赤ちゃんは頭からおしりまでの長さが約21cm、体重は600〜700gくらいになり、肺組織がほぼ完成している時期。万が一早産になっても、適切な医療管理のもとで成長できる例もありますが、内臓機能はまだまだ未熟です。早産にならないようにママも気をつけましょう。
赤ちゃんの成長
- ・頭からおしりまでの長さは約21cm
- ・重さは600〜700g程度
15週頃から違いが現れていた外性器でしたが、この時期になると精巣、卵巣ともに働きを始めます。超音波検査で正確にわかるのは25週以降。上下のまぶたがはなれて、顔立ちもはっきりしてきます。
ママの体の変化
- ・子宮の大きさは大人の頭ほどに
- ・子宮が胃や膀胱を圧迫
子宮は徐々に大きくなり、大人の頭くらいの大きさになりました。強い胎動を感じることもある時期です。お腹や胸が大きくなるにつれ、体のバランスが崩れ転倒しやすくなります。足元には十分気をつけて下さい。
栄養と食生活
貧血の症状を感じやすい時期なので、鉄分を多く摂りましょう。鉄分には動物性と植物性があり、組み合わせて摂取することで吸収力がアップします。ヨーグルトとプルーンのおやつや、あさりと小松菜の煮物などがおすすめです。
その他の症状
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病とは、妊娠をきっかけに糖尿病でない人が糖尿病の状態になってしまうことです。コントロールが悪いと赤ちゃんが巨大児になることもあり、診断された場合は、食事療法やインスリン注射で血糖値をコントロールします。
気をつけること
里帰り出産は準備も早めに
里帰り出産を予定している場合は、入院までのスケジュールも早めに計画しておきましょう。不在時にパパが困らないように、ゴミ出しの日や印鑑の場所などをメモなどに残しておくと、後でラクです。
転倒に注意しよう
お腹が大きくなってきたら、雨の日や階段には十分注意しましょう。今までと体の重心が違うために、ちょっとしたことでバランスを崩してしまいます。また、自転車はできれば避けた方がベターです。
この時期のトラブル
早産に気をつけましょう
早産とは、妊娠22週以降37週未満に出産になった場合を言います。妊娠22週を過ぎれば、万が一出産になっても赤ちゃんが育つことは可能ですが、早ければ早いほど大変です。安定期だからといって安心せずに、なるべく早産を防げる
ように、おなかの痛みや出血など、小さなサインも見逃さないようにしましょう。
TODOリスト
□バランスの良い食生活を心がける
□マタニティエクササイズなど運動をする
□里帰り出産の人は早めの準備を

監修者
医師 池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長
岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。
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