。

妊娠23週(妊娠6カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点

 

赤ちゃんは身長が約29cm、体重は560gくらいになり、肺組織がほぼ完成している時期。万が一早産になっても、適切な医療管理のもとで成長できる例もありますが、内臓機能はまだまだ未発達です。早産にならないようにママも気をつけましょう。

 

 

赤ちゃんの成長

  • ・身長約29cm
  • ・重さは560g程度

 

妊娠15週ごろから違いが現れていた外性器でしたが、この時期になると精巣、卵巣ともに働きを始めます。超音波検査で正確にわかるのは妊娠25週以降。上下のまぶたが離れて、顔立ちもはっきりしてきます。

 

 

ママの体の変化

  • ・子宮の大きさは大人の頭ほどに
  • ・子宮が胃や膀胱を圧迫

 

子宮は徐々に大きくなり、大人の頭くらいの大きさになりました。強い胎動を感じることもある時期です。おなかや胸が大きくなるにつれ、体のバランスが崩れ、転倒しやすくなります。足元には十分気をつけてください。

 

 

 

 

 

栄養と食生活

貧血の症状を感じやすい時期なので、鉄分を多くとりましょう。鉄分には動物性と植物性があり、組み合わせて摂取することで吸収力がアップします。ヨーグルトとプルーンのおやつや、あさりと小松菜の煮物などがおすすめです。

 

 

その他の症状

 

妊娠糖尿病

妊娠糖尿病とは、妊娠をきっかけに糖尿病でない人が糖尿病の状態になってしまうことです。コントロールが悪いと赤ちゃんが巨大児になることもあり、診断された場合は、食事療法やインスリン注射で血糖値をコントロールします。

 

 

気をつけること

 

里帰り出産は準備も早めに

里帰り出産を予定している場合は、入院までのスケジュールも早めに計画しておきましょう。不在時にパパが困らないように、ゴミ出しの日や印鑑の場所などをメモなどに残しておくと、あとでラクです。

 

転倒に注意しよう

おなかが大きくなってきたら、雨の日や階段には十分注意しましょう。今までと体の重心が違うために、ちょっとしたことでバランスを崩してしまいます。また、自転車はできれば避けたほうがベターです。

 

 

この時期のトラブル

 

早産に気をつけましょう

早産とは、妊娠22週以降37週未満に出産になった場合を言います。妊娠22週を過ぎれば、万が一出産になっても赤ちゃんが育つことは可能ですが、早ければ早いほど大変です。安定期だからといって安心せずに、なるべく早産を防げる

ように、おなかの痛みや出血など、小さなサインも見逃さないようにしましょう。

 

 

TODOリスト

バランスの良い食生活を心がける

マタニティエクササイズなど運動をする

里帰り出産の人は早めの準備を

 

 

(監修/池谷美樹先生)

 

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